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Electronic Entertainment Expo 2005現地レポート

1C Companyブースレポート
トラックをテーマにした「Rig'n'Roll」とヘリコプターの「Whirlwind of Vietnam」
北米産タイトルとはひと味違う、無骨な魅力を持った作品を紹介

5月18日~20日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 ロシアの大手パブリッシャーである「1C Company」。「IL-2 Sturmovik」シリーズなどを手がける開発チームをもつほか、ロシア国内のチームが開発したゲームを紹介したり、海外のゲームをロシア向けに販売しているメーカーである。

 E3ではクローズドブースで出展を行ない、一般ユーザーには自社が手がける作品のムービーのみを展示していた。1C Companyは現在25本のゲームの発売を予定しており、ほとんどが年内に発売予定だという。今回はブース内で2つのゲームのデモを見せていただいた。アメリカ産ゲームとは少し違った切り口の、どこか硬派なにおいのするなこのふたつのゲームを紹介したい。もちろん、すべてPC用タイトルとなる。


●アメリカンなトラック野郎がリアルに再現されたLAを走る「Rig'n'Roll」

 「Rig'n'Roll」は25万キロ以上の道路を再現したという広大なロサンゼルスのマップを舞台に、トラックで運送業を営んでいくドライビングシミュレーション。発売は2006年予定。プレーヤーは配送所で仕事をもらい、それを運搬することで資金を得ていく。その資金でより性能の高いトラックを購入していき、トラッカーとしての生活を楽しんでいくのだ。

 筆者は最初トラック野郎のゲームというと、日米を問わずちょっと色物系の、デコレーションや演出にこだわり、ゲームシステムそのものは割とライトな傾向があるというイメージを持っていたが、本作は質の高いグラフィックスとしっかりとしたゲームシステムというリアルな方向性にこだわっていて、硬派なドライブシミュレーターそのもの。トラックを実際に運転しているかのような感触にこそこだわって作られている印象を持った。

 それでいながらトラック野郎が持つ「ツボ」を外していない部分もあってニヤリとさせられた。ドライビングコクピットのパネルは資金を集めることで自由にカスタマイズができるようになるほか、ミッションによっては他のトラック野郎とレース勝負を行なう展開もあるという。

 筆者の感性を直撃したのが、ミッションを受け取る画面。ゲームスタート時にトラックは何も積んでおらず、配送所でコンテナが接続されるのだが、ここでムービーが流れるのである。そのムービーではナビゲーターの指示によって巨大なクレーンにつり下げられたコンテナがトラックに接続、トラックが出発するというもの。巨大なコンテナをわざわざさらに巨大なクレーンでつり下げてトラックに接続するという大げさな仕掛け、あおり気味のカメラ視点で走り去っていくトラックなど「サンダーバード」等の特撮番組の発進シーンそのままなのである。

 これらの演出はスタッフが狙って作っているのが明らかで、無骨ともいえるくらいに硬派なゲーム部分との対比で絶妙なおかしさがある。ゲームを進めていくごとにこの2つの異なるセンスが融合し、独特の楽しさが体験できるであろう事を予感させられた。硬派に作り込んでいながら、どこまでユニークな部分の味を出してくれるのか、実際にプレイするのが楽しみになってくれる作品だ。

●戦場の兵士一人一人か確認できるほどに細かく作り込まれた
コンバットヘリコプターシミュレーター「Whirlwind of Vietnam」

 「Whirlwind of Vietnam」はヒューイコブラをはじめとしたヘリコプターを操りベトナム戦争を戦っていくヘリコプターシミュレーター。ヘリのモデリングをはじめ、ディテールを追求した非常にリアルなグラフィックスを実現している。

 デモプレイではパイロットとガンナーさらに側面に機銃手が乗り込んだヘリでのプレイを見ることができた。ボタンひとつで彼らそれぞれを操作でき、例えば機銃手をしている時にはオートパイロットに切り替えておく必要がある。ゲームが始まるとプレーヤー以外のユニットは決められた戦闘行動を開始する。眼下で歩兵部隊が激しくぶつかっていたりと、戦場の雰囲気は非常にリアルだ。

 驚かされたのが兵隊達のモデリングである。ソ連兵はきちんとAK型のアサルトライフルが確認できるところまで拡大できるのだ。だからこそ、彼らを機銃で狙う時の感覚は思わずちょっと攻撃をためらってしまうような臨場感がある。機銃に取り付けられた照準の向こうで走っている彼らの姿はとても生々しい。

 昨今、リアルなフライトシミュレーターは減少傾向にあり、筆者は今回のE3でそういった作品がほとんど出展されなかったことを少し悲しく思っていたのだが、「Whirlwind of Vietnam」のような作品を作っているメーカーがきちんとあることを知ってうれしかった。本作はヘリコプターを扱ったコンバットフライトシミュレーターの最新作である。登場を待ち望んでいた人には朗報となるに違いない。北米での発売は2006年を予定している。

□1C Companyのホームページ
http://int.games.1c.ru/

(2005年5月22日)

[Reported by 勝田哲也]


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