開発/発売元 Midway
欧米で6月上旬に発売が予定されているSFアクションシューティング「Area-51」のSingle Player Demo。海外では既にプレイステーション 2やXbox版が発売されているためか知名度は高く、現在Fileplanetにおけるダウンロードランキングのトップを飾っている。コンソール出身のタイトルらしくそつのない作りで、コアなFPSファンでなくても楽しめるだろう。
タイトルになっている「エリア51」とは、米国ネバダ州に実在するグレーム・レイク空軍基地の周辺を指す区画名称。ここは以前から宇宙人やUFOなどの目撃談が多く、米国における秘密兵器開発の拠点とも噂されているが、真実は謎に包まれている。人類未知の生物が、軍事基地故の厳重な警備という不透明さと相まって、昔から国内外でのUFO関連ドラマ・TV特番等に定番として登場する場所である。本作はこのエリア51を舞台にエイリアンと遭遇し、戦いを繰り広げるという筋書きのゲームだ。
と、ここまで聞く限りでは「Doom」等のエイリアン撃ちまくり系シューティングを想像するかもしれないが、本作はちょっとヒネリを加えている。プレイ中にXキーを押すことで自らがエイリアンに擬人化して、一時的に特殊能力が使用可能となるのだ。具体的には両手から一撃必殺のエネルギー波を吹き出したり、熱感知能力によって敵の位置を色で判別できるようになる。画面左下にある黄色いゲージが擬人化できる制限時間を表しており、人間状態の間はこれが少しづつ貯まってゆくという仕組みだ。よって多数の敵に遭遇した瞬間等、いったいどのタイミングで擬人化を行なうかの判断が大きなポイントとなる。
近年のシューティングでは「Max Payne」の“Bullet Time Combo”に代表される、スローモーションの最中に自分だけが素早く活動できるギミックがトレンドとなっている。これは特にコンソール系のアクションシューティングとの相性が良いが、しかし最近はいささか食傷気味という人もいるだろう。本作ではこのような流行を安易に取り入れず、エイリアンに変身するというギミックが新鮮だ。
エイリアンへの擬人化を除いては比較的オーソドックスなゲームデザインとなっている。プレーヤーが最初から扱える銃器は、マシンガンやライフルそしてハンドガン等といった5種類がある。また、物陰から身を乗り出してのスナイプや、ジャンプ中のヘッドショットといった基本的なアクションは一通り可能。また高解像度もサポートしており、ぱっと見で本作がコンソールからの移植タイトルだとは思えない。
今回のDemo版では序盤のステージ“Lies of the Past”がプレイ可能。銃弾数の制限も緩やかという点もあり、リアル系のFPSよりも全体的な敷居は低い。シューティングには興味があるけど従来のタイトルはちょっと、という人も気軽にプレイしてみてはいかがだろうか。
(C) 2005 Midway Home Entertainment Inc. Area 51, (C) 2005 Midway Games West, Inc.AREA 51 is a registered trademark of Midway Games West Inc.
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