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TGS2004ブースレポート~エキサイト編~ |
会場:幕張メッセ
入場料:1,200円(小学生以下無料)
■ 稼働中のオンラインゲームを新規プレーヤーへ向け熱烈にアピール
「ショットオンライン」を用いて、ホールインワンを競うイベントも開催。タイミングよく3回クリックするだけの簡単操作もあってか、子供を含む多くの参加者で賑わっていた |
それらの中でも同社が特に力を入れていたのが、8月18日に正式サービスを開始したMMORPG「フリフオンライン」と、コミュニティ面を重視したゴルフゲームの「ショットオンライン」の2タイトル。
「フリフオンライン」のステージイベントでは、同作にNPCの声優役として出演した水木一郎氏が登場し、トークショーを行なった。また「ショットオンライン」に関しては、賞金50万円を掛けての日韓優勝決定戦と、ホールインワン賞を競うイベントを開催し、大きな盛り上がりを見せていた。
アニメソング界の大御所でもある水木一郎氏は、舞台に上がるやいなや「マジンガーZ」を熱唱(笑)。これで会場が盛り上がらないはずはなく、トークショーのイベント中は熱い声援が飛び交っていた |
会場の特設ステージでは、ゲーム紹介のデモを始めとするイベントが、3日で20以上開催されていた。既に稼働中のタイトルばかりではあったが、多くの新規プレーヤーを獲得したのではないだろうか |
8月からミニゲーム機能を実装し本格的に稼働しているものの、本誌ではまだ扱っていないのでここで紹介しておこう。本作は女性やオンラインゲームに不慣れなプレーヤー層を主なターゲットにしたタイトルである。プレーヤーは分身となるアバターを登録し、服やアクセサリーで着飾る。そして他のプレーヤーのアバターと一緒にチャットやミニゲームで遊ぶのが主なゲーム内容だ。どちらかというとゲームというより、「MSNメッセンジャー」のようなコミュニケーションツールに近いタイトルである。
アバターシステムを採用するタイトルは他にもあるが、画面を見てもわかるように本作の場合はサイズがとても大きい。自分のアバターを着せ替えたり、友達のアバターのグラフィック眺めたりする楽しみが重視されている。本作のゲームデザインは、アバターのグラフィックも含めすべて日本で開発されているのが強みである。これを最大限に利用し、現在流行している服やアクセサリーを、いちはやくゲーム内に取り入れることが可能だ。宝島社のアパレル誌「Sweet」で、モデルを起用したコラボレーションも既に行なわれている。これはちょっと他では見られないプロモーション展開といえるだろう。
本作のプログラムはインストール作業を必要とせず、ブラウザ上でメニューを選んだ後に、Flashを用いた別ウィンドウが開く仕組みとなっている。プレイ環境を選ばないため敷居がかなり低いものの、その一方でゲームとしてのボリュームはコンパクトにおさえられている。ミニゲームの一例を挙げると、“クイズゲーム”や、“ビンゴゲーム”といった、一度のプレイが5分弱程度のものが中心。あくまでも本作がウリとするのは、ゲーム本編ではなくアバターを用いた他プレーヤーとのコミュニケーション面である。例えば“カップルチャット”などは、本作ならではのミニゲームだ。
ミニゲームのインストール作業すら行なわれないので、導入時の敷居は非常に低い。普段オンラインゲームに興味を持たない人達に向けて強くアピールされており、見た目のポップさも相まってか、試遊スペースにはカップルでの来場者が多く見受けられたのが印象的であった。カジュアルプレーヤー向けタイトルとして今後の展開に期待しよう。
本作は国内で開発されているタイトルのため、海外製タイトルに比べて服装などのセンスに違和感が少ない |
アバターの大きさに注目してほしい。これにちなんだファッションの話題等でチャットが盛り上がりそうだ | ○×クイズを行なっているところ。アバターをドラッグして画面内を実際に動かすことで回答を選択する。ゲーム性そのものはかなりライト寄り |
本作のゲームジャンルは“Massive Battle Online RPG”。大規模PvPに特化した本作の自信を感じさせる |
まだ本国ですらclosedβ段階である本作に触れられたのは収穫だった。日本展開はまだ未定とのことだが、大いに期待できそうだ |
「REVERSE」は、韓国での人気が高い「Diablo」シリーズのシステムをベースに、様々な独自要素を盛り込んだアクションRPGである。ゲームの世界観はSFを存分に取り込んでおり、一般的なファンタジーの枠にとらわれないシステムを採用している。一例を挙げると、キャラクタがアビリティによって動物等への変身が可能である。変身後の生物はそれぞれ特殊能力を持ち合わせており、例えば敵から探知されずに移動できるといったような個性を持っているのだ。
本作のメインテーマは“ID”と“GURU”という2種族の対立、つまりPvPがメインテーマとなっている。Kim氏によると、それを実現させるためのグラフィックエンジン制作には特に力を入れており、3DのアクションRPGでありながら、100対100を越すような大規模な戦いも可能となっているのだ。そこで大人数のキャラクタによるデモンストレーションをお願いしたところ、韓国内のテストサーバーへと接続。すると、画面を埋め尽くすほどのキャラクタが本当に滑らかに動いていてびっくりした。
今回のデモに用いられたPCのスペックは、Pentium 4 3GHz、メインメモリ256MB、GeForce FX 5200という構成。Kim氏によると、ビデオカードさえ水準に達していれば、CPUは1.3GHz程度でもストレスを感じない動作だという。今回は戦闘時のエフェクトやラグまでは確認できなかったが、もしかすると現在稼働しているどのネットワークゲームよりも、大規模PvPに関して優れたパフォーマンスを持っているかもしれない。
グラフィックエンジン以外のPvPに関する特徴としては、マップ中に存在するオブジェクトを利用して、相手を攻撃することが可能となっている。例えばガソリンの詰まったドラム缶を銃器で破壊し、周囲にいる敵にダメージを与えられるのだ。また本作では戦車などの大型兵器にも搭乗でき、PvPにも利用できるという。話を聞いていると、米国SOEの「PlanetSide」にも勝るとも劣らないMMO PvPを連想するが、本作の場合はベースシステムがアクションRPGという点で間口が広い。実際に日本市場へと進出するのはまだまだ先となりそうだが、大きな可能性を感じさせるタイトルだ。
□エキサイトのホームページ
http://game.excite.co.jp/
□コンピュータエンターテインメント協会(CESA)のホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2004」のページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【9月25日】東京ゲームショウ2004 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040925/tgslink.htm
(2004年9月27日)
[Reported by 川崎政一郎]
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