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7月8日に発売を予定している、ヒストリカルRTS「コサックスII ~皇帝ナポレオン~」のPlayable Demo。481MBという容量に見合うボリュームたっぷりの内容で、個人的には大満足だった。正統派RTSのファンには強くお薦めしておきたい。
「コサックスII ~皇帝ナポレオン~」は、数多あるRTSタイトルの中でも、大規模軍隊の運用面にスポットを当てたゲーム内容となっている。プレーヤーが一度に操作する兵士は数百単位が当たり前で、しかもこれらの1人1人が全部個別に動く。そして時には千を越える敵味方が一度にぶつかり合うぐっちゃり感は、強烈なインパクトがあるのだ。本作ではこの方向性が更に押し進められており、一度のマップに登場する最大ユニット数はなんと6万4千。同じRTSとはいえども、少数ユニットで英雄的な活躍ができる「Warcraft III」とは、あらゆる面において対極に位置するタイトルである。
今回のDemo版でプレイできる範囲は、キャンペーンの最序盤であるチュートリアルを2本。次にナポレオン紀の戦場2カ所をテーマとしたシナリオ。そして対コンピュータ戦のシングルマップが1本となっている。プレイできる国は、ゲーム中に登場する6カ国の内フランス・オーストリアのみだが、不満はまったく感じられない。くまなく楽しもうと思ったら、優に1週間は飽きさせないDemoである。
本作のプレイ中は大規模軍隊の運用の難しさ、そして兵卒の命のはかなさをしみじみと感じさせられた。例えば長距離や森の中などを進軍させると、兵卒の疲れがすぐに貯まってゆき、次第には士気まで落ちてしまう。そして実際の戦場では、マスケット銃などの一斉放火で数十~数百単位の兵士が無惨に倒れるのだ。本作ではユニットの規模が尋常ではないため、他のヒストリカルRTSに比べ軍隊の運用面はよりリアルである。実際の戦場をシミュレートするという面において、本作は現在もっとも説得力があるのではないだろうか。
ただそれだだけに、必要とするマシンスペックがかなり高いので注意。例えば最低動作環境のPCでは、画面中のユニットが500を超えるくらいの大規模戦になると、恐らくは画面スクロール時に強いストレスを感じてしまうだろう。購入を検討している読者は、とりあえず今回のDemo版をダウンロードして、あらかじめパフォーマンスをチェックしておくといいだろう。
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