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タイトー、アーケードで人気の「虫姫さま」を忠実に移植
PS2「虫姫さま」を7月21日に発売

7月21日 発売

価格:6,090円
限定版:7,329円 (フィギュア付き)


 株式会社タイトーは、現在アーケードにて好評稼動中のシューティングゲーム「虫姫さま」を忠実に移植した、プレイステーション 2用シューティング「虫姫さま」を7月21日に発売する。価格は6,090円。フィギュア付きの限定版も用意されており、こちらの価格は7,329円。

 「虫姫さま」は、細かい設定を元に作り上げられた独自の世界観の中で、個性あるキャラクタ達が活き活きと活躍するシューティングゲーム。単純に自機が進み、敵を殲滅させるというだけのゲームではなく、プレーヤーキャラクタはしっかりとした目的を持ち、その完遂に向け突き進んでいく。そんな、ストーリー性重視のシューティングゲームとしてアーケードでは好評を博している。

 また、3つのゲーム難易度が用意されていることも人気要因のひとつではないだろうか。シンプルなゲーム性の「オリジナル」モード、弾幕好きなマニア向け「マニアック」、超高難易度の「ウルトラ」が用意されていることから、シューティングゲームにありがちな、難易度による敷居の高さが無く、シューティングは苦手というユーザーからハイスコアラーを目指すという腕に自信のあるユーザーまで、幅広い層のユーザーを取り込んでいる。

 PS2への移植にあたりプレイモードも新たに追加され、新しい「虫姫さま」を楽しむことができる。収録されているプレイモードは、アーケード版を忠実に移植した「アーケードモード」、PS2用に様々なアレンジを施した「アレンジモード」、特に「アーケードモード」の中にある、ステージ選択やボス戦のみも練習することができる「プラクティス」も用意されている。また、「虫姫さま」で使用されたイラストや原画、イメージラフスケッチなどを観覧できる「ギャラリー」の5つが用意されている。

 ゲームは縦スクロールで、個性ある敵を倒しながら進行していく。ステージの区切りとなる最終地点にはボスキャラクタが登場するという、シューティングゲームでは基本的ともいえる構成となっている。ゲーム中に出現するアイテムは、自機のショットがパワーアップする「ショットアイテム」、自機の周りに取り付きレーザーを放つ「オプションアイテム」に加え、ボムや自機のストックが増加したり、取得後点数が増えるなどのアイテムも多数出現する。

 「アーケードモード」の「マニアック」と「ウルトラ」モードやPS2版オリジナルの「アレンジモード」では、敵にショットを撃ち込むと「撃ち込みカウンタ」というものが上がる。撃ち込みカウンタが表示されている状態で、敵を倒すとボーナス点として得点に加算されていくことになる。これはハイスコアを目指すための、やりこみ要素を引き出すシステムであるといえるだろう。

【スクリーンショット】
「アーケードモード」は「オリジナル」、「マニアック」、「ウルトラ」のゲーム性の異なる3つからひとつを選択して、全5ステージをプレイするモード。3種類の武器と2種類のオプションを自由に組み合わせることができ、2人同時プレイ及び途中参加も可能となっている
「アレンジモード」は、最初からオプションを6個装備していたり、自機のショットタイプをリアルタイムで任意に変更することなどができる。また、ボタン押しっぱなしで連射されるショットが強くなったり、ボムを所持していれば敵や敵弾に当たっても自動でボムが発射される「オートボム」といった追加要素などもある。このモードでは、2人同時プレイ、途中参加、コンティニューはできない
「アーケードモード」の中にある、「プラクティス」ではプレイの上達に繋がるような工夫が施されている。例えば、ランクのセーブやロード、ノーミスプレイ時のランクセッティングなどを行なうことができる。このモードでは、2人同時プレイ、途中参加、コンティニューはできない



【ストーリー】

 今とは違う時間軸。

 今は砂漠の方が多い地球に、巨大な堅い甲羅を持った節足動物達が栄えていました。その影で暮らすニンゲンは、彼らを甲羅を持った獣「甲獣」を呼び、森の神として崇めていた

 そんな森の一画に、ニンゲン達の里が存在していた。200年に1度、その年に15歳の成人を迎える1人を“贄”として甲獣さまに捧げる事で、住むことを許されている土地。“贄”を捧げた夜に、おびただしい数の流星が見られた事から名付けられたと言われる「ホシフリの里」の王国。

 その王国に元気な姫がおりました。その名はレコ。

 レコ姫は小さな頃、甲獣達の住む“シンジュが森”で迷子になった事があった。「男の子と逢った気がする。素敵なブレスレットをしてて、『キレーだね』って言ったらとても驚いた顔してたけど……。優しく笑ってそれをくれたの。これすごいんだよ。これをしてるとみんな(甲獣)の気持ちがなんとなくわかるんだ。」

 ブレスレットを輝かせ今日も、里の者が恐れて入らない“シンジュが森”へと遊びに行くのであった。

 里の人々はレコ姫のブレスレットを見て大変に驚きました。あれは“贄”に選ばれた者に届けられるもの。なぜ姫さまがそんなものをなさっているのか? 次は姫さまの番なのでしょうか? でも里の誰もがそのことをレコ姫には言うことができない。いくら綺麗だと思っても「自分も欲しい」と羨ましがる者はいないのでした。

 レコ姫が晴れて15歳の成人を迎えたこの年、ホシフリの里に疫病が流行りました。次々と未知の病気に伏せる人々。そんな中でもレコ姫だけは元気であった。

 人々は噂しました。甲獣様はレコ姫を求めているのではないか? レコ姫さまが成人の年になられた。ブレスレット。そしてこの流行病。200年の風習はまた生きておったのか。

 「甲獣さまがレコ姫さまを出せといっているのか」
 「呼んでおるのじゃ」
 「差し出さなければならぬのか」
 「里のためじゃ」

 騒ぐホシフリの里の人々の声を無視できないと思った王は悩み、震える声でレコ姫にいうのでした。

 「……“シンジュが森”の、甲獣様の元に行ってはくれまいか。」

 レコ姫は二つ返事でそのことを承諾した。

 「里のみんなを治せるなら!」
 そう言うとレコ姫は「森で友達になった」という金色の甲獣に乗りブレスレットを眺めながら、ふっと思うのであった。

 「昔にも病気が流行ったことがあったって聞いたことがある。確か“贄”が遅れた時とかなんとか……。」

 「そんなことより!」
 レコ姫は森の奥に急ぐのでした。神様ってどんなだろう。あの男の子が神様だったらいいのにな、と思いながら。

【背景イラスト】




■ 主な登場キャラクタ

【レコ】

 友達になったカブトに乗って、“シンジュが森”へ神様探索に出かける少女。

 ホシフリの里の王族に生まれた娘。森で迷子になったことはよく覚えていない。いつも明るく好奇心旺盛で、よく考えずに行動するため周りの人々はとても手を焼いている。

 甲獣達から教わった樹液のアメが大好きで、今ハマっている事はサクレツの実の遠投。

【アキ】

 かつての「ホシフリの里」に暮らしていた少年。

 今は「甲獣達の王」として“シンジュが森”の甲獣が里に出ないように抑えている。

 性格はマイペースで穏やか。趣味は散歩。

【キンイロ】

 “贄”を運ぶカブト種の甲獣。

 レコ姫を「甲獣の神」の元に連れて行くのが役目。

 ブレスレットにより、“贄”の生命力と繋がり、またある程度の意思疎通ができる。比較的大人しくもの静かな性格であるが、自分の生命を脅かすものに容赦はない。

 特にクワガタ種の甲獣をは仲が悪く、すぐに喧嘩を始める。

(C)TAITO CORP.2005
(C)2004 CAVE CO. ,LTD.
※画像は開発中のものです。

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□「虫姫さま」のページ(アーケード用)
http://www.cave.co.jp/amvisual/mushihime/
□関連情報
【4月8日】ケイブ、アレンジ曲やボイスを収録した
AC「虫姫さま」のサントラCDを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050408/mushi.htm

(2005年4月28日)

[Reported by 志賀康紀]


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