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「NINTENDO DS PREVIEW」ソフト体験レポート
任天堂が提案する「新しい遊び」を堪能

10月7日 開催

 任天堂株式会社が開催した「NINTENDO DS PREVIEW」には、ニンテンドーDS対応タイトルが試遊スペースに19タイトル展示され、自由に遊ぶことができた。本稿では、任天堂8タイトルを時間の許す限り遊んだ試遊レポートをお届けしよう。


■ 「大合奏! バンドブラザーズ」

 音楽ゲーム+演奏+スコア記録と、盛りだくさんかつ実用的なタイトル。まず、音楽ゲームとしてはJ-POPを中心とした楽曲が収録されており、上画面に4列の譜面、下にはターンテーブルが並ぶ。1小節単位でマスが区切られており、三角印が横に移動してくるタイミングにあわせて指定されたキーを押すという、まあいわゆる音ゲーの基本的パターンを踏襲。採点モードと練習モードがあり、記者が個人的に気に入ったのは練習モード。ターンテーブルを回して譜面の好きな場所にアクセスし、任意の場所からスムーズに演奏練習ができるのは大変便利。

 さて、もう1つの「エディットモード」では、自分でスコアを打ち込むことができる。「スコアメイク☆PRO」では音符を選択し、音階はタッチスクリーンで入力。音色やテンポなど、自由に作ることができる。説明員に伺ったところ、128小節ほど記録できるそうだ。そして内蔵マイクを使った「ハナウタde音符」がいい感じ。録音ボタンを押してマイクに向かって歌うと採譜される。音楽にあまり詳しくなくても、鼻歌でスコアが刻まれていくのだ。当然、それにあわせて伴奏もオートで作成してくれる。また、作った譜面を無線LAN経由で配ることもできる。

 ここまで書くと、どことなく海外で発売されたゲームボーイアドバンスの「ゲームボーイミュージック」を思い出すが、「大合奏! バンドブラザーズ」では、それぞれのパートを無線LANでリンクした仲間と一緒に演奏できてしまうのが大きなポイント。仲間の演奏はちゃんとミックスされてステレオスピーカーから出力される。「街頭で演奏しているストリートパフォーマーの方々にもぜひ使っていただきたい」とは説明員の弁。ヘッドホンでのプレイだったが、ビットレートが高いのか、サウンドチップが優秀なのか、GBAよりも音質もよく感じられた。LANでの接続で、ラグはほとんど感じられないそうだ。12月2日発売予定、4,800円。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nintendo


■ 「さわるメイドインワリオ」

 来週シリーズ最新作「まわるメイドインワリオ」が発売され、絶好調のシリーズがNDSでも登場する。今作は、タッチスクリーンを使った遊びが満載で、どうやら180種類以上のプチゲームが搭載される予定だという。基本的にはシリーズ伝統のテンポよく遊べるミニゲーム集なのだが、タッチスクリーンを使った動作がとにかくユニーク。「ワリオの背中を掻く(スクリーンをこする)」、「石を壊して石像を作る(スクリーンをタッチして壊していく)」、「皿回し(棒をこすって回す)」、「見本にあわせて文字を書く」、「マイクに向かって息を吹きかける」といったユニークなものがずらりとそろっている。

 また、試遊バージョンでは未実装だったが、ある程度クリアすることで「砂時計」などのコレクションがもらえるという。当然、ひっくり返すと時間を測れるという実用的なものになっているそうで、アイテム集めに眠れぬ夜を過ごしそうな予感がする。12月2日発売予定、4,800円。

【スクリーンショット】

(C) 2004 Nintendo
Co-developed by INTELLIGENT SYSTEMS


■ 「スーパーマリオ64DS」

 基本的にはニンテンドウ64版を踏襲した3Dのフィールドをマリオが駆け巡るアクションゲーム。今作でプレーヤーキャラがヨッシー、ルイージ、ワリオと増え、それぞれの特性を生かした攻略が楽しめる。「メインゲーム」、「対戦ゲーム」、「ミニゲーム」の3モードが用意される予定で、対戦ゲームではスターをめぐって仲間と競争する。無線LANによるゲームシェアも可能。E3 2004でも体験できたが、試遊台では「ミニゲーム」の一部に触れることができた。

【スクリーンショット(ミニゲーム)】

 タッチスクリーンから上画面へ向かってパチンコを使って玉を打ち出し、敵を撃墜するといったものだが、これが意外といい感じ。パチンコを引っ張る強さで玉の勢いをコントロールできるほか、引っ張る角度で射角をコントロールできる。強く打てばまとめて敵を落とすことができるなど、スコアアタックが熱そう。ほかには、落ちてくるマリオをトランポリンで受け止め、反対側まで誘導するといったものも試遊できた。トランポリンは最大3つまで同時に作ることができるが、タッチスクリーンに線を引くと1枚のトランポリンが瞬時に出現。1回マリオがトランポリンに触れるとなくなってしまうので、同時に何人も落ちてくるとパニックになる。全部で30種類以上のミニゲームが収録されるという。12月2日発売予定、4,800円。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nintendo


■ 「直感ヒトフデ」

 同発タイトルの中で唯一低価格という点も気になるこのタイトル。タッチペンで画面上の白と黒のピースを一筆書きで選択し、最後の点をタッチすると白と黒のピースが反転する。その結果、横のラインが黒か白のどちらかに揃うと消えるという仕組みだ。基本的にはこの繰り返しで、パネルがないところもうまく使ってピースをひっくり返していくというパズルゲームだ。

 ゲームモードは3つ用意されており、素早さを要求される「チャレンジ」、じっくり考える「チェックメイト」、そして無線で2人で対戦できる「バーサス」がある。「チャレンジ」は、落ち物パズルのように上画面からどんどんピースが固まりで落ちてくる。それを下のタッチスクリーン画面のなかでうまく消していく。問題なのは、選択中にピースが下に押し下げられること。そうすると、色を変えたいピースではないところを指定していることになるので、また指定しなおさなければならなくなる。ただ、この特性をうまく使うと、あらかじめ上画面の形をよく見ておいて、ピースが押し出される前から予定の場所を選択し、ピースが押し出されてきたら最後の点をタッチするという戦略も可能となる。シンプルだが直感的にタッチスクリーンを使って遊べるパズル。なかなか奥が深そうだ。12月2日発売予定、3,600円。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nintendo/MITCHELL


■ 「バルーントリップ(仮称)」

 E3 2004にも出展されていたタイトル。「ベビィマリオ」が主人公の縦画面モードと、「ヨッシー」が主人公の横画面モードの2つが用意されている。縦画面モードでは、上画面からベビィマリオがふわふわ落ちてくるので、コインを回収できるようにタッチペンを使って下画面で雲を描いて道を作る。障害となる敵にぶつからないように、下まで降ろすことができればクリア。途中には、空中を飛び回る敵もいるが、そういった場合は雲でその敵を丸く囲むことでシャボン玉に閉じ込めてしまうことができる。シャボン玉はタッチして移動させることができるので、画面の外に飛ばすこともできる。また、コインなどをシャボンに閉じ込めることもでき、取り逃したものを回収することも可能。

 そしてベビィマリオを背中に乗せたヨッシーが活躍する横画面モードだが、こちらは強制スクロールのアクション。画面にタッチすると「タマゴ投げ」ができるので、これで敵を倒すことが可能。また、ヨッシーを直接タッチするとジャンプもできる。あとは縦画面モード同様、ヨッシーが崖などから落ちてしまわないように、雲を使って道を作っていく。いずれも雲は一定時間で消えてしまうので、タイミングよく雲で道筋を作ってあげる必要がある。発売日、価格とも未定。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nintendo


■ 「ポケモンダッシュ」

 基本的には、上空画面の「マリオカート」のようなレースゲーム。途中にあるモンスターボールを全て順に通過し、ゴールするというものだ。ポケモンを移動させるには、同じ方向にタッチスクリーンでこする動作をすればよい。ところどころにアイテムパネルが転がっており、森や砂地などではパネルを取るとスピードアップできる。

 とまあここまでは「ただ走っておしまいじゃん」と思うわけだが、このゲームならではの仕掛けが用意されている。ステージのどこかにある風船にポケモンを接触させると、上空へと移動できる(画面に表示されるとおりタッチパネルを上へをこすると上昇)。次のモンスターボールのある場所の上空マップが上画面に表示されるので、同じ地形を探して移動させ、ここだという場所でタッチスクリーンを下に向けてこすると落下を開始する。ポケモンがぶら下がっている風船は、タップすることで壊すことができ、落下速度を上げられるのだが、あまり高空で風船を割ってしまうと着地時に気絶してしまうようだ。これでコースをショートカットし、逆転を狙うことができるようになっている。

 また、プレゼンテーションで株式会社ポケモンの石原氏がデモしたように、GBAの「ポケットモンスター」と同時に本体にソフトをセットすることで、マップが増えるという仕掛けもある。「ポケモン自体は難しいという方でも、これなら単純に遊んでいただけるのではないか」と説明員は語っていた。12月2日発売予定、4,800円。

【スクリーンショット】

(C)2004 Pokemon. (C)1995-2004 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Developed by Ambrella
ポケットモンスター・Pokemonは、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。


■ 「メトロイドプライム ハンターズトーナメント(仮称)」

 本会場内で触れた「メトロイド」。E3 2004でも試遊できたものだが、操作系が変更され、アイテムなども実装されていた。画面レイアウトも変更となり、E3版では上画面にレーダー、下画面が3D視点のゲーム画面となっていたが、今回の試遊バージョンでは上画面にゲーム画面、下はタッチスクリーンによる操作画面となっていた。

 操作系だが、Lボタンがトリガーに変更、十字ボタンで前後、左右移動、画面をドラッグすることで視点移動となった。4人同時プレイが可能という点はE3版と変わらない。さらに、画面をダブルクリックするとジャンプ。E3版では、画面をタップする=トリガーだったため、画面内に敵が入っていれば、その敵の位置をタップするだけで攻撃できたのだが、これはあまりにもショットが正確すぎるということだろう。従来のFPSのような操作系に戻されている。アイテムは、紫が残弾数回復、青がライフ回復、赤がミサイル弾となっている。アイテムはパネルに重なれば取得。ミサイル弾は弾速は遅いものの、着弾で爆風を巻き起こすほか、威力も通常弾より高い。3発程度で1Killできるほどの威力だった。

 通常ショット、ミサイルの装備変更は下画面のパネルにあった。また、モーフボールへの形態変更もパネルをタッチすることで行なう。アイテムの回収時や敵から離脱したい場合、モーフボールの高速移動が役に立つことは間違いない。また、通常形態で行けない場所もあるようだ。発売日、価格とも未定。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nitendo Nintendo Software Technology Corp


■ 「ピクトチャット」

 NDSに内蔵されるチャットソフト。タッチスクリーンで文字を打ち込むことはもちろん、フリーハンドで絵を描き、それもメッセージとして送ることが可能。気軽に遊べるうえに、内蔵されているので、NDSを買ったら即楽しめるという点がなんともうれしい。

【スクリーンショット】

(C)2004 Nitendo


□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ニンテンドーDSのページ
http://www.nintendo.co.jp/ds/index.html
□関連情報
【10月7日】「NINTENDO DS PREVIEW」ソフト体験レポート
~ライセンシータイトル編~
http://watch.impress.co.jp/docs/20041007/nds2.htm
【10月7日】任天堂、「ニンテンドーDS」のソフトラインナップを公開
http://watch.impress.co.jp/docs/20041007/dslist.htm
【10月7日】任天堂、「NINTENDO DS PREVIEW」開催「FF III」が初移植、新作「ポケモン」も
http://watch.impress.co.jp/docs/20041007/nds.htm

(2004年10月7日)

[Reported by 佐伯憲司]


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