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アルケミスト、男が女学院でお姉さまに!?
PS2用恋愛ADV「乙女はお姉さまに恋してる」

2005年 発売予定

価格:7,140円

PC用初回版のパッケージイラスト
 株式会社アルケミストは、プレイステーション 2用恋愛アドベンチャー「乙女はお姉さまに恋してる (おとめはボクにこいしてる)」を、2005年に発売する。価格は7,140円。

 「乙女はお姉さまに恋してる」は、ゲームメーカー「キャラメルBOX」から2005年1月に発売された、Windows用「処女はお姉さまに恋してる」の移植版。「処女」は「おとめ」、「お姉さま」は「ボク」と読み、発音上ではまったく同じタイトルとなる。

 主人公は鏑木財閥の御曹司・瑞穂(男)。彼の祖父の他界をきっかけに、突然女装して恵泉女学院へ転入させられることになる。その女学院を舞台に、恋愛ありドタバタありの大騒動を繰り広げるロマンティック・ラブコメディ・アドベンチャー。

【プロローグ】
 梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
 昨夜の雨に濡れたサクラの青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。
 校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声と軽い靴音が弾むように響いている。
 その光景は、とても清純で美しく、清々しい。

 でも……どうして 男 が通わなきゃいけないのっ?!

 鏑木財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどちょっと気の弱い男の子。そんな瑞穂のもとへ、ある日顧問弁護士が訪れる。

 「先だって亡くなられたお祖父様の遺言です」

 そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。幼なじみ・まりやの趣味で女装を強要されたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、なんの間違いか全校生徒の憧れの的「エルダー・シスター」に選出されてしまう。

 突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動!!
 瑞穂は一体どうなってしまうのか……?!

 ゲームシステムは標準的なテキストアドベンチャー形式。6月から翌年3月までの10カ月間で、1カ月を1エピソードとしてストーリーが進行する。

「薔薇枠」による画面演出
 PS2版への移植にあたって、いくつかの要素が加えられている。ストーリーではキャラメルBOXの作品を集めたファンディスク「キャラメルBOX やるきばこ」に収録されていた追加シナリオの一部を追加収録。そして追加・変更されるシナリオに合わせてイベントCGも多数追加されている。

 ゲームシステム面では、アルケミスト作品ではおなじみとなった「お助けナビ」を搭載。お目当てのヒロインとのストーリーだけを迷うことなく純粋に楽しめる。また、立ちキャラやイベントシーンにおいて口パクするようになるほか、雨や桜吹雪など背景にもエフェクトが加わり、「キラキラ効果」や「薔薇枠」などの画面演出も導入されている。

 ほかにもオリジナル要素があるようだが、まだまだ開発途中ということもあって、現時点では明らかにされていない。今後の続報をお待ちいただきたい。

【恵泉女学院とエルダー制度】
 主人公の五代前の祖先が明治十九年に創設した由緒ある女学院。日本の近代化にあわせ、女性にもふさわしい教養を学ぶ場が必要、という理念に基づいて創立された。イギリスのパブリックスクールを原型としており、基督教的なシステムを取り入れた教育様式は現在まで連綿と受け継がれている、いわゆる『お嬢さま学校』である。

 戦後再建時に幼稚園から大学院までの一貫教育施設となるが、その基本的なスタイルは現在も変わらない。慈悲と寛容をモットーとし、年間行事にはボランティア活動や基督教礼拝など、宗教色も色濃い。それに加えて日本的な礼節・情緒教育も行なわれているため、 普通の義務教育機関とはいささか趣が異なる点が多い。

 生徒の自主性を尊重するため、服装規定等校則もゆるいが、エルダー制度などを見て解る通り、生徒内自治がある程度効果を上げており、大幅な校則違反はほぼ見受けられることはない。それだけに、若干世間から隔絶した感もある。

 エルダー制度とは、書いて字の通り、「Elder sister……一番上のお姉さん」という意味で、「全校生徒の頂点に立つ生徒」と云う意味合いがある。通常学園生活では「エルダーシスター」では些か長いので、日本人らしく文意を無視して「エルダー」と呼ばれるようになった。

 手本となる最上級生を生徒達自らが選出するという民主的なシステムで、年一回六月の末に発表される。生徒会役員が前期役員の指名推薦+信任制で決定されるのに対して、 エルダーは全生徒の支持によって誕生し、その発言力は時に現職の生徒会長をすら凌駕する。因みに、エルダーに選出されるには総有効票数の75%以上というとんでもない得票数が必要で、達しない場合は空席となる。

 従来は生徒会長が並立で擁されることが多い。ただ、得票者が他の得票者を支持することによってその人物の持つ得票自体が支持した相手に加算されるといった、独特のシステムも存在するため、エルダーが空席になる場合はそれほど多くないのである。加えて通常の生徒会選挙と違い、学院内ではエルダーに対する関心が極めて高いため、選挙活動や事前の広報活動は全く必要がないほどであることも大きい。

 エルダーとして選出された生徒は、七月から卒業までの間全校生徒から「お姉さま」と尊敬を込めて呼ばれることになる。これまた奇妙な話だが、同学年である最上級生達もやはり呼び方は「お姉さま」である。ま、それこそが「Elder sister」と呼ばれる由縁ではあるのだが。

【登場キャラクタ】
宮小路瑞穂
本作の主人公(男)。財閥の御曹司として勉強はもとより、礼儀作法や各稽古事、武道まで身につけている。気弱な性格で自分を情けないと思っている。
十条紫苑
元華族である十条家の一人娘だが鼻にかける素振りは全くない。気さくな性格でよく助けてくれるが、ちょっぴり意地が悪い。瑞穂とは不思議な友情を育む。
御門まりや
瑞穂の幼なじみで、瑞穂に女装させることに生き甲斐を感じている。陸上部所属。強気でお調子者というムラのある性格。瑞穂の性格を熟知しており、良き参謀役というポジション。
周防院奏
身体が弱く引っ込み思案な性格。本や演劇、映画鑑賞が大好きで、演劇部に所属するも、上がり症と生来のおっちょこちょいでなかなか役がつかない。実はひそかに努力家。
上岡由佳里
いつも元気で前向きな性格。陸上部に所属し、まりやの後輩に当たる。一般家庭の娘で、ほかの生徒たちのような立ち居振る舞いに憧れるも、自分には向いてないんじゃないかとも思っている。
厳島貴子
学院の生徒会長を務めている才女。瑞穂が転入してきてから、影が薄くなり、ことあるごとに瑞穂と対立する。若干の被害妄想癖がある。まりやとは幼い頃から仲が悪い。
高島一子
猪突猛進、想像力過剰で、自分の世界へ突入しはじめると留まる所を知らない。表情がころころ変わり、オーバーアクションなリアクションがチャームポイント。
【スクリーンショット】


(C)2005 hobibox/caramelbox all right reserved.
(C)Alchemist
※画面は開発中のものです。

□アルケミストのホームページ
http://www.alchemist-net.co.jp/

(2005年7月29日)

[Reported by 滝沢修]



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