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【凌 暁雨(リン・シャオユウ)】


 蒼空砲(立ち途中にRK)が受身を取られるようになり、宙転断空脚(【RKLK】)がガードされるとわずかに不利になってしまうなど、弱体化ばかりが目立つシャオユウ。ただ、元々背向けや鳳凰の構えなどを使ってトリッキーに戦うことが得意なキャラなので、そこまでキャラのスペックを気にする必要はないだろう。あまり悲観的にならず、自分なりの新たな戦術を構築して行こう。


●【基本戦術】

 もっとも大きなダメージソースとなるのは里合腿(66LK)。この技がカウンターヒットすると相手が横を向くため、その後虎尾脚(背向け中にRK)が確定する。他にはカウンターでコンボに行ける弧月閃(7or8or9RK)や宙転断空脚、蕩肩(立ち途中にRP)などが主なダメージソースになる。

 ノーマルヒットで大きなダメージが取れる技は少なく、リスクとリターンのバランスを考えるとこれを狙っていくのはやや効率が悪い。そのためうまく相手に手を出させて、カウンターを狙って行くのが基本的な立ち回りになるだろう。相手に手を出させるためには、待っていても事態が好転しないと言うことを意識させるため、下段攻撃やローリスクな中段、左右の投げなどを使って相手のガードを崩していく必要がある。「押し」と「引き」のバランスをうまく使い分け、カウンターを取っていくことが重要なキャラだといえるだろう。


●【近距離での立ち回り】

 まず最初に覚えなければならない打撃技は、雀連砲(LP2RP)。 技後レバーを入れっぱなしにすると正面向きに戻るので、普段はこれを使っていこう。ノーマルヒットでも連続ヒットし有利になることができ、ガードされても不利が小さい。2発目が中段と言うこともあり、非常にリスクが少ないため近距離では頼りになる連係技だ。2発目がカウンターヒットした場合はその後の派生技である雀連転身激壁掌(LP2RPLP+RP)まで連続ヒットするので、1発目をしゃがんで反撃をしようとしてくる相手にはこれを狙ってみてもいい。ただし最後までガードされてしまうと確定反撃を受けてしまうため、たまに出す程度にとどめておこう。ジャブクラスの確定反撃で使う場合など、確実にヒットさせられる場面ではレバーをニュートラルにすることで技後背向けに移行できるので、その後の攻めにバリエーションを持たせることもできる。

 他キャラのワンツーパンチにあたる雀連手(LPRP)はガードされても不利が小さく、その後に雀連架推掌(LPRPLP)がある関係で、ある程度強引に攻め込むことができる。状況にあわせて使い分けていこう。

非常に使い勝手のいい連係技である雀連砲。今作でも近距離での主力技だ。


しゃがみステータスを持っている中段攻撃、上歩掌拳。さまざまな場面で活躍する非常に強力な技だ。
 中段攻撃の要になるのは上歩掌拳(3LP)。 こちらも基本的にはレバーを入れっぱなしにしておき、正面向きに戻そう。この技は出掛かりにしゃがみステータスを持っており、相手の上段攻撃をもぐりつつ当てることもできる。そのため有利な場面から出せば相手の打撃技にカウンターを取ることができ、やや不利な場面から出しても相手の上段攻撃と投げは無効化してしまえる。さまざまな場面で役に立つ非常に優秀な打撃技だと言えるだろう。

 近距離ではこの技を軸に、投げと下段で相手のガードを崩していくことになる。ガードされた場合は距離が離れるため、ほぼ仕切りなおしになりリスクが低い。ヒットさせれば近距離で有利な状況になるので、投げや下段に行くか、もう一度上歩掌拳を出すかの二択を迫ろう。

 新技では流星連脚(9LK+RK)と逆十字鳳(7LK+RK)が使いやすい。 双方出掛かりにジャンプステータスを持っているため、相手の下段攻撃やシットジャブ、投げなどをスカしつつ当てることができる。

 前者はガードされると背向けでやや不利な状態になるので、振り向きシットジャブ(背向け中に2LP)や後転(6LK+RK)で相手の打撃に対処しよう。ヒットした場合に、相手が受け身を取らなければステップインしてからの宙転断空脚(【RKLK】)で追い打ちができる。

 後者はガードされても距離が離れるため、非常に反撃されにくい。攻撃判定の発生、ジャンプステータスの発生ともに遅く、リーチがやや短いと言う弱点はあるものの、相手を高く浮かせることができるためリターンも大きく、積極的に狙っていって良い技だ。逆十字鳳~鳳凰の構え(7LK+RK2LP+RP)とすれば技後鳳凰の構えに移行できるため、スカらせてしまった場合でも相手の上段攻撃や一部の中段攻撃は食らわないですむ。ただ、鳳凰の構えに当たる打撃技は確定してしまう可能性があるので、相手キャラによって使い分けることと、うまく振り分けて相手に的を絞らせないようにすることが大切だ。

逆十字鳳は発生が少し遅いがガードされてもまず反撃を受けない。リターンが大きくジャンプステータスも持っていることも考慮すると、うまく使って行きたいところだ。


 相手のジャブや、発生の遅い技に対する切り返しとしては全キャラ共通でシットジャブが有効だが、シャオユウはコマンドの関係上立ち状態からシットジャブが出せない。ほんの少し発生が遅くなってしまうが、シットストレート(2RP)で代用していこう。

 しゃがみ状態からの打撃技でもっとも使用頻度が高いのがリスクの低い蒼空砲(立ち途中にRK)。今作からガードされても距離が離れるためほぼ反撃を受けない。もう少し大きなリターンが欲しければカウンターで相手を浮かせることができる蕩肩(立ち途中にRP)を使っていきたい。蒼空砲が受け身を取られるようになりリターンが減ったことを考えると、相対的に使用頻度の上がってくる技だろう。

提斧脚はガードされてもわずかに有利。蒼空砲や蕩肩とあわせて使って行きたい。
 この2つと併せて使っていきたいのが新技の提斧脚(立ち途中にLK)。 発生は遅いものの前進しつつ技を出すためリーチが長く、しかもガードされてもシャオユウ側がわずかに有利になれるため攻めを継続することができる。

 ヒットすればシャオユウ側が大きく有利になり、かつ相手をしゃがみ状態にさせられるので攻めやすい。ガードで様子見をすることが多い相手に、プレッシャーをかける意味でもたまに出していくといいだろう。

 不利になってしまった場合に活躍するのがシャオユウの代名詞とも言うべき鳳凰の構え(2LP+RP)。この構えに移行すれば姿勢が低くなるため相手の打撃技の多くをかわすことができる。鳳凰の構えで相手の技をかわしたあとにまず狙っていくのが、浮かせ技の鳳凰連腿1発止め(鳳凰の構え中に9LK)。空中コンボに行けるためリターンが大きく、発生も早いため当てやすい。下段攻撃で主力となるのは、ダウンを奪える扇蹴り(鳳凰の構え中に【RKLK】)。この技は出した後に特殊な座りモーションに移行したあと、ダウン状態へと移行する。この座りモーション中にレバーを2or8方向に入れていると横転することができ、ガードされた場合のリスクが軽減できることも覚えておこう。

 新技の挑打下掃掌(鳳凰の構え中に2LP)も鳳凰の構えから出せる下段攻撃だ。この技はノーマルヒットだとシャオユウ側がやや不利になるが、カウンターヒットさせた場合には大きく有利になり、流星連脚などの打撃技が確定する。ジャブ始動の連係が多い相手などに狙っていくといいだろう。 鳳凰の構えはレバーを8に短く入れることでキャンセルし通常状態へと戻すことができる。鳳凰の構えをキャンセルするとシャオユウはしゃがみ状態になっており、蕩肩や提斧脚をスムーズに出せるので、フェイントとして使っても有効だぞ。 


●【中距離での立ち回り】

 間合いが離れるとやや遅い技でも出す時間が作りやすい。この距離では多少発生が遅くとも、リーチのある打撃技で攻めていこう。 前作で猛威を振るった宙転断空脚はやや弱体化したものの、今作でも依然として主力になる技だ。

今作でも依然主力となる宙転断空脚。この技の届く距離がシャオユウの間合いとなる。


 前作ではガードさせればわずかに有利だったが、今作ではわずかに不利に変更され、前作ほど強気に攻め込むわけにはいかなくなった。しかし不利な状態とは言え相手はしゃがみ状態なので、出せる技が限定される。こちらが蒼空砲を出すと、基本的には相手はシットジャブを出すか、トゥースマッシュを出すかしなければ蒼空砲を潰すことができない。これらの技は横移動に弱いので、横移動をすればかわすことができる。実質読み合いの主導権はシャオユウ側が握っているので、ある程度攻めの起点として使っていっても構わないだろう。ダウン攻撃にもなるため、起き攻めをするときにも重宝する技だ。

 もう1つのダメージソースとなる技が里合腿。この技がカウンターヒットした場合は相手が横を向いてしまうので、虎尾脚に連係させればガードできない。リーチが長いので、相手の牽制技に引っかける感じで使っていくといいだろう。

 浮身騰腿(66RK)はリーチのある中段攻撃で、ガードされてもシャオユウ側がわずかに有利。距離がやや離れるため、うまく有利を活かすことは難しいが、リスクの低い牽制として使っていくといいだろう。

 特殊構えの擺歩(4LP+RP)もこの距離で使いやすい行動だ。シャオユウの左側へゆっくりと移動する特殊構えで、移動中は擺歩からの派生技が出せる。主に使っていくのは中段の擺歩猛虎掌(擺歩中にRP)で、この技をガードさせればシャオユウ側が有利。擺歩猛虎掌はすぐに技を出さず、しばらく擺歩の状態で歩いてから技を出すと性質が変化し、3段階にパワーアップする。具体的には威力とガードされた時の優劣が変わり、3段階目の擺歩猛虎掌をガードさせれば打撃技が確定するほど有利になる。実際にそこまで歩かせてくれることはほとんどないが、たまには狙ってみても面白いだろう。

 擺歩からの新技である駆虎転腿(擺歩中にRK)と旋烈脚(擺歩中にLK+RK)はこの擺歩猛虎掌の効果を狙っての擺歩を打撃技で潰しにくる相手に対して狙っていく。双方上段攻撃だが、駆虎転腿はカウンターで、旋烈脚はノーマルヒットでコンボにいけるので、たまには狙ってみてもいいだろう。


●【遠距離での立ち回り】

 遠距離での立ち回りは中距離の時とほぼ一緒。中距離の時の選択肢に、相手の技スカりに対して狙っていく打撃技を追加していこう。相手の技スカりに入れていく打撃技は双壁掌(66LP+RPLP+RP)が代表的。ノーマルでも連続ヒットしガードされた場合でも不利が小さく反撃を受けない。ダメージも高く、コマンドがステップインも兼ねているため使いやすい。

 もう1つの候補としては、新技の白連戟放(66LPLK)が挙げられる。こちらもノーマルで連続ヒットする連係技で、双壁掌との違いはヒットすればダウンが奪えること。壁際で狙っていくのは壁やられ・強が誘発できるこちらだろう。ただし、1発目がガードされてしまうと2発目をしゃがまれてしまうと言う危険性がある。2発目の入力受付はそこまで長くないが、ギリギリまで引っ張り、できれば1発目がヒットする状況の時のみ2発目を出せるようになっておくと理想的だ。

新技の伏鳳烈倒は発生が遅く、ガードされやすい。リターンは大きいがリスクも大きいので、使い方に工夫が必要だろう。

 新技の伏鳳烈倒(横移動中にLK)で相手の上段攻撃をかわしながら接近すると言う手も悪くない。この技は発生が遅いため、相手がガードに徹していると簡単にガードされてしまう。とりあえず出してみて、相手が動いていなかったらレバー4でキャンセルして背向けに移行、などと出来るようになると有効だろう。


●【基本コンボ】

 1.浮かせ技→雀連砲~背向け→背身撃2発止め(背向け中にRPLP)→双壁掌 ダメージ 48(鳳凰連腿1発止め始動)

 2.浮かせ技→里合腿or蕩肩→背身撃1発止め(背向け中にRP)→背身撃2発止め→双壁掌 ダメージ 50(起き上がり下段キック始動)

起き上がり下段キックで転ばせたあとも、里合腿で拾ってからコンボが入れられるためまとまったダメージが奪える。壁からの距離を見て、届きそうなら背身撃1発止めで運んで背身撃3発を入れる、などとできるとさらに効率が上がる。


 3.桃打連掌(3【RPLP】)→雀連砲~背向け→背身撃1発止め→振り向きキック(背向け中に4or6LK) ダメージ 44

 1のコンボがシャオユウの基本となるコンボ。鳳凰連腿1発止めや、逆十字鳳、弓歩盤肘(鳳凰の構え中にLP+RP)、虎尾脚など相手が正面向きで浮いているときにはこのコンボを決めていく。蕩肩や跳弓脚(背向け中にLK+RKLK+RK)など、シャオユウが背向け状態になっている時には、雀連砲の代わりに背身撃1発止めを2回刻もう。

 2のコンボは宙転断空脚カウンターや弧月閃カウンター、旋烈脚など、浮きが低い時に狙っていくコンボ。自分がしゃがみ状態になっている時は蕩肩で、立ち状態になっているときは里合腿で拾ってから背身撃に繋ごう。

 桃打連掌後は相手の頭側で浮かせることになるので、コンボがやや安定しない。3のコンボならば安定するので、無理をせずこれを決めていこう。


●【確定反撃に使う打撃技】

・ジャブクラス 雀連砲

・投げクラス 雀連砲、順蹴り(3RK)

・ロングレンジクラス 括面脚(6LK)、桃打連掌

・下段さばき後 桃打連掌(パンチさばき後)、架推掌(キックさばき後)、流星連脚

 括面脚のリーチが短くなってしまったため、ガード後の距離が遠い場合の確定反撃が難しくなってしまった。ポールの崩拳などに対しては里合腿で反撃することが可能だが、コマンドの関係上難易度が高い。無理せず有利時間を利用して攻める選択肢も用意しておきたい。

 下段さばき後は桃打連掌を決めたいが、距離が遠いと2発目がスカってしまう。そのためさばいた技がパンチかキックかによって入れる技を変えて行く必要がある。流星連脚ならばダメージは多少落ちるものの、どちらをさばいても安定して入るため、これを入れていってもいいだろう。

下段さばき後に桃打連掌が不安なら流星連脚で。相手が受身に失敗すれば、架推掌よりダメージも大きい。



●【確定反撃される打撃技】

・ジャブクラス 弓歩盤肘・遅、鳳凰連腿(鳳凰の構え中に9LKRK)、鳳凰穿弓腿(鳳凰の構え中にLK+RK)、跳弓脚

・投げクラス 桃打連掌、雀連転身激壁掌、掃腿連脚1発止め(2LK)、弓歩盤肘・早(構えてすぐにLP+RP)、鳳凰連腿1発止め、挑打下掃掌、掃腿(横移動中にRK)

・ロングレンジクラス 括面脚、掃腿連脚(2LKRK)、扇蹴り、虎尾脚、伏鳳烈倒

 シャオユウの打撃技は反撃がギリギリだったり、距離が離れたりするので意外と反撃されにくいが、実は手痛い反撃を受けるものも多いのできちんと把握しておこう。跳弓脚はシットストレート程度しか確定しないものの、確定反撃を受けると背向け状態で不利になってしまうので実は意外とリスクが高い。強力な技なのでつい出してしまいがちだが、手癖にならないように注意しよう。


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(2005年8月17日)

[Reported by 鉄拳攻略チーム]


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