「エブリデイ・ラブリデイ -L.E.D.STYLE MIX-」を披露するsanaさんと、メイド服ダンサー

　このライブには、11月18日発売のプレイステーション 2用「beatmania IIDX 8th style(以下IIDX 8th)」と、アーケード用「beatmania IIDX11 IIDX RED(以下IIDX RED)」のユーザーから、約600名が招待された。2003年9月に初のシークレットライブイベントが開催され、本イベントは2回目。4時間近くに渡るイベントで、その間スタンディングだったが、来場者は最後まで拳を突き上げたり声援を送って大いにイベントを楽しんでいた。

　この日ライブの冒頭を飾ったのは、サイケデリックトランスをこよなく愛する、L.E.D.氏。「IIDX 8th」の新曲「NEBURA GRASPER」から始まり、「GENOM SCREAMS」や「合体せよ! ストロングイェーガー!!」、「電人イェーガーのテーマ」など、イベントを心待ちにしていたファンのハートを鷲づかみにした。続いて「THE SHINING POLARIS」が流れるや、会場からひときわ盛りあがった歓声が挙がる。コナミ音楽ゲームの歌姫、sanaさんの登場だ。「THE SHINING POLARIS」は当然ながら大盛り上がり。

　本シークレットライブでは登場するメンバーや曲順は、あらかじめ全く告知されていなかったため、DJ自らが次のDJやゲストを紹介していく形式が採られていた。オーディエンスから見れば、次は誰が飛び出してくるのかわからないので、まるでびっくり箱のようなライブだったに違いない。

　「コナミで最もシンセを愛する男」と紹介されて登場したのは、Sota Fujimori氏。開幕を飾る「Love Is Eternity」のリミックスに、会場は大熱狂で手拍子と歓声に包まれた。そのままノンストップでボーカルのcyborg AKEMIさんがステージに登場すると、会場からはひときわ大きな歓声が巻き起こり、「Rise'n Beauty」、「The Hope of Tomorrow」などをプレイ。「ANDROMEDA」、「真魂斗羅」の「Battle Train 2005」リミックスでは、力強いビートに合わせて会場も手拍子を送り続けた。もうひとつ、大きな歓声が沸いて印象的だったのは、最後にFujimori氏が、「みんなの知ってるあの曲、行くよ」と「Look 2 The Sky」をチョイスしたことだ。これは2月17日に発売が予定されているPS2「ランブルローズ」の日ノ本零子の入場曲。このほか、Fujimori氏のステージでは、同社音楽ゲームシリーズにて幅広くギタープレイで活躍するCaramel S.氏による生のギターも披露された。

　「次は誰かな? 楽しみでしょ、僕も楽しみなんだよね!」とFujimori氏に紹介されて登場したのは、TOMOSUKE氏。「The end of my Spiritually」をはじめ、「Mamalade Reverie」や「Mobo Moga」、「IIDX RED」の新曲、「Les filles balancent」など、Orange Lounge名義の楽曲がノンストップで披露されていく。フロアはさきほどのステージとうってかわって、シャンソンが流れる独特の雰囲気に包まれた。TOMOSUKE氏からはMCはなかったが、ステージ上では、2人の女性が登場してシャボン玉を吹いたり、床に置いた画用紙に落書きをするなどのユニークなパフォーマンスが行なわれ続け、ノンストップで曲に身をゆだねつつ、ステージ上を注目していると常にパフォーマンスが移り変わっていくという、演出面で一風変わった工夫が凝らされていた。

Togo chef氏のステージ最後のゲスト、朝比奈亜紀さんは「Tell Me More...」を熱唱	TOMOSUKE氏はMC無しで、自分の手がけた曲を披露し続けた

休憩を挟んだ後半、AKIRA YAMAOKA氏のステージでフロアは一気に盛り上がりを取り戻した

　ブレイクタイムを挟んで、後半のトップバッターは、AKIRA YAMAOKA氏。「行くぞー!」の掛け声にオーディエンスも応えてAKIRAコールが巻き起こり、フロアは一気にテンションを取り戻した。「awakening」、「In My Eyes」、「Love Me Do」、「RISLIM」など、怒濤のノンストップでriewoさんのボーカルがフロアを包み込む。「次、何がいいっすか?」と会場に声をかけながら次々とナンバーを繰り出すYAMAOKA氏。「DIAMOND JEALOUSY」では、YAMAOKA氏のコールとともに会場からは歓声が上がり、即座に始まる曲に合わせて歓声は掛け声へと変化、ステージは山場を迎えたかに思われた。しかし、その後立て続けに披露されたのは……中央スクリーンにはライオンのビジュアルが登場、これで気づいたファンは歓声を上げた「ライオン好き」。「腹筋! 背筋!」の歌詞に合わせてFUKKIN、HAIKINと字幕が登場するなど、映像も凝っていて、最後には映画終了時の字幕のようにメンバーや曲リストを流すという懲りよう。AKIRAコールに包まれて終了した。

　DJ Yoshitaka氏のステージでは、ボーカルに星野奏子さんを迎えて「D.A.N.C.E.!」の演奏が始まった。氏の軽快なラップ・ボーカルと、星野さんのボーカルが生む独特のグルーブ感に会場が包まれる。ところがここで、思わぬハプニングが発生。機材トラブルのためか、途中で演奏が止まってしまったのだ。しかし、間もなく改めて演奏が開始され、事無きを得た。機材調整中は星野さんからリップサービス。小坂りゆさんのライブへの出演が告知された。再開された演奏では、「ディー、エー、エヌ、シー、イー」の掛け声を会場も一体となって叫び、盛りあがって無事に終了。

　そして最後のDJとして登場したのは、数々の人気曲を手がけてきたdj TAKA氏。dj TAKA氏のステージは、立て続けに人気ナンバーをひたすら聞かせて踊らせて、純粋にDJプレイの手腕でぐいぐい引っ張り込むステージとなった。「Quickening」、「spiral galaxy」、「Giudecca」、「lower world」、「Frozen Ray」、「One More Lovely」などが次々と飛び出し、片時も掴んだ心を離してくれない。音と光と映像とが渾然一体となってフロアで弾け、ガンガン盛り上げまくって執りを努めた。

　鳴りやまないアンコールに応えて、ステージ上に参加アーティスト全員が集合、AKIRA YAMAOKA氏によるDJで、アーティーストとフロアの全員がダンスする演出で一体感が高まる中、イベントは終了。最後にマイクを握ったdj TAKA氏から挨拶が行なわれた。「これからもTatshやDJ Yoshiokaという新しい若手メンバーが、若さと無謀さで盛り上げてくれると思う」と、2人を紹介。そして「またシークレットライブをやりたい」というファンには嬉しい言葉も聞けた。最後に、「『IIDX』を、これからもよろしくお願いします」との挨拶でシークレットライブは締めくくられた。

　入口の物販コーナーでは、「『IIDX』シークレットライブ2」開催記念Tシャツとリストバンドが販売されていた。また、1月29日にshibuya O-Eastで行なわれる小阪りゆさんのライブチケットが販売され、先着50名にサウンドプロデューサーNAOKI氏、南さやかさん、星野奏子さんのサインがプレゼントされる特典があった。今回残念ながらシークレットライブに参加できなかった人も、小坂りゆさんのライブに是非足を運んで、beatmaniaシリーズから始まった音楽体験に身をゆだねてみてはいかがだろうか。

サウンドコンポーザーNAOKI氏とjunさんのユニット、TЁЯRAによるステージ	「DoLL」で会場を沸かせるjunさん。最後に、アルバムのポスターがプレゼントされた	左が南さやかさん、右がplatoniXのJUNKO HIRATAさん、奥に見えるのがTatsh氏
星野奏子さんは、1月29日の小坂りゆさんのライブにも出演するとのこと	最後のDJとして登場した、dj TAKA氏。フロアを最後の最後まで盛り上げてくれた	ステージに集合した本日の出演者達。このあとAKIRA YAMAOKA氏のDJでフロアとダンス

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□beatmania IIDX GATEWAY
http://www.konami.co.jp/am/bm2dx/

(2005年1月24日)

[Reported by 河本茉澄]

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