【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

年末特集 TOPへ→

年末特集 ライター編 Part4



勝田哲也
 フリーライターの勝田です。「仕事で全然プライベートのゲームが楽しめなかったよー」などといいつつ、仕事のゲームはかなり楽しんでいました。ゲームの新しい魅力に気がつけるのは、この仕事ならではですね。仕事=生活の安定なため、忙しいのは大歓迎なのですが、最近体重が心配。「忙しいとストレスで食う」という性格なため、来年はこの問題にも取り組まないと。

●今年の印象に残ったソフト/年末年始遊びこむ予定のソフトは?

・PC「Lock On: Modern Air Combat」(UbiSoft)

 UbiSoftが発売した、現代の飛行機が多数登場するコンバットフライトシミュレータです。筆者はこの作品を作ったチームが手がけた「FLANKER2.0」というゲームが大好きで、最新作となる本作は、待ちに待った1本でした。

 この作品の魅力はなんといっても“飛翔感”です。大出力のエンジンで空を切り裂き飛ぶ感触。地上のオブジェクトがあっという間に後ろに流れていく相対的なスピード感。あくまで個人的な話ですが、このチームのフライトモデルが生む、“飛んでいるだけで楽しい”という感触は、他のフライトシミュレーターでは経験できないと思っています。

 「そんなに推すなら、レビューを書くべきだ」と編集担当の中村さんからはよく言われるのですが、できません。多数の機体を収録した操作感や、兵器のリアリティー、ゲームバランスなどをゲームライターとして分析するよりも、Su-27でクリミア半島上空を飛び続ける、本当にそれだけで筆者は満足なのです。(たまにGUNのみのドッグファイトはしますが……)

・PC「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」(エレクトロニック・アーツ)

 筆者が久し振りに「この世界で生活しよう」と堅く決心しているMMORPGです。異星人、宇宙船、威圧的な帝国軍……。スター・ウォーズ世界を忠実に再現してはいますが、それよりもちょっと広義な「スペースオペラ」の可能性が、このゲームにはあります。最高の材料を求めて宇宙を飛び回り、腕を極限まで上げ、最強のハンドガンを作る。そんな松本零士のマンガに出てくる「トチロー」のような生き方も、可能なんです。

 ファンタジーと共に夢を見てきた、「宇宙」での冒険。宇宙船に乗り、光線銃を片手にベムと戦い、酒場で密輸品の取引をする。そんな生活を送りたいと思ってます。23日から自分のキャラクタを作ってプレイを始めました。記事としても色々取り上げさせていただくことになるかもしれませんが、よろしくお願いします。

・PS2「鉄人28号」(バンダイ)

 ロボットゲームのエキスパートとも言える制作会社「サンドロット」が手がける、最強のロボットゲームです。ロボットや街をきちんとした3Dグラフィックで再現、物理エンジンにこだわった大格闘戦は、プレーヤーにまるで特撮映画を“生”で見ているかのような感触を与えてくれます。その迫力ある情景はギャラリーも魅了せずにはいられません。接客用にも最適なのです。仕事が終わってからもひたすらやりこみました。サンドロットの次回作にも期待してます。

・PS2/Xbox/Win「グランド・セフト・オート・バイスシティ」(カプコン)

 開放的で、明るくて、いかがわしい東海岸の街を舞台に、ハチャメチャに活躍できる作品です。前作と比べるとキャラクタの魅力がアップしていて、ゲームの感触のみならず、ストーリーも非常に楽しかった。ビデオデッキからテープが抜けなくなって、苛立ちのあまり銃でデッキを撃ってしまう麻薬王ディアスが最高です。おじさんまずコンセント確認しようよ……。


KAF
 今年からゲームレビュー等をやらせていただいておりますKAFと申します。PCゲーム一筋で、ゲーム機は全く手を出さず早数年。好きなジャンルはFPSやフライトシム、あるいはターンベースのストラテジーや大規模部隊の合戦ゲーム。どっしり腰をすえてプレイできるゲームや、仮想現実的な臨場感のあるゲームを求めて生きとります。今年もたくさんゲームをプレイしてきましたが、最高の1本にはなかなか巡り会えないものです。あらゆるゲームにいえますが、マルチプレイを楽しむためにはどうしても、勘と経験とを磨く時間が必要です。やり倒して極めるまでに、飽きないゲームはごくわずか。今は「Battle Field2」の発売が楽しみです。そんな私の年末年始、以下のゲームで楽しみたいと思います。

●今年の印象に残ったソフト/年末年始遊びこむ予定のソフトは?

・Win「World War II Online: BLITZKRIEG」(Playnet/CRS)

 知る人ぞ知る、世界唯一のマッシブ・マルチプレーヤー・オンラインウォーシミュレーションゲーム。私の人生で「DOOM」に並ぶ感動を与えてくれた稀な1本です。

 初耳の方のため簡単に説明すると、現実の1/2サイズで再現された欧州大陸を舞台に、戦車・戦闘機・艦船、あるいは歩兵となって、自国の勝利をめざすMMOG。ユニットの性能や挙動はすべて史実データに基づいた詳細なもので、フライトシム、戦車シミュレーター、そしてFPSのゲームプレイをこれ一本で楽しめるユニークなゲームでもあります。数百人単位で行なわれる大規模な空陸共同作戦は圧巻。

 惜しむらくは美しさに欠けるグラフィックと、リアルすぎるがゆえに普通のゲーマーには厳しいゲーム内容。おかげでなかなか新規プレーヤーは増えないのですが、一度はまると抜けれません。クリスマスにリリースされた大規模パッチで「空挺部隊」が導入され、ますます楽しみが増えたこのゲーム、寸暇を惜しんでやりまくるのであります。

・Win「ローマ:トータルウォー」(コーエー)

 今年リリースされたスタンドアロンのPCゲームではベストの一本と考えてます。数千人単位の軍勢がぶつかり合う合戦ゲームとしての完成度はもちろん、ターンベースの国獲りゲームとしても非常に楽しめる良作です。コーエーから日本語版も発売されたことだし、年末は対戦人口も増えそうな予感。英語版で鍛えた用兵術を駆使して対戦を楽しみたいと思います。

・Win「Civilization III: Conquests」(サイバーフロント)

 何度プレイしても新鮮。一旦ハマって気がつくと、半日単位で時が過ぎているという恐ろしいゲーム。シングルプレイはセーブ・ロードしてちょっとした時間にもプレイできますが、対戦プレイは6~12時間がぶりつき。8人対戦は2日~3日かけてやるのがこのゲームの常ですが、年末の時間を利用して2、3プレイくらいはやってみたいものです。同盟、裏切り、なんでもありの外交が、マルチプレイではこのゲームの本質。あらん限りの知力をしぼり出し、だましだまされの手に汗握る展開を楽しみたいです。

・番外編:「TrackIR3 Vector Expansion」(NaturalPoint)

 ゲームではなくデバイスですが、この年末に楽しみにしているひとつがコレです。モニターの上に置いたIRカメラの前で前で頭を動かすと、それに同期してゲーム画面内の視野が動作するというヘッドトラッキングセンサーなわけです。

 このデバイス、これまでは頭の上下左右の角度しか検出できなかったのですが、この12月にリリースされた新機能で新たに、頭をかしげる動き、前後左右上下の平行移動を検出できるようになりました。以前からフライトシムやカーレースでこのデバイスを利用してきましたが、この機能追加のニュースを見たときは興奮のあまり席を飛び上がってしまいましたよ。早速、「6軸検出機能」を利用可能にするための追加パッケージを注文。その到着をワクワクしながら待っているところです。


川崎政一郎
 「Diablo」でオンラインゲームの洗礼を受け、「Diablo2」でライターとしての道を目指し、そして「Warcraft 3」はβから現在に至るまで、毎日欠かさずプレイし続けている根っからのBlizzardファン。そんな私にとって、同社初のMMORPG「World of Warcraft」が日本国内でサービスされない、という事実は、思わず布団を頭から被ってしまう程の今年最大のショックでした。日本からのプレイは不可能ではないものの、かなりイレギュラーな手段となるため、本誌で大々的に取り上げるわけにもいきません。世界中の人達が一緒に遊べるのがオンラインゲームの醍醐味だというのに、いったい何故、このような時代錯誤で不可解なマーケティングになってしまったのでしょう。歴史に名を残すことは間違いない傑作に対して、あまりにも惨たらしい仕打ちだと思います。

●今年の印象に残ったソフト/年末年始遊びこむ予定のソフトは?

・PS2/Win「ファイナルファンタジーXI:プロマシアの呪縛」(スクウェア・エニックス)

 言わずと知れた日本を代表するMMORPG。MMOの本場として知られる北米や欧州でも展開され、数ある競合タイトルを押し分けてセールス面で成功しているのは、同じ日本人として誇らしい気分。現在のFF XIは完全に熟成期に入っているのが最大の強みで、たとえ拡張データディスク「プロマシアの呪縛」は、ややハードコア向けのゲームバランスになっているものの、総合的な面ではまったく揺るがないだけの実力を備えている。MMO未経験者への導入向けとしても、真っ先にお薦めできるタイトルだ。

 これからFF XIを新規で始めようという人向けのアドバイスとしては2点。ひとつは、同じ目線で語り合える仲間を大切にすること。もうひとつは、FF XIは全世界のプレーヤーが同一サーバー内に混在するため、彼等との接触は避けられないことを覚悟すること。

・Win「EverQuest II」(スクウェア・エニックス)

 次世代MMORPGとして今年もっとも注目されていたタイトル。いざ蓋を開けてみると、その期待をまったく裏切らない出来映えで、実に細かいところまでゲームシステムが練り混まれている。スペック面についても次世代の名に相応しく、仮に1年後のハイエンド環境でも、最高品質では満足に動かないのでは? と感じるほどの高品質の3Dグラフィックスを堪能できるだろう。

 よく話題に上がる、「World of Warcraft(WoW)」との比較面についてだが、WoWは敷居がとても低く、マニュアルを見る必要すら無い。そのWoWの魅力をイメージとして例えるならば“漫画”に近い。一方のEQ2の魅力は、前作から引き継がれる重厚な世界観面に凝縮されており、“小説”のような深い味わいがある。そして方向性こそ違うが、娯楽としての水準は両者共に極めて高い。MMORPGの進化の余地が、まだまだ残されているのだと実感できるのが何よりも嬉しい。

・Win「Warcraft III:The Frozen Throne 日本語版」(カプコン)

 日本市場でのセールスは振るわないものの、世界的に見れば間違いなく最強のRTSタイトル。あたかもRPGの主人公のように成長し、一騎当千の破壊力を持つヒーローユニットの登場は、これまでのRTSの常識を覆し後続タイトルに多大なる影響を与えた。専用サーバー“Battle.net”を始めとした環境面も充実しており、あらゆる面において他のRTSタイトルとは隔絶した孤高の完成度に達している。そもそも本編が発売されてから間もなく3年が経過しようとしているのに、毎日数十万人に親しまれ続けているタイトルは、対戦ゲーム総てを含めても極めて稀である。総てのPCゲーマーに、一度はプレイしてもらいたいタイトルだ。


戸塚直太郎(tyokuta)
4月からフリー化のしがない雑食ライターでございます。コレまでPCのFPS専門だった私ですが、ありがたいことにPCゲーム以外のお仕事もチラホラと増えて参りました。そのためか今年はPCゲームに限らずおもしろいと思ったものを片っ端からやる生活に。フリーになって時間もできたしね! ということで、個人的に今年最大のヒット作はやっぱり「ドラゴンクエスト8」。RPG嫌いの私をエンディングまで遊び切らせたというその地力には脱帽する限り(仕事にも影響でたぐらいハマッタ)。あとは、PCゲームで今年光ったのはやっぱり「Half-Life 2」でしょうか、ちょっと邦訳が怪しいところもあるけどストーリー&演出、システム&ゲームエンジン、この両輪のバランスがきっちりとれており、5年待っただけの大作でした。今年1年を見返してみると、家庭用ゲームは縮小再生産でまとめた続編モノが減って地力のある続編モノ(「エースコンバット」とか「HALO」、「ドラクエ」、「メタルギアソリッド」などなど)が多く出ました。年末にかけて遊ぶゲームはPCゲームライターにもかかわらず家庭用が多くなりそうです。

●今年の印象に残ったソフト/年末年始遊びこむ予定のソフトは?

・Win「Half-Life 2」(Valve Software)

なんだかんだ言っても2004年はコレを遊んでいないといけないでしょう。ハリウッド映画に迫る演出(とは言ってもA級とB級の間ぐらいの出来ですが)、物理計算を駆使することを前提に考えられた謎解き、“人格”を感じさせる登場キャラクタのフェイシャルアニメーション、空気感をもった映像を描き出すレンダリングエンジンなどなど2004年を総括するFPSとして遊んでおきたい1本です。FinalFantasy XIなどの3DMMORPGを遊んでいる人のPCならとりあえず動くと思いますので、デモ版でもかまわないので遊んでみるべき。ちなみに双璧をなすべきだった「DOOM 3」は、ヘビーFPSユーザーだけ遊んでくれればOKです。

・PS2「METAL GEAR SOLID 3 : SNAKE EATER」(コナミ)

年末じっくり遊ぼうと思ってとっておいた1本。某トイガン誌で連載されていた毛利元貞氏のCQC記事をよく読んでいたので、スネークが毛利氏仕込みの動きをどこまで再現できているか、かなり楽しみ。また、カムフラージュ要素を初めとしたスニーキングアクションとしてのゲームシステムにはかなり期待が持てるところです。一足先に遊んだ友達からは「なんか、映画を意識しすぎていてちょっと期待はずれだった」というマイナス印象も聞きましたが、実際のところはどうなのか自分の目で確かめてみる予定。しかし、オセロットの声、宣伝ムービーを見た時に「塩沢兼人氏の秘蔵テープでも持ち出してきたのか!」と焦りましたが「ボイスアクター:山崎たくみ」の文字をみて驚愕! 違和感なさすぎです。ゲッチュゥ!

・PS2「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」(スクウェア・エニックス)

とりあえず一通りはクリアしたんですが、まだラストダンジョンを全部クリアしてないのと「主人公は剣一筋!」と剣スキルを上げまくってしまったため、他のスキルの奥義をみていないので2週目に突入してみようかと思う次第。しかし、私がRPGを嫌いなのは延々と経験値稼ぎをさせられることが原因だったりするんですが、ドラクエはなぜかそれが苦にならないのは不思議。子供の頃に強烈なインパクトを受けたから飽きないのかなとも思いましたが、どうもそれだけではないご様子。まぁ、とりあえずはぐれメタルいじめでもすることにします。いやぁ、エンディングは予定調和的な印象はあったけど、丁寧に作られていてよかったなぁ。

・Xbox「Halo 2」(マイクロソフト)

 すいません、シングルぜんぜんクリアしてません。FPS担当としては失格なわけですが、「ドラクエ」を遊んでたらぜんぜん手が回りませんでした。ドラクエが発売されるまではマルチ対戦中心で遊んでいたのですが、今回から実装されたXbox Liveを使ったボイスチャットシステムはマルチ対戦ではチーム内の意思疎通に必須の要素です。また、実力の近いもの同士を対戦させるマッチングシステムや、インターネット経由でプレイ内容などが見れるクランシステムが加わったことによって「プレーヤー同士の横のつながり」といったものがたやすく作れるようになりました。これまでプレーヤー同士の横のつながりがあまり顕著でなかった家庭用ゲームに、こういう流れが入ってくるというのは非常に歓迎したいところです。ということで、正月はシングルをしっぽり遊ぶことにします。しかし、家庭用ゲーム機にもマウスつけられないかなぁ……、パッドだと視点移動が全然うまくいかないや。

・Win「ローマ: トータルウォー」(コーエー)

 英語版のレビューはライターKAFが書いていたのですが、読んでいて非常にやりたくなった1本。英語版でやってもよかったんですが、日本語版が出ることはわかっていたし、先を急いで遊ぶようなゲームでも無いので年末の時間があるときにじっくり遊んでみることにしました。映画「グラディエーター」冒頭シーンのような戦闘が繰り広げられると思うと、期待はいやでも高まってきます。影響が顕著に出る陣形システムや、兵士の気合いの入り方によってユニットの性能が全然ちがったりと、現実に即した要素も盛り込まれているゲームシステムには期待したいところです。そして、重要なのが内政要素よりも戦闘要素が重視されていると言うこと。正直バランス感覚が必要な内政は嫌いなので、私はせっせと敵をつぶしていくことを主眼に遊んでいこうと思います。

年末特集 TOPへ→


(2004年12月28日)

[Reported by 佐伯憲司]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.