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角川書店、美少女とともに戦うリアルタイムSLG |
価格:未定(DXパック、通常版)
本格的なリアルタイムシミュレーションゲームに仕上がっている |
PS2「キャッスルファンタジア エレンシア戦記」は、Studio e・go!のWindows用リアルタイムシミュレーションゲーム「キャッスルファンタジア」シリーズの第3作目として、2000年4月に発売された同タイトルのPS2への移植版。
同シリーズは、リアルタイムシミュレーションとしてのゲーム性や、山本和枝さんによるキャラクタデザイン、イラストレーションなどで多くのファンを獲得しており、第2作目の「聖魔大戦」がドリームキャストへ移植され、「エレンシア戦記」も2003年7月にリニューアル版が発売されている。
本作の舞台はイルミナ帝国に占領されたエレンシア王国が舞台。エレンシア出身の傭兵ファイゼル・リッターがこの国に帰ってきたところから、ストーリーは始まる。プレーヤーはファイゼルとして、軍隊の指揮を執り、祖国の解放を目指す。
【STORY】 |
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互いに隣接する北のイルミナ帝国と南のエレンシア王国は、よく言えば冷ややかな友好関係状態にあった。しかし、突然時のイルミナ皇帝が崩御したことによって、時代は怒涛のごとく動き始める。 イルミナの軍事を束ねる三公将軍の1人、天公将軍エッフェンバイトは、後継者としてまだ1歳にもならない皇女セリカ姫を推した。幼き女帝の誕生である。そして自らが後見人となり、事実上イルミナの最高権力者の座に就いたのである。セリカの戴冠が終わると、エッフェンバイトは直ちに軍を興し、隣国エレンシアへの侵攻を行なった。 経済力こそあれ、軍事力に乏しいエレンシアはあっという間に王都を占拠され、すでに老境に入っていた国王も戦いの中で命を落としてしまった。かろうじて生き残った若き第1王子エスメルが兵を集め、半年に渡って抵抗を続けたものの、最後は敵の刃に倒れた。こうしてエレンシア王国は、イルミナ帝国エレンシア領として併呑されてしまった。 イルミナ軍による王都占領があまりにも鮮やかだったため、一般市民への被害は奇跡的に少なかったという。そのため、人々はイルミナによる支配をごく自然に受け入れてしまった。 それから8年。旧エレンシア王都の港に、1人の男が降り立つ。 |
戦況を見て、随時各部隊に的確な指令を下す必要がある |
戦闘ではフィールド上を各部隊がリアルタイムで行動し、プレーヤーは状況を見ながら、随時自軍の部隊に指示を出す。人物の救出や護衛など、特定の勝利条件を掲示されることもあり、ただ敵を殲滅するだけではなく、目的に合わせた柔軟な戦略が求められる。
戦闘終了後には各部隊に訓練内容の指示を出す |
角川書店では、PS2版への移植にあたっては、新キャラクタやシナリオの追加、プラットフォームの違いによる操作性の追及など、既存のファンを唸らせる仕掛けを多数用意しているという。
【登場キャラクタ】
本作の主人公。
8年前の第1次エレンシア - イルミナ戦役当時、エレンシア王国の執政官の息子であったが亡命中に遭難。しかし、“最強の傭兵部隊”と呼ばれた「フェンリル」の隊長ガイルに拾われて鍛えられ、若くして副隊長を務めるまでになった。8年後、ガイルの死をきっかけに、彼の形見となった剣とともに故郷であるエレンシアに帰ってくる。
主人公ファイゼルの幼馴染で、彼を閉口させるほど極度の甘党。父は旧エレンシアの宮廷武官。一見おしとやかだが、やや嫉妬深い面も持つ。
8年前の戦乱後は、レジスタンス活動にも参加している。弓矢の扱いに秀でており、ファイゼルとの再会後は、彼と行動を共にすることになる。
大道芸人として各地を旅していたが、エレンシアの旧王都で衛兵に絡まれ、偶然通りかかったファイゼルとともに官兵に捕らえられてしまう。その後、処刑されそうになったところを、ファイゼルに助けられ、行動を共にすることになる。
物事をあまり深く考えず、いつも元気なムードメーカー。
8年前の戦役で、目の前で母親が惨殺されたショックで、身体の成長が止まってしまったため、外見は12歳程度のままだが、実際にはすでに成人年齢に達している。普段から無口なほうで、話すときでも感情がないような醒めた口調で突き放したようなしゃべり方をする。
デボスズメのミグカリバーと会話することができるため、戦闘ではスズメの飛行部隊を指揮する。
戦場を駆け巡る、巨乳でメガネをかけたメイドさん。いつも一生懸命だが、ちょっとドジな面もある。戦闘では衛生兵として、ダメージを受けた味方ユニットを回復できる。
もともとはスペッサルト付きのメイドだったが、ファイゼルが彼女への酷い仕打ちに耐えかねて、ある戦闘の報酬として譲り受けた。
フェンリル出身の傭兵で、ファイゼルとは旧知の仲。和装の出で立ちで日本刀を振り回し、「ござる」言葉を使うエキゾチックな雰囲気を持つ。
クリームヒルトの副官としてファイゼルとは刃を交えるが、彼女の手引きによってクリームヒルトとともにエレンシア側に降る。
イルミナ帝国の人公将軍として、強力な魔法を操ることができる。性格は柔らかく、落ち着いたお姉さまだが、将軍らしく決めるときはビシッと決める。
エレンシア解放軍を苦しめるが、エッフェンバイトの陰謀をきっかけに、暗殺されかけた女王セリカを連れて、エレンシア側に亡命する。
イルミナ帝国の女帝。エッフェンバイトが摂政として政治を行なっているが、彼女自身も聡明にして威厳にあふれており、立派に女帝としての役割を務めている。だが、10歳の年相応に教育係のクリームヒルトに甘える素振りを見せるなど、子供らしい面もある。
性格は素直で、ひねくれたところのない一生懸命な女の子。自分のことを「わらわ」と呼ぶように時代がかった言葉遣いをする。
地公将軍アルマンディーンの妹にして重度のブラコンで、アルマンディーンに恋している。妹という立場上、この気持ちを公にできないが、なんとか兄の役に立ちたいと必死で頑張っている。
戦闘では、エッフェンバイトの直属として、部隊を指揮している。
【スクリーンショット】 | ||
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□角川書店のホームページ
http://www.kadokawa.co.jp/
(2004年10月8日)
[Reported by 滝沢修]
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