発売元 Microsoft
人類の歴史を題材としたリアルタイムストラテジーとして、PCゲーム界に多大な影響を与えた「Age of Empires」シリーズ。その最新作となる「Age of Empires III」のデモムービーが公開されたので紹介しよう。ちなみに今年5月のE3ではAoE3のプレイアブルデモが出展されたものの、一般ユーザー向けの動画としてはこれが世界初となる。
今回のAoE3で最初に注目すべきは、当たり前ではあるがナンバリングタイトルの正伝作であること。つまり「Age of Mythology」における神話・ファンタジーといった空想要素は一切なく、純粋な歴史シミュレーションゲームに仕上がっている。AoEの歴史部分に魅力を感じていた筆者は、実に5年ぶりとなる正伝作の帰還を本当に嬉しく思う。この気持ちに賛同してくれるファンであれば、とりあえずムービーを見て損は無いだろう。
今回のムービーは1分41秒と比較的短く、軽くお披露目といった程度の内容だ。構成としては、まず世界各国の様々な軍隊がイメージ映像でフラッシュバックされる所から始まる。ここで意外だったのが、和風の武者鎧を着た人物も一瞬登場すること。どうやらAoE3では前作に引き続き、日本文明が登場することも期待できそうだ。
そしてイメージ動画から実際のプレイ画面へ切り替わるのだが、この際に違和感がほとんど無かったのに感心してしまった。中でも特に驚いたのは、物理エンジンを使用していることで、建物が瓦礫として崩れ落ちる際の処理が実に自然であること。他にも砲撃を受けてマストが折れる帆船も、その緻密な動きをはっきりと視認できる。またゲームシステム面ではAoE3での大きな焦点となるであろう、交易の活性化により蒸気機関車が走っていたのも新鮮であった。
このようなプレイ中の様子が、1秒間隔で15前後の場面が立て続けに切り替わる。確かに見所は沢山ある内容なのだがいかんせん時間が短く、見終わった後はかなり欲求不満気味であった。ムービー中の最後にもあるようにAoE3の発売時期は今年のホリデーシーズン、つまり年末商戦向けとなっており、このやきもきした状態はもう暫くの間続きそうだ。
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