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30分足らずと短い時間ではあったが、トークショウでは「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」の音楽を担当することになった経緯についての話題から入った。伊藤氏は「3年くらい前に河津さん (第2開発事業部の取締役 開発担当執行役員) から電話があって、『ちょっと考えているプロジェクトがあるんだけど一緒にやらないか?』と言うお電話がきっかけ。翌年になってから、実は『ロマンシング サガ』をリニューアルということを考えているんだけど一緒にやらないかと声を掛けられた」のだという。その時の気持ちを伊藤氏は「驚きもあったんですが、あぁ自分を呼んでくれたんだと嬉しかった感じですね」と語った。 ここで4月27日に発売される「ロマンシング サガ-ミンストレルソング-サウンドトラック」の話題に。このCDは4枚組に103曲、227分も収録されているという超大作。制作について伊藤氏は「サントラ収録の時に曲数を数えたときに、結果的に103曲と聞いたときはひっくり返ったけどね」と衝撃度を表現。1曲ボーナストラックが収録されており、今年1月に開催された「THE BLACK MAGES、2ndライブ“above the sky”」の大阪公演でのピアノ演奏が収録されているという。 今回バトルの曲だけで12曲くらいは作曲したという。伊藤氏は「ゲームの発売前にいくつかバトルの曲が公開されていますが、それは結構エレキギターの強い印象のサウンドだと思うんですが、そればっかりではなくて、けっこう『ロマンシング サガ』の“2”や“3”で流れていたシンフォニックなロックとか、ちょっとテクノ系の感じとか、ラテンっぽいフラメンコのような一風変わったバトル曲も実はあったりするので、ぜひプレイしながらこれがどこでかかるのかチェックして欲しいと思います」とコメント。 最後に伊藤氏は「ゲームは1度、ひとりのキャラクタでクリアしただけでは理解したとは言えないと思う。時間のあるときに各キャラクタでゆっくりプレイしてもらい、どのキャラでどの曲がかかっているのかなど、じっくり聞いてもらいたい」と締め括った。
会場前には多くのファンが詰めかけ、長蛇の列ができあがり、朝早くからずっと待っていたファンもいた模様。礼儀正しいファンが多く、さしたる混乱もなくサイン会も進行していった。ファン一人一人に丁寧にサインをし、握手を交わし、言葉を交わす伊藤氏。感激して泣き出しそうな女性ファンもいたほどで、伊藤賢治氏の高い人気を再認識させられた。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2005年4月21日) [Reported by 船津稔]
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