発売元 セガ
株式会社セガは、ゲームコンテンツを初めとしたコミュニケーションポータルサイト「SEGA Link」の正式サービスを、6月9日から開始している。SEGA Linkの詳細説明については、既報記事でも扱っているのため本稿では控えるが、中でも注目なのがゲームコンテンツだ。これらはトランプの“大富豪”や“ババ抜き”といった、見慣れたミニゲームが大半を占めるが、ひとつだけ「おおっ」と思わせるタイトルがあるのだ。
その「Rockt Roll」は、現在「シェンムーオンライン」の開発元でも知られる韓国メーカーJC Entertainmentが、SEGA Link上でのライセンス契約を結んだタイトル。プレイ時にはSEGA Linkへの会員登録作業が必要となるが、今のところ課金は一切発生せず、無料でプレイできる。
実際にプレイするまでの具体的な手順としては、インターネットブラウザ上からSEGA Linkへログインし、そこから「Rocket Roll」を起動する。「ハンゲーム」用タイトルのように、インストールにまつわる作業は全自動で行なってくれるオンデマンドサービスであるため、導入時の敷居は極めて低い。
「Rocket Roll」のゲーム内容は、敵味方で最大6名によるチームを編成して、おはじきのようにぶつけ合ってステージから突き落とすというもの。そして最後までキャラクタが生き延びたチームが勝利となる。時間制限付のターン制の展開となっており、求められるアクション性はそれほど高くない。しかし、ぶつかり合う際はビリヤードのような反射角が適応され、この角度や発射時のパワー調節がキモとなる。下手をすると自滅してしまうため、どうやって敵だけをステージから突き落とすのかを考えるのがなかなか面白いのだ。
登場する6体のキャラクタには「重さ」等のパラメータが設定されており、発射距離は短いが力強く相手をはじき飛ばす等の個性がある。またステージには爆弾などのオブジェクトが多数配置され、他にも回数制限のあるスキルや、ショップでのアイテム購入等といった、プレーヤーのテクニックが介在する要素もふんだんに盛り込まれている。画面写真を見る限りでは極めてライトな作りに思えるが、実際にプレイすると「ポトリス」にも通じる奥深さがあることに気づかされるだろう。
個人的にはかなりおもしろいと感じたのだが、いかんせんSEGA Linkそのものが正式サービスイン間もない状態で、原稿執筆時点ではロビーにほとんど人がいないのが残念である。あらかじめ知人に声を掛け一緒にプレイするのであれば問題ないものの、最大で3対3のチーム戦も行なえるので、多くの人が集まった方が確実に盛り上がるはず。「Rocket Roll」というゲームそのものは好感触だったため、今後SEGA Linkへの参加者が増えることに期待したい。
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