開発/発売元 LFS Team
リアル系レーシングシミュレータ「Live for Speed S2 Alpha」のPlayable Demo。Demo版ではプレイできる車種が「XF GTI、XR GT、XR GT TURBO」の3つ、コースが2つという制限が掛かっている。しかし公式websiteにてライセンスキーを別途購入することで、合計18車種と7つのコースで遊べるようになる。
プレイしてまず驚かされたのがその操作形態。本作ではハンドリング操作を、マウスカーソルを左右に振ることで行なうのだ。これには最初戸惑ったものの、慣れてくると意外と扱いやすい。別売のハンドルコントローラを持ってない人でも、アナログ入力に近い感覚でプレイできるのだ。ただし、アクセル操作がクリックに割り当てられており、つまりプレイ中は常時マウスドラッグ状態なため指が疲れてしまった。
その独特な操作形態に慣れさせる意味合いもあるのだと思うが、チュートリアル機能が豊富なのが嬉しい。スロットルコントロールやスラローム等といった7つの項目を順番にクリアしてゆくのだが、最初はマウスカーソルによって急ハンドルを切りやすく苦労させられる。それだけに筆者は、チュートリアルを一通り終えて初めてサーキットに出たときの感慨がひとしおであった。
チュートリアル以外のゲームモードとしては一人用のタイムアタックと、コンピュータ操作を含めた最大12台でのレース、そしてマルチプレイ対戦が用意されている。少々気になったのはどのAIも似たり寄ったりで、総ての車がまったく同じラインを走ること。従って常に団子状態でレースが展開されるため、コンピュータ相手での抜きつ抜かれつといった駆け引きの醍醐味は薄い。
その代わりマルチプレイはIP直打ちではなく、他人が建てたサーバーへ直接乱入でき、これがかなりアツい。シミュレータ系のタイトルのため、ステアリング補助といった機能は無いものの、この点にさえ念頭に置けばきっと誰もが満足できるだろう。それにしてもこのボリュームで、ダウンロード容量が129Mというのも驚きである。レーシングファン以外の読者にも強くお薦めしておきたい。
(c)2002-2005 Live for Speed - Scawen Roberts, Eric Bailey, Victor van Vlaardingen - Layout design by Tweak.
ダウンロードはこちら(3D Gamers)