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「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」ブースレポート ~タイトー編~
ステージイベントにて「BATTLE GEAR4」の今夏発売を発表

2月18日~19日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(前売700円)
    小学生以下、60歳以上は無料


 新システム基板「TAITO Type X」対応タイトルの目玉、「ハリキリオンライン プロ野球」をメインに据えたタイトーブース。カードやネットワークに関連した時流に乗ったタイトルを押し出しつつも、海外テイストの強いゲームや基板物もきっちりと出展(映像出展は多いが……)されていた。そんなタイトーブースは「まだまだアーケードゲームも……やるね」と思えてしまう不思議な魅力と活気に満ちていた。

 18日に開催されたステージイベントでは、「TAITO Type X」最新タイトルの紹介の他、新規サードパーティーの発表、「BATTLE GEAR4」の制作発表などが行われた。


■ステージイベント「新製品記者発表会」~「BATTLE GEAR4」の発売日を告知

 映像出展タイトルも含め、7本もの新作タイトルが一挙公開された新製品記者発表会。始めに今後発売が予定されている「TETRIS THE GRAND MASTER 3 TERROR-INSTINCT」、「雷電Ⅲ」、「ハリキリオンライン プロ野球」、「SPICA ADVENTURE(仮)」、「式神の城Ⅲ(仮)」、「兎 -野性の闘牌-ONLINE(仮)」の6本が紹介された。実機が出展されている作品については後ほど詳しくお伝えしよう。

「SPICA ADVENTURE(仮)」は携帯ゲームで人気を博したパステル調のアクションゲーム。基本はジャンプとカサ攻撃というシンプルなゲーム性が、ゲーマーの心を癒し、熱くさせる 「式神の城Ⅲ(仮)」は残念ながら静止画像のみ。ゲームシステムはもちろん、新規キャラクタの女性のショットと式神との性能にもあれこれと期待を寄せてしまう 人気麻雀漫画をモチーフにした「兎 -野性の闘牌-ONLINE(仮)」。ネットワーク対戦が可能になっているが、前作と同様に2人1組でのチーム戦であることに変わりはないようだ

ジャービス氏は世界初のスクロールシューティングとされる「Defender」を創り上げた人物。そんな業界の大人物であるジャービス氏が「TAITO Type X」に熱いエールを送っていた
 続いて、「TAITO Type X」新規参入メーカーのRaw Thrillsの創立者ユージン・ジャービス氏から届いたビデオメッセージが映し出された。ジャービス氏は自社開発タイトル(販売タイトー)の「Target:Force」、「THE FAST AND THE FURIOUS ~ワイルドスピード~」についてコメント。

 締めの言葉に「『TAITO Type X』はアーケードゲームの核となるだろう」と「TAITO Type X」への期待を強調した。今後Raw Thrillsが海外のゲームテイストを持ったタイトルを「TAITO Type X」ソフトとしてリリースすることは、国産のアーケードゲームの開発シーンにとっても良い刺激となるのではないだろうか。

 そして、唐突にエンジン音が鳴り響くとモニターには「BATTLE GEAR4」のロゴが登場。ここで人気レースゲーム最新作「BATTLE GEAR4」を今夏の発売予定で制作進行中であることが発表された。

【スクリーンショット】

 ここで映像と共に説明されたゲームの特徴は以下の通り。

  • TAITO Type Xを更にチューンナップした特別版ハードを搭載。通常のTAITO Type Xよりグラフィックボード等を強化。
  • ノンインターレース、水平解像度48KHzによる超高画質なグラフィックを実現。
  • 5.1chサラウンドを搭載。
  • 海外メーカー車をシリーズ初採用。
  • 海外での取材に基づき、いくつかの海外コースを設定。
  • 新型ネットエントリーキーと共に、チューニング要素を追加。
 実際のデモ映像は、レッド、ブルー、イエローにカラーリングされたスーパーカーが日本、海外のコースを走行するというもの。短い映像ではあったが、峠のような山道の狭いコースを無謀とも思えるドリフト走行で抜けていくワイルドな走りは、グラフィックの美麗さを越えて“男の浪漫”に訴えかけてくる出来栄えであった。

 ステージでは新作発表会以外にも、「TETRIS THE GRAND MASTER 3 TERROR-INSTINCT」、「雷電Ⅲ」での対戦イベントが用意されていた。関心のある方は、ぜひ19日のステージイベントも足を運んでもらいたい。


 それでは、タイトーブースに出展されていたプレイアブル機を紹介していこう。

● 「ハリキリオンライン プロ野球」

 タイトーブースの1/4程を占めていたであろう「ハリキリオンライン プロ野球」は、アーケード業界初となるシミュレーションタイプの野球ゲーム。ゲーム名を聞いて、'80年代にタイトーから発売された「究極ハリキリスタジアム」を思い起こしたユーザーも多いのではないだろうか。

ブースにはプレイアブルな物が複数設置されていた
 プレーヤーは実在するプロ野球チームの監督として選手を育成し、オンラインでマッチングされた全国の監督たち(店内対戦、CPU戦もある)と対戦していく。操作方法はタッチパネル、的確な指示出しでチームをペナントレース優勝へ導くことがゲームの目的だ。

選択可能な実在のプロ野球チームのデータは、2004年ペナントレース開幕時点の物。新球団、新球場、新入団選手のデータを取り込み、極力早期にアップデートするという
 試合中はオートで進み、監督として途中で試合方針の変更や選手交代が命令可能。また、球場を上からみた2Dモードから、任意で3Dモードへ切り替えることもできる。一試合中に3Dモードへの切り替えは6回まで。高速で進む2Dモードとは異なり、熟考の時間が与えられる3Dモードの存在で試合にメリハリがつくといえる。投球で球種を指示できず大まかに「ゴロ狙い」、「三振狙い」くらいしか指示がないのも監督チック。総じて、簡単操作で間口が広い野球シミュレーションといえる。

従来のアーケードの野球ゲームとは異なり、試合中の選手の操作は必要なく「選手を見守り、たまに指示を出す」だけ
 ブースには店内対戦可能な対戦台が複数設置され、コンパニオンからNESYS対応ICカードを受け取り監督登録から始めることができた。ショーバージョンは3回裏までプレイ可能。放任プレイなら数分で終わるであろうイニング数だが、対人戦では攻撃と守備のそれぞれて3Dモードに切り替える人が多く、けっこうなプレイ時間がかかったように思えた。ちなみに、遊んだ限りではこちらが直球を狙う指示を出し、対戦相手が直球を投げさせたとしても100%ヒットになるわけではなかった。監督としてはベストの指示を出していても選手の好不調に一喜一憂……そんな光景はゲームでも現実でも同じというわけだ。

(c) TAITO CORP. 2004

● 「HOMURA(仮)」

ある攻撃をすると敵が「もれなく死にます(説明デモより)」ということだが、その技を発見する前に弾幕の量に押し負けた
 韓国のSkonec Entertainmentが開発した、ライフ制の和風縦スクロールシューティングゲーム。自機が羽を有した人間、という独自の世界観で全体が固められている。操作は1レバー、ショット、抜刀ボタン(ボムはボタン両押し)。抜刀ゲージがある時に抜刀アクションをすることで敵の弾をはじき返すことができる。

Copyright (C) 2005 Skonec Entertainment. All rights Reserved.

●「おてなみ拝見FINAL」

「おてなみ拝見」シリーズもついに完結。初代のイラストとは画風が異なる
 手軽に楽しめるテーブルゲームを収録してきたお手軽バラエティーゲーム「おてなみ拝見」シリーズの完結作。 日本人なら誰でもその名を知っている将棋、パズルゲームのZOOKEEPER、カードゲームのUNO、大富豪から一つを選択し遊ぶことができる。

(C)SUCCESS (C)Buddiez.inc.
(C)2005 Mattel, Inc., El Segundo, CA 90245 U.S.A.ALL Rights Reserved
(R)R and TM designated U.S. trademarks of Mattel, Inc.
(C)Warashi

● 「TETRIS THE GRAND MASTER 3 TERROR-INSTINCT」

プレイした印象はとにかく落下スピードが速いということ。HOLD枠を上手く使いたい
 落ちものパズルの定番「テトリス」に様々なモード、新要素を実装した作品。新要素「HOLD」は落下中のブロックを画面上のHOLD枠に保留することができる。この枠に置いたブロックと、落下中のブロックを任意に交換することで様々なシチュエーションに対処できるようになった。また、このゲームにはプレーヤーデータ登録機能も搭載されている。ゲーム開始時に名前と6桁のパスワードを入力することで、前回遊んだプレーヤーデータをロードしてプレイすることが可能だ。

Tetris(R); (c)Elorg 1987
Tetris The Grand Master 3TM; (c)Elorg 2005
Tetris Logo by Roger Dean; (c)The Tetris Company 1997 All Rights Reserved
Original Concept & Design by Alexey Pajitonov Tetris(R) and Tetris The Grand Master 3TM licensed to The Tetris Campany and sublicensed to Arika Co.Ltd.

● 「雷電III」

会場ではワイドショット派は皆無で、皆一様にレーザーをワインドさせていた……
 シューティングゲーム史に残る作品「雷電」の遺伝子を受け継いだ正統派シューティング。開発チームに「雷電」、「雷電2」、「雷電DX」シリーズに携わったメンバーを迎えて制作、そのオリジナルをリスペクトした作りは背景の描き込みにいたるまで妥協が許されていないといえる。

(c) 2005 MOSS LTD ALL RIGHTS RESERVED. Licensed by SEIBU KAIHATSU INC.

● 「あつめてゲッチュ!トミカ」

一般的なカプセルベンダーよりふた回り大きいサイズのカプセルが排出される。小さいお子様には嬉しいボリュームだ
「ゾイドインフィニティ」に続く、タイトーとトミーのコラボレートシリーズ。ファミリー層をターゲットにしたタイトルで、クレヨンコントローラーで、画面に「書く」、「塗る」、「線を引く」等、お絵かき感覚でゲームを楽しむことができる。必ず景品が出るのも特徴だ。

(c) 2005 TOMY
「トミカ」は株式会社トミーの登録商標です。
(c) TAITO CORPORATION 2005

● 「THE FAST AND THE FURIOUS ~ワイルドスピード~」

このような状態になってもクラッシュせず、平然とコースに復帰するワイルドな仕様
 派手なカーアクションが見どころの映画「ワイルドスピード」をモチーフにしているだけあり、一般的なドライブゲームのように「オブジェクトに接触すると止まる」ということがほぼゼロに近い豪快なゲーム。ノンストップで飛ばせる上に、ウィリーや片輪走行というドライビングトリックが満載だ、色々な意味で非常に器のでかいゲームといえるだろう。

(c) The Fast and Furious is a trademark and copyright of Universal Studios.
Licensed by Universal Studios Licensing LLLP.AII Rights Reserved.

●「Target:Force」

フリーズショットなど武器は7種類が確認できた
 米Raw Thrills製のガンシューティング。ゲーム内容は、銃で画面の敵を倒し、画面外を撃ってリロードするというガンシューティングファンにはおなじみの物だ。敵テロリストのグラフィックにはリアルライフモーションキャプチャーという技術が採用されている。ようは実写取り込みに近い技術であり、画面の中でのた打ち回る悪人たち(実写)のアクションがとてもユ-モラスだ。アメリカ仕込みの過剰なユーモアの波状攻撃に、テンションが強制的に上がるという恐るべき作品。

(c) 2004 Raw Thrills Inc.All Right Reserved.

□全日本アミューズメント施設営業者協会連合会のホームページ
http://www.aou.or.jp/
□「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」のページ
http://www.aou.or.jp/04/expo/expo2004.htm
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□関連情報
【2004年2月20日】AOU2004 アミューズメント・エキスポ開幕
オンラインとカードの融合タイトルがさらに増加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040220/aou1.htm

(2005年2月18日)

[Reported by 福田柵太郎]


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