価格：9,240円

　株式会社スクウェア・エニックスは、11月27日に発売予定のプレイステーション 2用RPG「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の最新情報を公開した。

　ついに発売日と価格も発表され、公式サイトでは発売までのカウントダウンも開始された「ドラゴンクエストVIII」。今回はさらにゲーム内容に踏み込み、「スキルマスターシステム」や、モンスターの「スカウト」など、従来のシリーズ作品では見られなかった新要素を紹介していく。

　なお今週からは、「ドラゴンクエストVIII」の最新情報を毎週お届けしていく予定。発売が待ちきれないという人は、欠かさずチェックしていただきたい。

レベルアップで強力な呪文を覚えていくほかに、スキルでさまざまな特技も習得できる

　従来のシリーズ作品では、レベルアップと装備の強化によって、キャラクタを強化してきた。今作ではさらに、特定の能力を上昇させる「スキルポイント」が導入されている。「スキルポイント」は、レベルアップ時に、通常のステータス上昇とは別に獲得できるポイント。ポイントは、各キャラクタごとに異なるスキル(素養)に、プレーヤーが自由に割り振りできる。

　例えば主人公のスキルには、「剣スキル」、「やりスキル」、「ブーメラン」、「格闘スキル」、「ゆうき」といったものが並んでいる。「剣スキル」にポイントを割り振ると、その分、剣での攻撃力が上昇する、という仕組みだ。もちろん主人公以外の仲間たちには、主人公とは異なるスキルが用意されている。

　このスキルをある程度上昇させると、そのスキルに応じた特技や呪文が覚えられる。スクリーンショットからは「ドラゴン斬り」や「ギガスラッシュ」といった剣技と思われるスキルが見られる。他のスキルについても専用の技が用意されていることは間違いないが、全ての技を1回のプレイで身に付けることは難しそうだ。この「スキルポイント」が、1つのやりこみ要素となるのではないだろうか。

　また、先程の主人公のスキルの中に、「ゆうき」という他とは毛色の異なるものがある。他のキャラクタにも、ヤンガスには「にんじょう」、ゼシカには「おいろけ」という、専用のスキルがある。これらが直接的に役立つ攻撃方法はちょっと想像がつかないが、やはりそれぞれに特技が用意されている。ポイントを割り振ればそれらの技も見られるはずだが、その分、他の攻撃スキルにポイントが割り振れなくなる。どんなキャラクタを作るのか、今から考えておいたほうがいいかもしれない。

【スキルポイント】
レベルアップのステータスアップとともに、スキルポイントを獲得	やりスキルを上げれば、槍の攻撃力が上昇	主人公の場合はブーメランもスキルで強化できる
スキルポイントを剣スキルに絞って割り振っていくと……	剣技「ドラゴン斬り」が習得できた。対ドラゴン戦で効果を発揮するのだろうか	さらに剣スキルを上げることで、究極の剣技「ギガスラッシュ」も習得できるようだ

ヤンガスやゼシカにも、主人公とは異なるスキルが。「にんじょう」や「おいろけ」にもさまざまな技が用意されているはずだが……?

　今作では、味方キャラクタの攻撃シーンが表示されるようになった。そのため、使用する武器によって、グラフィックやモーションが変化する。スキルポイントの紹介の際にも槍やブーメランといった新しい武器の戦闘シーンを掲載しているが、このほかにも新しい武器の攻撃シーンが公開されているので、こちらで紹介しておく。

【新武器の戦闘シーン】
主人公が投げたブーメランが、「どくやずきん」に連続して命中していく。投げるシーンが公開されるのは今作が初めて

ヤンガスが鉄球を振り回して攻撃。命中シーンを見てみたい	短剣で攻撃するゼシカ。攻撃力は低そうだが、一撃で敵を倒す能力を持つ武器もあるそうだ	普段は細身の剣を使うククールだが、弓も見事に使いこなす

　さらに、武器を持たない状態で攻撃すると、キャラクタごとに特徴的な格闘アクションを見せる。スキルにも「格闘スキル」が用意されているだけに、今回はあえて素手で戦うという選択肢もあるのかもしれない。

【格闘シーン】
真正面から敵に正拳突きを叩き込む主人公。いかにも主人公らしいストレートな戦い方	ヤンガスはドロップキックで巨体を敵にぶつけて攻撃。武器がなくてもダイナミック
ゼシカは素手でモンスターを平手打ち。実際のダメージ以上に痛そう	剣と弓だけでなく、格闘までもこなすククール。上空から足技で攻撃する

　以前の記事でもうっすらと見えていたことがあったが、やはり今作では、フィールド上にモンスターが表示されることもあるようだ。さらに接近すると襲いかかってきて、戦闘へと移る。

【フィールド上のモンスター】
小さな緑色の物体が森の奥のほうに見える。接近してみると……	実はかなり大きなモンスター。接近すると襲われ、戦闘になる

　ここで登場したモンスターの名前は、「魔獣 ドランゴ」。頭に「魔獣」とついたモンスターはこれまで見たことがないが、戦闘は通常と同じように進行する。通常と異なるのは、このモンスターを倒した後。起き上がったモンスターが、尊敬のまなざしで見ているところで、「スカウト」するかを尋ねる選択肢が出てくる。

【スカウト】
頭に「魔獣」という名前がついたモンスターが登場	戦闘は通常どおり。とにかく戦う	倒した後、スカウトするかと尋ねられる

　倒したモンスターを仲間にして、パーティメンバーに加えて戦うというシステムは、既にシリーズの伝統として根付いている。しかし今作では、どうやらそのシステムに大幅な変更が加えられているようだ。

　スカウトによって、倒したモンスターを仲間にするところまでは、従来と変わっていないように見える。しかし戦闘での登場シーンは、主人公が呼び出すという形式に変わっている。しかも1体ずつではなく、異なる種類のモンスターが集団で登場し、敵モンスターと戦っている。

　現時点では、この詳細は明らかにされていない。異なるモンスターが、1つのパーティとして名前を与えられていることから、スカウトしたモンスターをプレーヤーが編成し、戦闘時に呼び出して戦わせるという形式なのかもしれない。主人公たちのレベルアップとは別の、育成要素も期待したいところだ。

【モンスター集団を呼び出す】
主人公が「ソードマスターズ」を呼び出す。剣を持っているという共通点はあるものの、種類はばらばら	呼び出したモンスターが敵モンスターを攻撃。どんな戦いが繰り広げられるのだろうか?

主人公との会話シーンが公開されたトロデ。セリフはいかにも知的で、かつストーリーに関わる重要な内容に見える

　主人公たちとともに行動し、馬車に載っているシーンなどに登場していたトロデ。モンスターのような見た目である上に、これまでほとんど情報が明らかにされていない謎のキャラクタだったが、今回スクリーンショット1枚ながら、会話シーンが公開された。

　そのスクリーンショットによると、トロデはどこかの王様であるらしい。さらに「ドルマゲス」を憎んでいる、といったストーリーに関わりそうなセリフも見られる。いったいどこの王なのか、そしてなぜ主人公たちと旅をしているのか、まだまだ謎は多いが、ストーリー上重要なキャラクタであることは間違いないだろう。

　前回に引き続いて、今作初登場となるモンスター3匹を紹介する。今回のモンスターは、これまでとは雰囲気の異なる、いかにも新作といったものが揃っている。

【新モンスター】
「プリズニャン」 長い舌と縞模様の丸い体が特徴。この舌を使った攻撃とは、いかなるものか?	「プークプック」 角笛を吹いている半人半羊? といった風貌のモンスター。笛からすごい音でもするのだろうか	「オーシャンクロー」 こちらは半魚人に近いモンスター。手には大きな鍵爪を装備している

(C)2004 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/LEVEL-5/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。実際の商品とは異なる場合があります。

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「ドラゴンクエスト」シリーズのページ
http://www.square-enix.co.jp/dragonquest/
□「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」のページ
http://www.square-enix.co.jp/dragonquest/eight/
□関連情報
【9月18日】スクウェア・エニックス、「ドラゴンクエストVIII」
発売日を11月27日に決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040918/dq8.htm
【9月3日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
戦闘システムに新要素! コマンド「ためる」が登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040903/dq.htm
【8月20日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
冒険の旅で出会うサブキャラクタたちを紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040820/dq.htm
【7月30日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
3Dで描かれる街やフィールドの見所を紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040730/dq.htm
【7月5日】スクウェア・エニックス、PS2「ドラゴンクエストVIII」
登場キャラクタと最新スクリーンショットを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040705/dq.htm

(2004年10月1日)

[Reported by 石田賀津男]

GAME Watchホームページ

Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします