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ナムコ・ナンジャタウン、「池袋餃子スタジアム~名人編~」スタート |
入園料:無料 (ナンジャタウン入園料 300円、子供 200円)
株式会社ナムコが事業主体として、池袋のサンシャインシティの「ナムコ・ナンジャタウン」において企画運営しているフードテーマパーク「池袋餃子スタジアム」では、11月19日から「名人編」と銘打ち2ndステージとしてオープンする。入場料は無料だが、ナムコ・ナンジャタウンへの入園には別途300円 (子供200円) が必要となる。
「池袋餃子スタジアム」は、フードテーマパーク隆盛の先駆けとなった施設として、いまもまだ人気を集めている。今回、大幅に店舗の入れ替えを行なった。オープン後は13店舗となるが、7店舗は今回新たに開店する店舗ということで、実に半数以上が入れ替えとなったわけだ。
本日行なわれたメディア先行体験会だが、見ていると、これまでからあった店舗の店長が新規店舗の前に立ちじっと商品を見つめている。それを見つけた新規店舗の店長が「どうですか?」と話しかけると、旧来店舗の店長は「いいですね」と表情を変えずに言葉少なに返した。まだ本来のオープン日を迎えていないのだが、すでに顧客の奪い合いという熱い戦いは始まっているのだ。店が集まっているだけに、そのシビアさは街中の比ではないはず。
ほかの新規店舗では、「慌てないでいいから。お客さんが入ってから焼いて」と店長が指示を出していた。お客さんの奪い合いの中で、ついつい我を忘れて焦ってしまいがちだが、お客さんにアツアツの餃子を食べて欲しいという、その店の独自性を守ろうという店長の想いなのだろう。これもまた戦いと言える。
ということで、毎回フードテーマパークの取材においてはネタを仕込むことが編集部の不文律として暗に提示されているわけだが、今回は一気に新規7店舗すべて試食してみた。取材には試食券も数枚いただけるのだが、もちろんすべて食べるとなると足りないわけで……こちとら、自腹じゃ!! まぁ、半分だけですが。
7店舗ならギリギリ可能だろうと踏んで挑んだわけだが、時間は掛かるわ、ドンドンとお腹はいっぱいになってくるわで苦行状態に。ということで新規出店7店舗一気試食レポートを以下に掲載するわけだが、上から試食した順番となっております。これがどういう意味かはわかっていただけるかと。
■ 創作餃子「餃子実験工房」
様々な工夫を施した創作餃子を出す「餃子実験工房」。ここでは女性でも一口で食べられる「餃プチ」がオススメ。味はネギマヨとハバネロ (辛口) があるのだが、ハバネロは餡にハバネロが練り込んであるのではなく、掛かっているソースにハバネロが仕込んである。個人的な体感度としてはそれほど辛くはない印象だ。
さらに創作的なのが、お茶漬けの上に餃子が乗っている「餃茶漬け」。完成まで10分程度掛かってしまい、小さなお椀だが、結構しっかりとお腹に残る。開発段階ではもっと大きな餃子にする予定だったらしいが、餡が包み込めないことがわかり仕方なくこのサイズに。口の中にほんのりとお茶の香りが漂いなかなか美味しい。のりとお新香が入っているが、これがアクセントになっており、よりおいしさを引き立てている。
夜にはハバネロ味が限定数量で登場するのだが、前述の「餃プチ」とは違い、餃子の餡にハバネロが練り込まれているという。辛いもの好きな人はこちらをどうぞ。
【餃子実験工房】 | ||
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Tokyo Walkerと共同でリサーチを行ない、新しい餃子を生み出していく「餃子実験工房」 | 一口サイズで食べやすい「餃プチ」。8個入りで300円とリーズナブル。写真のはハバネロソースが掛かっていてちょっとだけ辛いバージョン | これぞ創作という感じの、餃子かのっかったお茶漬け「餃茶漬け」小さいお椀だが、結構お腹にたまるお味 |
■ 味噌だれ一口餃子「包包」
八丁味噌ダレをベースに、神戸風味噌ダレ餃子と、大阪の一口餃子を融合したという「包包」の餃子。しかしなんと言ってもそのインパクトは“海老一匹包み焼き”とか、たこやカニを包むというダイナミックさにあると見た!!
海老を一匹まるまる包み焼き上げた「海老姿餃子」は、塩を掛け頭からぱっくりとパクついたのだが、ほんわりと口に広がる海の香り……。パリパリに焼けた海老、プリプリな身の食感も良く、なかなか侮れない。塩を振りかけて食べてもいいが、あまりかけすぎるとちょっとしょっぱいかも知れないので、お好み出かけて食べてみて欲しいところ。
【包包】 | |
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大阪の「包包」。神戸生まれの味噌ダレをかけ、たこやカニ、エビをぼっこりと包みこんだ餃子が目を引く | エビが尾頭付きで丸ごと包み込まれている豪快さに惹かれて「海老姿餃子」注文。塩をかけて食べる |
■ 讃岐スダチ餃子四国丸亀「寺岡商店」
焼き上がった餃子にスダチをかけ、特性胡椒をまぶして食べるという、これまでには無いお味。スダチということで想像通りm非常にさっぱりしたお味に仕上がっているパクついた瞬間に、肉汁が口の中に広がりながらもスダチのさっぱりした風味がアブらっぽさを打ち消し、本来の味を感じさせてくれる。そして一息おいたところで胡椒のピリッとした味がアクセントとしてお口に刺激を与えてくれる。個人的にはこれまでに体験したことのない餃子の味でオススメ。
【寺岡商店】 | |
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四国は讃岐の餃子屋さん。スダチをかけて特性胡椒をまぶしパクつく独特のお味が特徴 | スダチを掛けてたべるということで、想像通りさっぱりしたお味。これが結構やみつきになるさわやかさ |
■ 沖縄南国餃子「チムドンドン」
沖縄という南国の地を活かした素材で勝負しているのが「チムドンドン」。「海の恵み」と「大地の恵み」という2つの餃子がある。注文したのは「海の恵み」。一口大の揚げ餃子だが、餃子にはケチャップともずくが添えられている。どちらをつけて食べても良いのだが、カウンターには酢醤油が置かれていて、餃子にもずくすを絡めて食べるのがオススメのようだ。
個人的にはカリッとした皮に覆われた餡と、さっぱりしたもずくすがうまくマッチして、より美味しくいただくことができた。お客が店内に入ってから揚げるので、少し時間は掛かるがいつもアツアツだ。
食べた後に店長さんが「どちらで食べるのが美味しいですか?」とリサーチしていたので、正式オープン時には、もすくすかケチャップのどちらかに統一されるかも知れない。
【チムドンドン】 | |
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沖縄を本拠とする「チムドンドン」南国ならではの素材を活かした餃子を用意している | 注文したのは「海の恵み」という揚げ餃子。もずくすと絡めて食べるという未体験ゾーンの味。こちらもさっぱりしていて美味い |
■ 博多名物餃子「鉄なべ餃子荒江本店」
名前通り鉄なべにのってテーブルの上に出てくる。厚めの皮にくるまれており、比較的どっしりとした味わい。鉄なべがかなり焼けているので、テーブルの上に出てきてから餃子を鉄なべの上でひっくり返すとパチパチ言うほど。とにかく熱いので、猫舌の人は要注意。きつね色の焼き色とフワッとした白い皮の色のコントラストが食欲をそそる。
【鉄なべ荒江本店】 | |
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九州は博多の「鉄なべ荒江本店」ぷっくりとした厚めのハリがある皮に包まれている | 鉄なべにのって出てくるので、とにかくいつまで経ってもアツアツの味を楽しめる |
■ ジャンボ餃子「銀座天龍」
銀座と言うだけあって、ほかの店舗とは違いちょっぴりモダンな内装が目を引く。喫茶店のようだ。さて、比較的小さい餃子が多い中、銀座天龍の餃子はとにかく巨大。写真を見ると皿の上には2つの餃子しか乗っていないので、気にも留めなかったのだが、これが大きい。バナナ……まではいかないが、かなりの迫力だ。2つ食べるとキッチリとお腹いっぱい。女性なら「1つで十分ですよ。わかってくださいよ」と、忠告したくなる。
肉汁がたっぷりと含まれていて、お味の方もしっかりした部類に入る。さっぱりした餃子が多かったので、個人的にはこの餃子が一番ビールに合う気がした。
【銀座天龍】 | |
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他の店に比べモダンな店構えと内装が特徴の「銀座天龍」。石原裕次郎の出演していたむかしの映画のポスターなどが貼ってある | ふたつだけ……と思うかも知れないが、ひとつがとにかく大きい。味はオーソドックスながらしっかりした味で、美味しい |
■ 元祖羽付き餃子「ニイハオ」
蒲田にある、羽付き餃子発祥のお店と言われる「ニイハオ」。羽付きというのは、強力粉を溶いた水で焼き上げるため、焼きついた部分が羽のように繋がって見えるためだ。一度、本店でも食べたことがあるのだが、実に美味しい。餃子本来の味を大切にしている店で、ゆで餃子も美味しい。
池袋餃子スタジアムの中でも立地条件が良いためか、本日一番人が集まっているように見えた。
【ニイハオ】 | |
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蒲田に店を構える人気店。場所柄もあるが、今回取材時には一番人が集まっていたのがこちらのお店 | 焼き餃子とゆで餃子では使う皮を変えているというこだわり。焼き餃子は羽付だがこのお店が発祥の地だとか |
ということで、かなり苦しい道のりとなった新規7店舗試食一気食いだが、すべて食べ終え、脂ぎったお口の中に違和感を覚えたので、アイスクリームシティのご当地アイスステーションで新作「西条柿のアイス」を食べることに。ほのかな甘さがおいしさを引き立て、あの苦しい戦いを忘れさせてくれたわけですが、アイスと一緒に店員さんが紙を手渡してくれた。それは「餃子スタジアムの割引券になっております!!」……お後がよろしいようで。
(C)NAMCO
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□池袋餃子スタジアムのページ
http://www.namco.co.jp/tp/nt/park/fukubukuro/gyoza/index.php
(2004年11月17日)
[Reported by 船津稔]
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