開発/発売元 Monte Cristo
フランスのゲームデベロッパーMonte Cristoの「Fire Department」シリーズ最新作「Fire Captain: Bay Area Inferno」のPlayable Demo。基本的に「2」というよりは、前作「Fire Department」の改良版といったほどの内容だが、マップが多層広大化し、いよいよおもしろくなった。個人的にかなり気に入っているシリーズである。
「Fire Captain: Bay Area Inferno」は、前作同様、消防士の火災救護活動をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。プレーヤーに与えられた任務は、火災の消火活動と逃げ遅れた人たちの救護活動がメインとなるが、同作のおもしろさは、強大な敵として立ちはだかる「炎」がどんどん周囲に引火し、プレーヤーの手際次第で、簡単にもなるし、難しくもなる絶妙なゲームバランスである。
中でも火災エンジン(勝手に命名)による炎の燃え広がり方は非常にうまくできていて、舐めていると人名救護どころか消防士まで炎に包まれてしまう。特に今回、映画の題材にもなった“バックドラフト”をシステムとして取り入れており、さらに緊張感の高い消火活動が行なえるようになっている。
同作におけるバックドラフトは、映画同様、完全に密閉された状態にある部屋へ不用意に侵入しようとすると発生する。同作はクォータービュースタイルの3DRTSだが、密閉された空間は中が見えない。数回プレイした限りでは、バックドラフトへの効果的な対処法は、「バックドラフト状態にならないようにする」しかない。具体的には、早め早めに部屋の扉を開けて密閉空間をなくしていくことが重要だ。
その一方で、人命救助も重要なミッションだ。こちらも基本的に制限時間があり、助けられなかった時点でミッション失敗となることが多い。Demoのミッションで一番の落とし穴もやはり人命救助で、消火活動に熱心になるあまり、生き埋めにされた警察官3名の救助が遅れてミッション失敗となるケースが多い。
このゲームはRTSでありながら、常に何らかの時間制限と戦っていく感じで、この緊張感がたまらなくいい。それだけにゲームの難易度もやや高めなので、一番易しいモードから順番にプレイしていくといいだろう。
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