●AC「鉄拳5」Version5.1の変更点をおさらい
今回は、7月から稼動を開始しているアーケード版「鉄拳5」の新バージョン「Version5.1(5.1)」の変更点をおさらいしてみよう。バージョンアップの傾向としては、「回避が難しい技の回避方法の簡易化」、「全体的なダメージ量の減少」、「技の性質が一部変化」と言った内容になっている。具体的にはシステム面での変更である、横転受け身確定の削除、吹き飛び受け身に後転が追加されたことなどの影響が大きいだろう。それに加えダメージ量が全体的に減らされたことも手伝って、前バージョンでは頻繁に見られた「一歩間違えばそのまま即死」と言ったような状況がかなり減っている。キャラバランスも調整され、強すぎた技は弱く、使われていなかった技に新たな性質が付与されていたりする。ただどちらかと言えば弱体化の項目の方が多く、全体的にはマイルドなゲーム性になったと言えるだろう。
前バージョンでの醍醐味だった、一撃必殺的な魅力が薄れてしまったことは残念だが、「5.1」は「何もわからないまま負けてしまう」と言うことがあまり無いゲームになっている。キャラバランスも調整されており、「4強」と呼ばれていたスティーブ、ニーナ、ブライアン、フェンなどはかなり大幅な弱体化がなされている。つまり「前バージョンで何もできないまま負けてしまい、ゲームセンターに行くのをやめてしまった」というような人に向けた調整が多く入っているのだ。
確かにバージョンアップしたからと言って急に勝てるようになるとは言えないが、自分より実力が上の相手と対戦していても、一瞬で勝負がついてしまうようなゲーム性ではなくなったことは事実。もし前バージョンのゲーム性が肌に合わなくて「鉄拳5」をやめてしまったと言うような人がいたら、ぜひもう一度ゲームセンターに足を運び、新バージョンをプレイしてみてもらいたい。全ての人が楽しめるとは言い切れないが、もしかしたら今のバージョンの方が肌に合うかもしれない。
以下は具体的な変更点のリストになる。重要なのはシステムの変更点と、自分のキャラに関する変更点。最低でもここだけは目を通し、家庭用との違いをはっきりさせておこう。