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会場:渋谷EGGMAN
イベント会場には、事前に公式サイト「半熟劇場」で行なわれた抽選でチケットを手に入れた、約170人の半熟ファンが集まった。深夜まで及ぶイベントで、未成年者は前半の第1部までの入場と事前に知らされていたためか、参加者の年齢層は20代から30代とゲームイベントにしては高め。さらに男女比も半々ぐらいというところが、いかにも「半熟英雄」らしい。
今回のイベントの趣旨は、制作に関係した人たちを呼んで大騒ぎしよう、というもの。イベントの司会役を務めた開発プロデューサーの時田貴司氏と、宣伝プロデューサーの佐々木隆太郎氏をはじめ、植松伸夫氏率いる半熟Magesと伊藤賢治氏の作曲陣、主題歌を歌うささきいさおさん、登場キャラクタの声を担当した声優陣とエグモン一座こと芸人軍団など、異様に豪華なメンバーが揃った。
トークは作曲陣が作ったそれぞれの曲を聴きながら、それにコメントするという流れ。「ロマンシング・サガ」のセルフパロディだという伊藤氏の曲や、時田氏が「運転中にこれを聞いていると思わずアクセルベタ踏みしちゃう」という関戸氏の曲、ゲーム中の「ヨン」という声をあちこち切り出して作った福井氏の曲などが次々と披露された。 山下さんや御子柴氏は本来作曲の担当ではなく、効果音などを担当するサウンドエンジニア。しかし今回は時田氏が「大抜擢した」という(植松氏いわく、時田氏は「曲作れるんだったら作れば?」と言っていたそうだが……)。できあがったのは、「浮遊感を出した」という山下さんの曲と、おかしな効果音が鳴りまくる御子柴氏の珍妙なサウンド。かなり変わった曲だが、植松氏は「こういうのもアリだと思う」と評価していた。 そして植松氏はフォークソングを作曲。作曲の分担をするとき、「フォークは渡さない!」といって譲らなかったという植松氏が作った曲には、「ヨンダガワ」という名前が付けられた。何のパロディだとはいうまでもないが、ゲーム中では時田氏がつけた歌詞まで出るという。「これで20番ぐらいまで歌詞をつけて」、「そんなに書けないよ(笑)」と無茶な問答もあったそうだが、それでも4番まで収録されているという。
座談会の最後に伊藤氏は、「植松さんと一緒に仕事をしたのはゲームボーイの『サ・ガII』以来。いろいろなことを思い出しました」とコメント。植松氏は、「毎回、なんでもありなので面白かった。次はキャラクタデザインもやりたいね」と、楽しんで仕事ができたことを語った。
続いては、「もっと戦え! 半熟英雄」を歌いつつ、「宇宙戦艦ヤマト」で有名なささきいさおさんが登場。トークショーでは、「半熟英雄」の依頼を受ける際に渡されたデモテープが、「自分の真似をして歌ってくれているのが嬉しかった」と語った。このデモテープ、実は時田氏がささきさんのマネをして歌ったものをそのまま渡したものだそうだ。時田氏も「普通はとり直すでしょう」と言っていたが、結果的には最良の形に収まったといえそうだ。
そして今回、ロック調の曲「半熟6×9(ロック)」も披露された。この曲はささきさんが「ロックを歌いたい」といったことからできたそうで、「半熟Magesとライブもやりたい」というほど、かなり気に入った様子だった。
ここではスクリーンに、次々とエッグモンスターの戦闘シーンが映し出された。映像はトークのペースを待たずにどんどんと流れていったので、「これは僕です!」、「誰だっけこれ?」、「お前だよ!」、「もう次でてるよ!」と大騒ぎ。トークショーになっていたかどうかはともかく、相変わらずおかしなデザインのエッグモンスターも多数見られ、会場もかなりの盛り上がりを見せていた。
その後も、仲村瑠璃亜さん、鉄拳さん、えべっさんなどのタレントからのビデオメールや、半熟レイディオの公開録音、スタッフBBSでおなじみの開発スタッフによる座談会、半熟グッズ争奪ジャンケン大会などが行なわれた。
未成年を締め出した後の第2部は、時田氏が自ら「2次会」と言ってしまったとおりの内容。ステージに上がる面々もアルコールが入り、いよいよトークも快調に。事前に渡されていたスケジュールを無視した進行で、その場の流れでスタッフを壇上にあげてトークショーを展開した。 さきほど声優陣として登場したエグモン一座も再度登場し、「2次会の余興」と称して次々とネタを披露。先日解散してしまったあばれヌンチャクも一夜限りの復活を果たし、会場を大いに盛り上げた。あまりの盛り上がりに芸人達も大喜びで、時間も延長し、とても公にはできないような著作権上、あるいは倫理上まずいネタが次々と飛び出した。 さらには時田氏とささき氏の歌の競演など、もう何でもありな内容。もちろん、この「何でもあり」な感じこそが、来場者の期待していた半熟らしいイベントであるだけに、ファンもいよいよ一体になって盛り上がっていった。
イベントの最後は、時計を無理やりずらして、発売のカウントダウン。集まったファンに向けて時田氏は、「発売してからが勝負です。楽しんでください! 次回はビッグエッグ(東京ドーム)を埋め尽くす勢いでいきましょう!」と挨拶した。
□スクウェア・エニックスのホームページ http://www.square-enix.com/jp/ □「半熟英雄」シリーズのページ http://www.square-enix.co.jp/hanjuku/ □関連情報 【5月9日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4」 発売記念イベント「半熟前夜祭」の参加受付を開始 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050509/han.htm 【4月21日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4」 公式サイトで「エッグマン VS ミスターX」イベントを開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050421/hanjuk.htm 【4月12日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4」 公式サイトで声優陣のトークショーを開催 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050412/han.htm 【4月7日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4」 限定版「半熟銀河弁当」のパッケージと特典を公開 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050407/hanjuk.htm 【4月1日】スクウェア・エニックス、「エッグモンスターHERO」&「半熟英雄4」発売記念 豪華賞品の当たるiモード用オリジナル待受アプリをプレゼント http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050401/han.htm 【3月24日】スクウェア・エニックス、メールを“半熟テイスト”に変換する 携帯サイト「半熟タダメール」を無料で配信 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050324/han.htm 【2月18日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4 -7人の半熟英雄-」 5月26日に発売決定。限定版「半熟銀河弁当」も登場 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050218/han.htm 【1月21日】スクウェア・エニックス、PS2「半熟英雄4」 植松伸夫氏や伊藤賢治氏らがサウンドを担当 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050121/han.htm (2005年5月26日) [Reported by 石田賀津男]
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