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IRI、恋愛SLG「卒業 Next Graduation」 |
会場:星陵会館
株式会社IRIコマース&テクノロジーは、Windows用育成シミュレーション「卒業 Next Graduation」発売記念制作発表会と、制作発表イベント「卒業 Next Graduation ~私立清華女子中学校 入学式~」を、3月6日に東京都千代田区の星陵会館にて開催した。
「卒業 Next Graduation」は、'92年6月に発売されたPC-9801シリーズ用「卒業~Graduation~」から始まる「卒業」シリーズの最新作。同シリーズは現在までにさまざまなプラットフォームで20タイトルがリリースされ、累計40万本以上が出荷されている人気シリーズ。最新作となる本作では、初代「卒業」に登場した5人の教え子たちの娘が、再び主人公の教え子として登場する。
当日は、制作発表イベントに先駆けて、プレス向けに制作発表会が行われたので、その模様をお伝えしよう。なお、制作発表イベント「卒業 Next Graduation ~私立清華女子中学校 入学式~」の様子は、同作の初回限定パッケージに同梱されるDVDに収録される予定。
左から櫻井真一氏、六月十三氏、工木大造氏、佐々木伸氏。佐々木氏はこの後の制作発表イベントでも司会を務めていた |
まずは、工木氏から同作の発売日が6月10日で、制作発表イベントを収録したDVDが特典として同梱される初回限定パッケージが発売されることが発表された。続いて六月氏は同作について、「『卒業』の新作を考えたときに、『卒業4』ではつまらないなということで、今回は新たに“次の卒業”とした。「卒業1」の5人の問題児たちが時を経て母親となり娘ができて、その娘たちを2代にわたってプレーヤーが育成をし、はたまたお母さんたちとの思い出のことや、お母さんとのラブロマンスがあり、教え子がもしかしたら娘になってしまうといったドキドキなど、シリーズとしてはちょっと異色な存在になる」と語った。
櫻井氏は、「ゲームの舞台が女学校ということで、清らか、楽しく、明るいをコンセプトに作曲しました。音楽を通して学校生活の楽しさ、躍動感、恋するせつなさ、ときめきなどを感じて欲しい。歴史のあるタイトルなのでプレッシャーを感じつつも、参加できたことを嬉しく思っています」とコメント。
そして、原作者の六月氏からゲームの紹介が行なわれた。ゲームシステムについて、「いままでは主人公が教師ということもあって、学校内、それも授業がメインとなっていたが、今回は土日には家庭訪問などができるようになっている。母親とのイベントもそこで発生し、もしかすると恋愛に発展することも。また、難易度も高めになっているので、復刻版の『卒業1』と『同2』である程度熟練した人に合わせたゲームバランスになっている」という。
そして、出演している10人の声優さんが登場し、キャラクタの紹介と抱負、演じての感想などについてコメントしてくれた。
工木氏は「卒業」の今後の展開について、「まだ発売されていませんが、今後も展開する予定であり、第2弾も検討している」という。主題歌については櫻井氏から「声優の皆さんがそれぞれソロパートを歌ったりして、楽しいつくりになっているので、その辺を聴いて欲しい」とコメント。
そして、工木氏は「卒業」シリーズについて、「最初の『卒業』の頃は13年続くとはまったく考えておらず、気がついたら『卒業』だけで2、3年経っていて、鶴さんから『いつ卒業できるの?』と聞かれたこともありました(笑)。また、キャストの5人によってキャラクタもアレンジされていき、作り手もそれに合わせていったりしながら、メディア展開していくうちに、どんどんと濃いキャラクタになっていった。われわれは“生みの親”と言われますが、役者の5人の方々に育てていただいて、今もなお“母”というキャラクタまで持ってきていただいて、育ての親から母親にという感じです」と振り返ってくれた。
娘役5人の集合写真 | 母親役5人の集合写真 |
引き続き開催された制作発表イベントは、公式サイトで募集した一般参加者300人を招待して行なわれた。娘役5人が「母」をテーマにした作文を朗読する「国語」や、「母親参観日」、「卒業」シリーズを振り返る「歴史」など、おたっきぃ佐々木氏が先生役として学校の授業風に進行。随所に(かなり?)マニアックなネタなどの爆笑トークを挟みながら、母娘での生アテレコや、娘役5人が歌う「卒業攻略法」なども行なわれ、非常に楽しいイベントとなった。
このイベントの模様は、初回限定パッケージに特典として同梱されるDVDに収録される予定。気になる人は、ぜひそちらを購入して楽しんでいただきたい。
1時間目は「歴史」。「卒業」シリーズの歴史を振り返る | 2時間目は「国語」。「母」をテーマにした作文を朗読 | 3時間目は「音楽」。娘役5人による「卒業攻略法」を披露 |
4時間目は「母親参観日」。母娘の紹介の後、母親は娘の後ろに立ち、爆笑トークを展開 | 5時間目は「ゲームの授業」。「卒業」のトリビアネタや生アテレコなどを披露 | 6時間目は「校歌斉唱」。ファン全員が起立する中、母娘10人全員で校歌を斉唱した |
□IRIコマース&テクノロジーのホームページ
http://www.iri-ct.co.jp/
□「卒業 Next Graduation」のページ
http://graduation.jp/
□関連情報
【1月24日】IRIコマース&テクノロジー、WIN「卒業 Next Graduation」
作品発表イベントの参加応募受付を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050124/sotu.htm
(2005年3月11日)
[Reported by 滝沢修]
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