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角川書店、PS2「戦闘国家-改- NEW OPERATIONS」
戦略SLGの雄、6年間の沈黙を破り3月31日に発売

3月31日 発売

価格:7,140円

 株式会社角川書店は、プレイステーション 2用戦略SLG「戦闘国家-改- NEW OPERATIONS」を3月31日に発売する。価格は7,140円。航空自衛隊50周年記念イベント「サンダーバーズ・ブルーインパルス夢の競演」スペシャル映像DVDを同梱する。

 「戦闘国家」は'95年に株式会社ソニー・コンピュータ・エンターテイメントから第1作が発売され、現在までに第3作までが発売されている。全3作でのシリーズ累計は40万本以上。プレイステーション発の戦略シミュレーションゲームとして、幅広い年齢層から支持されているシリーズ。

 '99年にプレイステーション用として発売された「新・戦闘国家」以降新作タイトルとしては発売されておらず、6年ぶりのシリーズ最新作としてプレイステーション 2での発売となる本作は、シリーズ中でも最もユーザー評価の高かった「戦闘国家-改-」(第2作)のシステムを継承している。プラットフォームをプレイステーション 2に移すことにより、登場兵器数が大幅に増加、思考スピードの大幅アップなど、大容量を活かしたボリュームアップな変更が施されている。

 本作は現代戦をモチーフにしたターン制の戦略シミュレーションであるが、ターン制と聞くと通常なら1ターンで動かせるのは1ユニットあたり1回と想像するのが普通であるが、本作では行動力が残っている限りは何回でもユニットを動かすことができる「行動力システム」を採用。占領するしかなかった都市を自分で作ることができる「都市建設」なども搭載しており、戦略SLGの代名詞とも言える「大戦略シリーズ」とは異なる特徴的なシステムを導入している。

 また、現代戦のみならず「第二次大戦VER」も収録。本作1本で現代戦と第二次大戦の両方をプレイすることができる。登場する機体は往年の名機から最新鋭機、幻の試作機までと幅広く揃えている。キャンペーンマップも実際に戦役の場所をセレクトしいるという、軍事マニアも納得するほどのこだわりようである。

【スクリーンショット】
シナリオ選択画面 白熱の戦闘シーン 部隊経験ランクの表示
忠実に再現された兵器のデモリング MAPのアングルも切り替えることが可能



【登場兵器の一部】

■ S-37 ベルクト

 ベルクトは、'97年にロシアのスホーイ設計局が自主制作した前進翼とカナードを組み合わせた特徴的なフォルムを持つ機体。ステルス性も持たせた技術デモンストレーターである。

 開発当初から軍に採用されることのない航空機ではあるが、この機体から産み出された技術はフランカーやこれから開発される戦闘機に採用され、ロシア空軍機の高性能化を促進する役目を負っている。

 そして以後もエンジンを換装するなどして、長期間に渡りロシアの空を飛び続けるであろう。

■ F-35 ストライクファイター

 統合先進攻撃技術(JAST)構想により実現した戦闘機。

 F-35 ストライクファイターは次世代の空軍、海軍、海兵隊全ての戦闘攻撃機を後継する計画であり、軍始まって以来の野心的な軍用機である。そのため、機体には配備される軍や用途によって様々なタイプが考慮されており、米軍のF-35A(制空型)、海兵隊・英国向けのF-35B(垂直・短距離離着陸型)、海軍のF-35C(艦上型)といった3タイプの同時開発が進んでいる。

 近年アメリカ軍機の例にもれず、この機もステルス性が最大限に考慮され、高性能アビオニクスと組み合わせた発展が見込まれている。

 ※アビオニクス:航空電子機器という意味で、アビエーション(航空)とエレクトロニクス(電子)の合成語。

■ F-45A

 現在、アメリカが次世代の戦闘システムとして開発を進めているのが、UCAV(無人コンバットエアビークル)である。

 パイロットを必要としない戦闘用航空機であり、軍用機の世界で革新的な試みであることは言うまでもないだろう。莫大な費用のかかるパイロット育成が一切必要なくなり、その予算をUCAVの生産、配備、改良・開発に回すことができるので、より一層の戦闘力向上に寄与されることになる。

 一部の技術デモンストレーター機は公開されたものの、あくまでも技術評価であって試作ですらなく想像図しか存在しない。無人であることから小型であることは間違いなく、空中給油さえ受けられれば長大な航空距離と作戦時間の増大が見込まれる。

 また、無人であるため危険な任務にも就くことが可能となるので、作戦の幅が飛躍的に増大することになる。

■ F/A-47

 まだ、計画中の機体で解説はF-45Aとほぼ変わらず公表前であり、多種多彩な計画が存在する。

 この段階で重要なのは、機体個々の性能向上よりも基本システムの確立が急務であること。無人戦闘航空機が実用化さえすれば、その応用で様々な兵器が編み出されるということになる。この時点で性能が有人機に劣っても問題はない。なぜなら、莫大な予算がかかるパイロットの維持が不要で、出荷されたばかりの機体で即座に戦闘が可能だからということになる。

 また、人間の能力は今以上の飛躍的な向上が望めないが、コンピューターの処理能力とソフトウェアの開発にはほぼ限界がない。つまり、フィードバックされた情報を元に開発を続けていけば、人間を中心に据えた戦闘兵器群よりも、飛躍的に戦闘能力の向上が見込めるからである。

■ 殲撃8 (J-8)

 旧ソビエトからの軍事援助に頼っていた中国は、関係が悪化するとともに旧ソビエトからの協力もあてにできなくなり、逆に旧ソビエト軍との交戦も視野に入れた軍事力整備が急務となっていた。

 そのためにMig-21をコピーした殲撃7を開発したのである。それをさらに改良し、推力不足からエンジンを2基にしたものが殲撃8である。'69年に初飛行して今日まで改良が続けられ、現在もなお中国空軍の一翼を担っている。

 ミサイルとアビオニクスは強化されているが、機体の基本設計はMig-21であることからすでに限界に達し、時代遅れの感は否めない。

■ AC-130 スペクター

 この機体は輸送機に多量の機関銃や砲を搭載して空中から地上を攻撃するガンシップである。

 20mmバルカン砲2門か25mmバルカン砲1門、40mm機関砲1門と105mm榴弾砲1門という恐るべき重装備を誇り、これらの武器で地上を攻撃する。一般の攻撃機は瞬時に戦場を飛び去ってしまうが、低速な輸送機を改良した当機は、ゆっくりと敵地上軍の上を飛び、主に森林や山岳地帯に立てこもるゲリラに対して激しい火力を浴びせるのに適している。

 ガンシップは赤外線センサー、超々高感度カメラ、各種レーダーやGPSを装備した電子要塞であり、自動車を識別して乗員だけを攻撃できるほどの精度を誇っている。

■ 殲轟7 (JH-7)

 '88年のファーンボロ航空ショーで模型が展示され、その開発を世界に知られた機体で中国人民軍空軍初の戦闘爆撃機として設計された。

 機体設計は殲撃7(Mig-21のコピー機)のものを一部流用しているが、胴体側面へ移された空気取り入れ口や高翼配置の主翼などは、イギリスのジャギュアやフランスのミラージュF1などの戦闘機・攻撃兼用機の影響を色濃く受けているのがわかる。

 近年では電子機器を換装し、対艦ミサイルは新型の長射程を搭載するなどして能力の向上に努めている。しかし、ターボジェットエンジン装備という旧世代型であることから飛躍的な能力の向上は望めず、次第に姿を消していくことになるだろう。

■ 轟炸6 (H-6D)

 第二次大戦後の冷戦時代幕開けと同時期に製造された爆撃機。

 初期の生産型は通常爆弾を搭載する爆撃機で旧ソビエト空軍向けであったが、主に生産されたのは海軍航空隊向けの対艦ミサイル搭載型や海上哨戒型であった。強い後退角を持った主翼ろ主翼付け根に装備された大出力エンジンが特徴で“バジャーC”型からは機首に目立つレドームが装備されるようになった。

 中国でライセンス生産された機体は現在でも現役であり、中国人民軍の長距離爆撃/哨戒機として中核を担っている。

■ P-3C オライオン

 ターボプロップ旅客機であるロッキード・エレクトラの機体を元に開発された対潜哨戒機である。

 機動性も申し分なく、上昇力は初期のジェット機に匹敵するぐらいある。プロトタイプが登場したのが'59年で、以後、量産型P-3A、エンジン強化型P-3B、デジタルコンピュータを導入して情報処理・分析能力を飛躍的に高めたP-3Cなどのタイプが存在する。

 この機体は輸出型やライセンス生産型が、日本、オーストラリア、カナダ、オランダ、帝政イラン、韓国といった世界中で使用され、対潜哨戒機のトップに君臨しつづけているベストセラー機。

■ Mi-26 ヘイロー

 世界最大の輸送型ヘリコプター

 その大きさはアメリカの戦術輸送機C-130にも匹敵し、22tもの搭載能力を誇る。これだけの巨大な機体を浮かすローターは8枚のグラスファイバー製のブレードで構成され、先端部分のローターハブはチタンで強化されている。

 搭載エンジンも一万馬力を超えるターボシャフトエンジンを2基搭載し、どちらか1基が不調のときは残り1基が自動的に出力を上げて飛行に必要な出力を保つようにするなど安全面も考慮されている。


【T-12UM ブラックイーグル】 【88式戦車】 【98式戦車】
'97にロシアで行なわれたショーでモックアップが初公開された。試作車が完成したのが'99年で英語では「ブラックイーグル」だが、最近ではロシア語の「チョールヌィ・オリョール」で呼ばれている 各形式により80式とも88式とも言われるこの戦車は'84年にその存在が明らかとなった。主砲は105mmライフル砲、レーザー距離計、火器管理装置、NBC防御システム、パワーパックは730hpのターボチャージャーを装備 '99年10月に開催された軍事パレードで初公開された中国陸軍の最新式戦車。125mm滑腔砲と自動装填装置の他に電子機器を搭載している。時代遅れの中国戦車技術は、この戦車の完成で完全に過去のものとなった
【63式水陸両用軽戦車】 【99式自走榴弾砲】 【85式自走砲】
中国は水陸両用車を配備する数少ない国のひとつである。'50年代の後半から自国生産を決定し、'61年に完成となった。105mmライフル砲を装備したこの戦車は'63年には制式化となり、その特性から陸軍と海兵隊に配備された 主砲の口径は52口径で連射速度は3分間で18発以上とされている。全装備重量は40tと大きく、路上最高速度は50Km/h。'99年に正式化された 閉鎖的な戦闘室ではなく上部天板がないオープントップを採用している。兵員輸送車の上に122mm榴弾砲を搭載しただけに過ぎず、攻撃兵器としての能力は高くない。戦闘重量も16.5tと軽く、水上航行が可能となっている
【89式自走ロケット砲】 【03式中SAM】 【レイピア2000】
83式自走砲の車体上部に砲の代わりにロケット発射を搭載したもので、大きな特徴はないが扱い易い兵器である 2003年度に制式化された陸自の最新型地対空ミサイルシステムであり、旧式となったホークの後継機 '63年にイギリスで開発された防空ミサイルであり、'71年に配備が開始された
【むらさめ】 【羅津(ナジン)級】 【漢型 Type091 HAN】
'96年に就役した海上自衛隊の最新鋭護衛艦。他国のフリゲイトにあたるクラスのもので、あさぎり艦に続く対艦、対空、対潜能力のバランスが取れた汎用艦である。対空ミサイルや対潜ミサイル発射機に垂直発射方式を採用。全長151m、基準排水量4400t、最高速力30ノット、搭載兵装はSSM-1B対艦ミサイル、シースパロー対空ミサイル、アスロック対潜ミサイル、76mm砲、シーホーク対潜ヘリコプターなど '70年に北朝鮮海軍がソ連のコラ級をベースに製造したフリゲート艦。製造時には魚雷発射管3連装×1基を設置していたが、'80年に魚雷発射管を除去し、スティックス艦対艦ミサイル発射台2基を装着。また、同年には中国製のチャフ発射機などの電子戦装備も加わっている 中国初の核動力型攻撃潜水艦(SSN)である漢型は'80年代中ごろに配備されたと思われていたが、中国の潜水艦プログラムの歴史は長く、その起源は'50年代の終わりころまでさかのぼることができるという。しかし、様々な問題があり完成までに10年の歳月を要したとも言われている


(C)2005 KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO.,LTD.

□角川書店のホームページ
http://www.kadokawa.co.jp/
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(2005年3月4日)

[Reported by 志賀康紀]


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