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クリアキューブと日本ユニシス情報システム |
出演声優陣と楽曲を担当している馬場一嘉氏、ピアニストの染谷俊氏がズラリ勢揃い |
月額固定:315円 (予定)
株式会社クリアキューブは、携帯端末用女性向け恋愛シミュレーション「マージナルプリンス ~月桂樹の王子達~」の制作発表会を都内で開催した。配信は、5月11日から開始する予定で、課金は月額固定で315円の予定。
配信会社は日本ユニシス情報システム株式会社で、開発を担当しているのは株式会社スクイズ研究所。対応機種はNTTドコモの505i以上の端末。夏にかけてauでの配信も予定しているという。
「マージナルプリンス」の舞台は、大西洋のどこかの島にある秘密の学園「月桂樹の館」。世界中のセレブ達の子息が通うこの学園にプレーヤーの弟が転入することになる。学園に通う生徒は携帯電話を持っていないのだが、弟だけはTV電話機能付きの携帯電話を持っており、学園でもかなりめずらしがられることに。弟はこの携帯電話を通じて学園の友人達を紹介してくれる……。
プレーヤーは弟の携帯電話を通じて学園の生徒達と親交を深めていくことになる。携帯電話で会話するという設定でゲームは進行。システム的には選択肢を選ぶというオーソドックスなスタイル。プラットフォームが携帯電話であるにもかかわらず、だいての男子生徒が話す言葉は文字だけでなく、口パクのアニメーションに合わせ、音声も流れる凝ったものとなっている。
会話の選択などによって、恋愛ポイントが上下。各キャラクタ別にBEST、GOOD、NORMAL、GAMEOVERのエンディングが用意されている。登場キャラクタは当初、5キャラクタ (弟は含まない) だが、約3カ月にひとり増えていく予定となっている。それだけでなく、期間限定キャラクタも登場し、卒業してしまうこともあるという。さらに新キャラクタが登場することで既存キャラクタのイベントも2カ月に1回アップデートされる。前述の恋愛ポイント数によってイベントやエンディングが変わるため、何度でも楽しめるという。
携帯電話らしいギミックも用意されるという。これは、相手に電話をかけたり、逆に相手から電話がかかってくるというイベント。親密度が上がるとキャラクタがホットラインのナンバーを教えてくれるほか、誕生日を登録すると、その日に電話がかかってくる。相手キャラクタから「お誕生日おめでとう」と電話がかかってきて、プレーヤーが答えないでいると「ごめん突然迷惑だったよね。またかけるよ」と答えて切るなど、臨機応変な対応をしてくれるシステムとなっているようだ。
ジョシュア・グラント役の置鮎さんは「 (プレーヤーの弟のユウタ以外) みんな王子様なのだが、なんで王子様が? と思ったんだけど、ゲームを作っている人が『自分の留学先にセレブの子供達が通う学園のある、設定と同じような島がある』というので、現実に即しているんだと思った」と裏話を披露。アルフレッド・ヴィスコンティ役の森田さんは「携帯電話を使うという点など今の時代にあっていると思う。彼に電話をするように楽しんで欲しい」とアピール。またシルヴァン・クラーク役の三宅さんは「(クラークは) 人に好かれるキャラクタだが、悩みを抱えている。プレーヤーのみなさんが彼の心をとかしてやって欲しい」とゲームのストーリーに触れるコメントを残している。
「マージナルプリンス」のアピールポイントのひとつにこの豪華声優陣という点が上げられる。携帯コンテンツであるにもかかわらず、音声で答えてくれるという点もファンにはたまらないが、ゲームを進めていくと着ボイスや、着メロを手に入れることができ、コレクションする楽しさもある。ここで“着メロ”と書いたが、各キャラクタには声優の歌う歌がすでに用意されている。この歌を着メロとしてゲットすることができるわけだ。
この歌の制作は、福耳 (スガシカオ、山崎まさよし、杏子のユニット) の「星のかけらを探しに行こうよ~Again~」のコンポーザーとして知られる馬場一嘉氏が担当。発表会に出席した馬場氏は「JPOPとして一般に流通している楽曲としても通用するものをとのオファーがあった。キャラクタの設定を反映はしているが、キャラクタに寄りすぎず、誰が聴いてもカッコイイ、楽しいものを目指した」という。この曲を収録されたCDの発売がすでに決定しているほか、この歌をベースにしたライブの開催も前向きに検討中だという。
なお、前述の追加キャラクタのひとりとして、この夏に登場する予定のキャラクタが同時に公開された。登場するのは、実在するピアニストの染谷俊氏で、期間限定の音楽教師として登場する。染谷氏は作詞作曲だけでなく、声も本人が担当することとなる。発表会では自身の曲を2曲披露。発表会に素晴らしいピアノの音色が流れた。
こういったタイプのゲームはこれまでコンシューマプラットフォームの独壇場だったが、携帯電話の機能を使ったシステムが盛り込まれて制作されている点が注目だろう。着メロ・着ボイスのコレクション性、CDの発売にライブ展開と大きな流れになれば、かなり注目を集めることになるだろう。
【登場キャラクタ】 | ||
---|---|---|
CV:置鮎龍太郎 |
CV:森田一成 |
サン・ジェルマン CV:野島健児 |
CV:三宅淳一 |
CV:岡本寛志 |
CV:菅沼久義 |
□クリアキューブのホームページ
http://www.clearcube.jp/
□「マージナルプリンス」のページ
http://www.mpri.jp/
(2005年2月1日)
[Reported by 船津稔]
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