会場：STUDIO COAST

　株式会社アルケミストは、ファン感謝イベント「アルケ祭2005」を東京・新木場のSTUDIO COASTにて、4月10日に開催した。

物販の行列。持ち帰り厳守の抱き枕を、ほんとにそのまま抱えて歩いて行ったつわものも

　「アルケ祭2005」は、同社の製品を持参するだけで入場無料という、同社がファンのために感謝を込めて開催する太っ腹なイベント。当日は天気もよく、新木場駅前や会場付近の桜も満開というお花見日和の中、開催された。

　イベントは12時より物販開始だったが、開始前から長蛇の列ができるほどの盛況ぶりで、スタッフも開始当初から入場制限をするなど、列の整理に追われていた。また、ステージイベントは14時30分開場、15時開始の予定だったのだが、いい場所を確保するために、物販には目もくれず、早朝からステージイベントの行列ができていた。その後、物販を終えたファンも並び始めると、予想を上回る人数となってきたため、予定を30分早めての開場となった。

　ステージイベントは、司会進行のおたっきぃ佐々木氏と、同社のオリジナルキャラクタ「びんちょうタン」のコスプレをしたアシスタントの「あっこ」さんによる、軽妙なオープニングトークからスタートした。

■ 「ショコラ ～maid cafe “curio”～」ステージイベント

　まずは6月30日発売予定のPS2「ショコラ ～maid cafe “curio”～」に出演している、野川さくらさん、新谷良子さん、徳永愛さん、宮崎羽衣さん、福井裕佳理さん、阿部玲子さんが登場し、それぞれ自己紹介。“ショコラ博士(笑)”の福井さんがゲームの説明をした後、同作のプロデューサーの中川氏が抱き枕を抱えて登場し、できたばかりというオープニングムービーを初披露。発売日について追求されると、微妙な言動でブーイングされたり、おたっきぃ佐々木氏から目をそらしたりして、笑いを誘っていた。

　続いて「ショコラから騒ぎ」と題して声優陣の喫茶店にまつわる失敗談を披露。福井さんは喫茶店のお手伝いをしていたときに「空いているお皿へお座りください」と案内してしまったことや、徳永さんはレモンスカッシュ(レスカ)を頼もうとして「レチカくだちゃい」と注文してしまったりと、爆笑エピソードを連発。メイド関係の話題では、野川さんの「メイド喫茶に行ってみたい」や、徳永さんの「私の天職かも」、阿部さんは「メイドさんに膝枕で耳掃除をしてほしい」などの話題で、ファンからの突っ込みなども入りながら、終始笑いの絶えないステージだった。

　そして、5月よりスタートするインターネットラジオ「すずのcafeキュリオ」の、第1回目の公開録音が、結城すず役の宮崎羽衣さんと桜井真子役の阿部玲子さんによって行なわれた。内容はインターネットラジオで配信されるのを楽しみお待ちいただきたい。番組は第1回目は音声のみだが、第2回目以降は映像も一緒に配信する予定だそうなので、彼女らのメイド姿も拝めるかも? とのことだ。

おたっきぃ佐々木氏の司会進行によってステージイベントは進行	ステージに登場した野川さくらさん、新谷良子さん、徳永愛さん、宮崎羽衣さん、福井裕佳理さん、阿部玲子さん	千葉紗子さんは残念ながら来場できなかったため、ビデオでファンにメッセージを送っていた
抱き枕を抱えて登場した「ショコラ」のプロデューサー中川氏。この後、抱き枕の裏側を見た声優陣は大騒ぎ	「空いているお皿へお座りください」などの失敗エピソードが次々と語られた	インターネットラジオの公開録音をする宮崎さんと阿部さん

■ 「バルドフォースエグゼ」ステージイベント

　次は4月7日に発売されたばかりのPS2「バルドフォースエグゼ」に出演している、福井裕佳理さん、能登麻美子さん、桃井はるこさん、水野愛日さん、野川さくらさんが登場。こちらも“バルドフォースエグゼ博士(笑)”の福井さんから、ゲームの説明の後、同作のプロデューサーの佐々木氏が登場。自らプレイしたムービーを同社ホームページ上で公開していたが、プレーヤーから「へただ」というメールが何通も届いて弱気になっていることを告白していた。

　「バルドから騒ぎ」のコーナーでは、「ネットについてのここだけ話」などをテーマにトークを展開。能登さんと水野さんは「パソコンを持っていない」話や、福井さんが「PCの熱でうさぎをノボせた」事件、水野さんはセクシーキャラを演じるために、収録中に「体クネクネセクシーダンス」をしていたことなどを披露。そして「スタッフに言いたいこと」では、桃井さんは「メガCDにニヤリ」としたそうで、同作の主題歌を作詞・作曲をするにあたり、昔あった家庭用ゲーム機の「MEGA CD カラオケ」のアンプを使っていたので、「これも運命かなぁ」と思ったという。

福井裕佳理さん、能登麻美子さん、桃井はるこさん、水野愛日さん、野川さくらさんが順番に登場し、自己紹介から始まった	主人公の声を演じている石田彰さんはビデオメッセージで、かなりのぶっちゃけトークを炸裂	ゲンハ役の鳥山朋一さんも、あの笑い声とともに突如登場

■ 新作タイトル発表、びんちょうタンステージ

　その後、同社から突然に新作タイトルが発表された。そのタイトルは「ひぐらしのなく頃に」。同作はサークル「07th Expansion」が開発した同人ソフトで、コミックやドラマCDなど、商業ソフト顔負けの展開を見せるほどの大人気となっている。なお、プラットフォームや発売時期などは未定。

　「びんちょうタン」ステージでは、同作のアニメーションが公開され、原作者の江草天仁氏と、アニメーションを担当している石川プロ氏が登場。このキャラクタが誕生した経緯は、江草氏のいたずら書きを同社のホームページに勝手に掲載し、自身の同人誌で展開していたら、ガチャガチャの話が来たという。ガチャガチャの発売日には、2人して秋葉原へ行って買いまくったそうだ。

「びんちょうタン」のアニメーションが上映された後に、江草天仁氏と石川プロ氏によって、同作誕生の経緯などについて語った。その中で、石川氏は「くぬぎタン派」で江草氏は「ちくタン派」と告白しながら、本命は「びんちょうタン」とフォローする一幕も

■ ライブステージ

　メインイベントのライブステージは、クローバーの4人による、「ショコラ ～maid cafe “curio”～」のオープニングテーマ「硝子のSunshine」から幕を開けた。その後、テレビアニメ「IZUMO -猛き剣の閃記-」のエンディングテーマ「最新Dream」と続き、宮崎羽衣さんが「ショコラ」のエンディングテーマ「明るい未来」を、Chicoさんが「バルドフォースエグゼ」のエンディングテーマ「光を探して」を歌い上げた。

　そしてトリは桃井はるこさんが登場し、自ら作詞・作曲も手がけた「バルドフォースエグゼ」のオープニングテーマのスペシャルバージョン「LOVE.EXE アルケ祭2005 エグゼ特盛ミックス」では、会場内のファン全員で「エ・グ・ゼ!」の大合唱をし、一斉にジャンプするなど、最高の盛り上がりを見せた。締めに「HIDE AND SEEK」を歌い、桃井さんが退場すると、ここまでですでに予定を大幅にオーバーする4時間以上の長丁場にもかかわらず、アンコールの声が沸き上がった。そして、桃井さんが再度現れて、「LOVE.EXE」をもう1回歌うと、ファンもこれが最後とばかりに声を張り上げ、元気に跳びはねていた。

　最後にはサイン色紙などの抽選会が行なわれ、司会進行を務めたおたっきぃ佐々木氏の宣言で、「アルケ祭2005」は幕を閉じた。

クローバーの4人	宮崎羽衣さん
Chicoさん	桃井はるこさん

□アルケミストのホームページ
http://www.alchemist-net.co.jp/
□「アルケ祭2005」のページ
http://www.alchemist-net.co.jp/m2r2005/
□関連情報
【3月11日】アルケミスト、ミニライブやトークショウなど盛りだくさん
ファン感謝イベント「アルケ祭2005」を4月10日に開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050311/alche.htm

(2005年4月11日)

[Reported by 滝沢修]

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