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Electronic Entertainment Expo 2005現地レポート

Ubisoft Entertainmentブースレポート
「Peter Jackson's King Kong」、「Ghost Recon 3」、「Prince of Persia 3」など次世代機をフォーカスした大作が続々

5月18日~20日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 フランス大手Ubisoft Entertainmentは、今年もテーマパーク仕立てのブース構成で、多くの新作を出展。次世代コンソールであるPS3やXbox 360への参入も表明し、早くもプレスリリースには対応プラットフォームにPS3やXbox 360の文字が踊る。今年のE3は次世代機の中でも一番形の見えているXbox 360向けのタイトルが充実しているのが特徴で、現行のPCスペックでは実現不可能なインパクトのある映像が目白押しだった。


■ 今年のUbiイチオシのタイトル「Peter Jackson's King Kong」

「Peter Jackson's King Kong」シアター。今回Ubisoftでもっとも力を入れて出展しているタイトルだ
 「Peter Jackson's King Kong」は、北米で12月に上映が予定されている映画「King Kong」の世界観をモチーフにした3Dアクションゲーム。Ubisoftは同作に圧倒的な力を注いでおり、同作の出展エリアはブース全体の4割近くを占め、プロデューサーは、「Reyman」のクリエイターとして知られるUbisoft生え抜きのMichel Ancelを当てている。グラフィックスエンジンは、ブラー効果で独特のナイトメアな雰囲気を演出していた「Prince of Persia: Warrior with in」のエンジンを利用しているという。

 対応プラットフォームは、PS3、PS2、PSP、Xbox 360、Xbox、GC、GBA、DS、そしてPCと、9つのプラットフォームへの展開を予定、さらにPeter Jackson監督もゲームの制作にタッチするなど、とにかく話題性のあるタイトルだ。Ubiの関係者によれば、初日にスティーブン・スピルバーグが視察に訪れたという。

 肝心の出展の方は、人数限定のプライベートシアターのみとなっており、残念ながら時間不足で見ることができなかった。「King Kong」についてはE3期間中にシアターを観賞してその模様をお伝えするつもりだ。


■ FPS新時代の到来を予感させるXbox 360版「Ghost Recon 3」

オープンスペースで、デモを行なった「Tom Clancy's Ghost Recon 3」。日本ではそれほど目立っていないフランチャイズだが、今回は日本でも大いにウケそうだ
 今回、映像的な部分でもっとも衝撃を受けたのが「Tom Clancy's Ghost Recon 3」だ。「Ghost Recon」シリーズは野外戦をテーマにしたTom Clancy'sフランチャイズだが、近未来のオーバーテクノロジーを扱って歩兵戦を堪能できるところにその特徴がある。

 ゲームの開発は、Tom Clancyシリーズの元々の開発元であるRedstorm Entertainmentが担当している。Xbox 360のローンチタイトルとしても登場したように、同作はXbox 360向けに先行開発されており、他のプラットフォームで発売する際は、ビジュアルやパフォーマンスで劣る分(要するにPCを含む他のプラットフォームでは、Xbox 360版のクオリティでは動かない)、内容的な部分で商品価値を見いだしていく方針だという。逆に言えば、それだけ1発目のXbox 360版の出来がいいということだ。

 さて、1作目でグルジア、2作目で北朝鮮ときて、3作目ではメキシコが舞台となる。ストーリーは2013年、北米サミットが開催されるメキシコで、突如大統領が誘拐されてしまうというもの。

 銃器や装備品は、現在米軍で試作されているプロトタイプを採用。オーバーテクノロジー要素として、プレーヤーを含む全兵士がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着しており、さながら近未来SF映画のような感覚で地上戦を楽しめる。HMDには、他の兵士の視点や指揮官の映像を映すサブモニタのほか、自動で敵味方を色で認識するシステムが内蔵されており、前線にいながらに指揮官の指示がリアルタイムで聞けるだけでなく、仲間の視界を共有でき、さらに色認識(味方は緑、敵は赤で縁取りされる)によって乱戦でも誤射を防ぐという、極めて効率のいい戦いが展開できる。

 グラフィックスは、このために作り込んだというオリジナルのエンジンで、光散乱による空気遠近表現を駆使し、戦場の空気感がよく再現されている。常にHMDを通して戦場を眺めるというところも味があり、現代戦のリアリティと、オーバーテクノロジーらしさを両立させた画面構成が、実にTom Clancyシリーズらしくマッチしている。発売時期は2005年冬を予定。

【Tom Clancy's Ghost Recon 3】
言うまでもなく、これはリアルタイムレンダリングの映像。空気感の光散乱による空気遠近表現が素晴らしい。セルフシャドウや爆発のパーティクルなど、ディテールにも抜かりはない


■ ついにシリーズ完結!! 3度スーパーアクションに挑む「Prince of Persia 3(仮)」

壁をすすっと降下し、直前でぴたりと止まり、敵めがけて一気に落下。今作ではこうしたアクションが簡単にできる
 Ubisoftがこの世に改めて問い直した「Prince of Persia」シリーズの第3弾。シリーズ完結編ということで、この作品をもって主人公プリンスの長い戦いが幕を下ろすことになる。開発はUbiの最精鋭集団であるUbisoft Montreal Studiosで、プロデューサーは2が不評だったことから、1の担当がカムバックしている。

 ストーリーは1、2の後で、ビジュアル的には、これまで屋内が多かったのに対し、今回は野外シーンが格段に増えている。屋根から屋根に飛び移ったり、縁を伝ったり、チャリオットを操って街道を疾走しながら戦闘したりする。アクションを何度でもやり直せる“時の砂”システムは従来通り使えるため、存分に難解なアクションにも果敢にチャレンジできる。とにかくチャンバラありきだった前作に比べると、非戦闘アクションが充実し、1のアクションアドベンチャースタイルのイメージに、さらにスピード感が加わった作品といった印象だ。

 今作の特徴は、なんといっても主人公の負の側面である“ダークプリンス”の存在で、今回、プリンスはステージの途中にある炎のポータルを通ることで、銀髪のダークプリンスに変化することができる。ダークプリンスになると、武器が曲刀からダガーテール(蛇腹剣)に代わり、より多彩で強烈なアクションが可能になる。

 チェーンを敵の首に巻き付けたり、棒に巻き付けたり、巻き付けアクションとロープアクションを兼ね備えたような感じで、ステージに応じて、通常のプリンスとダークプリンスを使い分けながら進んでいくことになるようだ。建物を飛び移りざまに、敵の首にチェーンを巻き付けてそのままねじ切ってしまうダークプリンスの姿はまさに悪鬼羅刹そのもので、原作のどちらかというとピュアな面影は、リメイクの際になくしてしまったが、それどころかどんどんイメージを悪化させるUbisoftの大胆さには驚かされる。

 グラフィックスもプログラマブルシェーダーをフル活用した新しいエンジンが使われている。といってもXboxベースとのことだが、PS2ベースの前作に比べると、グラフィックスの美しさもさることながら、演出面が格段に向上している。プリンスのアクションとアニメーションもより柔軟になり、アクションファンに好まれそうな作品に仕上がりそうだ。

【Prince of Persia 3(仮)】
デモを受けた感じでは、とにかくアクションが多彩かつ柔軟になった印象を受けた。特にジャンプしてからのバリエーションが抱負。右の画面は、新登場のダークプリンスだ。闇夜に赤く光る瞳が怖い。欧米での発売時期は2005年11月を予定している


【Tom Clancy's Rainbow Six: Lockdown】
「Tom Clancy's Rainbow Six」シリーズ第4弾。Xboxベースで開発されており、他の対応プラットフォームはPS2。ラグドール物理の採用やサウンドエフェクトの改善など、細部のブラッシュアップが図られている。Xbox Live!では、キャラクタを成長できるRPG要素も搭載される。欧米での発売時期は2005年夏

【Heroes of Might & Magic V】
今は亡き3DOの人気シリーズ「Heroes of Might & Magic」の第5弾。Ubisoftが3DOから「Might & Magic」シリーズの全版権を取得して実現したプロジェクト。開発元は「Etherlords」シリーズを手がけたロシアのNival Interactiveが担当。こういうファンの期待に応える荒技ができるのがUbisoftの強みだろう。本家のRPGシリーズの続編も現在開発中とのことだ

【Far Cry: Instincts】
コンシューマ向け「Far Cry」。PC版と同じ内容ではおもしろくないということで急遽開発期間を1年延長、マルチプレイモードの拡張を中心に開発が進められている。化学的な人体改造や、ジャングルの中に罠を仕掛けたりといったことが可能になるという。欧米での発売時期は2005年秋

【Myst V: End of Ages】
ご存じ「Myst」シリーズの最新作。開発は前作同様、Rand Miller率いるCyan Worldsが担当。明快なインターフェイスと重厚多彩な謎解きで、アドベンチャーファンを幻想的な世界観に引き込む

□Ubisoft Entertainmentのホームページ
http://www.ubi.com/

(2005年5月20日)

[Reported by 中村聖司]


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