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TGS2004ブースレポート ~Xbox編~ その1 |
会場:幕張メッセ
入場料:1,200円(小学生以下無料)
■ 良質タイトルの充実とXbox Liveを核としたサービスの充実を約束
マイクロソフト執行役Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏。Xboxの現状を説明すると共に、今後の日本市場に対するアクションを説明した |
発表会の冒頭でステージに登壇した、マイクロソフト執行役Xbox事業本部長である丸山嘉浩氏によって、Xboxの現状が簡単に説明された。Xboxは、全世界の26カ国で展開しており、今年6月末の時点でワールドワイドで累計1,550万台の出荷を果たし、Xbox Liveの会員数も100万人を突破したという。また、Xbox Liveの会員数は来年6月末までには150万人を目指しているそうだ。こういった数字を見るまでもなく、Xboxはワールドワイドでは非常に好調なセールスを記録していることがよくわかる。
ただ、日本市場では相変わらず低迷している。その日本市場に対しては、これまで繰り返し説明されてきたように、良質のタイトルを送り出すこと、Xbox Live関連サービスを充実させることなどが表明された。そして、その施策に対する答えとして、今後発売が予定されている最新タイトルや、Xbox Live関連の新サービスについての説明が行なわれた。
まず、今年の年末商戦に向けて、Xbox本体と人気タイトル4本を同梱した「Xboxプラチナパック3」の投入が発表された。Xbox本体に、「Blinx 2」、「Halo」、「Top Spin」、「Project Gotham Racing 2」の4タイトル、DVDビデオ再生キット、Xbox Live2カ月無料カードが同梱となったセットで価格が19,950円と非常にお買い得となっている。発売日は11月18日の予定。
また、Xboxプラチナパック3にも同梱されているXbox Live2カ月無料カードだが、こちらは「ファントムダスト」、「Halo 2」、「DEAD OR ALIVE Ultimate」などのXbox Live対応タイトルに同梱される形で、既存のXbox Liveユーザー向けキャンペーンとして配布されることも同時に発表された。このXbox Live2カ月無料キャンペーンは、昨日(2004年9月23日)よりすでに開始されており、来年3月31日までの期間で行なわれることになる。
今年後半から来年にかけて日本市場向けに発売される新作タイトルだが、やはり世界中のXboxユーザーの熱い期待を集めている「Halo 2」に集約されると言っても過言ではないだろう。プレス発表会イベントでも、開発元であるBungie Studiosの開発スタッフによる解説やデモプレイが行なわれるなど、他のタイトルよりもかなり長い時間を割いて説明が行なわれた。
日本市場での「Halo 2」の発売日は、すでに発表されているとおり11月11日。これは、北米市場に遅れること2日と、ほとんど同時発売と言ってもいいほどだ。メニュー類が日本語にローカライズされているのはもちろんのこと、キャンペーンモードのキャラクタボイスも全て日本語化されての発売である。北米市場とほとんど同時に、きちんと日本語化されて発売されるというのは、ユーザーにとっては非常に嬉しいことであると共に、マイクロソフトが日本市場をないがしろにしていないことの証である。もちろん、この「Halo 2」はマイクロソフトブースでプレイアブル出展されている。
「Halo 2」以外のタイトルに関してだが、ファーストパーティタイトルとしては、昨日発売となった「ファントムダスト」、とことんまでリアルさにこだわったレースシミュレーション「Forza Motorsport」、タイムコントロールによる独特のプレイ感が魅力の「Blinx 2」、鬼才ピーター・モリニュー監修の異色RPG「Fable」を始めとする11タイトルが紹介された。この中で、中国を舞台としたアクションRPGで、昨年の東京ゲームショウで世界に先駆けて披露された「Jade Empire ~翡翠の帝国~」(仮称)や、毒吐きリスが暴れまくるブラックアクションシューティング「Conker: Live and Reloaded」(仮称)といった、Xboxが得意とする海外系タイトルの投入も改めて紹介されており、ソフトの充実という意味では非常に期待が持てるラインナップとなっている。
ちなみに、ファーストパーティタイトルとしては、PC向けとして発売される、動物園を経営する箱庭系シミュレーション「Microsoft Zoo Tycoon 2」も同時に発表された。昨年までは、マイクロソフトのPC向けタイトルは、Xboxとは異なる場所にブースを構えるなどして展示されていたのだが、今年はマイクロソフトブースに集められ、Xboxと同じ場所で展示となっている。こちらは日本初公開となっているため、PCゲームユーザーは必見と言っていいだろう。
また、サードパーティ製タイトルは27種類展示されているが、発表会ではその中から、特に期待のタイトルがいくつか紹介された。発売日が延期となってしまったものの、Xbox Live経由での対戦プレイに期待が高まっているテクモの「DEAD OR ALIVE Ultimate」、奇想天外なストーリーと爽快なバトルアクションが魅力であるフロム・ソフトウェアの「メタルウルフカオス」、ストリートファイト形式での格闘アクションが楽しめるセガの「スパイクアウト バトルストリート」、往年のレースゲームの続編で、フェラーリを駆り爽快なドライブが楽しめるアーケードでも人気の高いセガのレースゲーム「OutRun 2」。これらは、サードパーティ製タイトルでありながら、ブースの中でも外周に位置する非常に目立つ位置で展示が行なわれており、マイクロソフト自身も非常に高い期待をかけているようだ。
Xbox Live関連の新サービスとしては、CCDカメラを利用したビデオチャットが実現できる「Xboxビデオチャット」が紹介された。既に発表済みではあるが、発売日は11月25日、価格が7,140円、さらに1,890円でXbox Live会員向けへの先行予約モニターキットが発売されることも改めて紹介された。
Xboxビデオチャットを利用すれば、最大5人のユーザーとのオンラインビデオチャットが楽しめる。単純なビデオチャットだけではなく、送信する画像や音声にエフェクトをかけたり、特別なアクションを相手側に表示させる機能なども用意されている。発表会では、特別ゲストとして登場したタレントのコージー富田さんを加えた3人でのビデオチャットの様子が披露されたが、少々タイムラグを感じる場面もあったものの、かなりスムーズなビデオチャットが楽しめていた。
さらに、2006年に開催される、FIFAワールドカップ2006の公式家庭用ゲーム機にXboxが選定されたことも紹介された。これにより、FIFAワールドカップ関連のゲームやサービスが今後Xboxを中心として全世界で展開されていくことになる。こちらでは、一度舞台裏に戻っていた丸山氏が、サッカー日本代表のユニフォームを着て再登場。さらに、高校時代にイギリスのインターハイで優勝経験があるという米Microsoftのコーポレートバイスプレジデントであるピーター・ムーア氏に加え、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんが特別ゲストとして登場し、サッカー談義が繰り広げられた。現時点では、まだ今後のXboxにおけるFIFAワールドカップ関連の展開に関して詳しいことは決まっていないようで、今回もこれといった内容が語られたわけではないが、FIFAワールドカップ関連のゲームはXboxでの独占展開となる可能性も十分に考えられるため、Xboxユーザーはもちろん、サッカーゲームファンも今後の展開に期待したいところだ。
Xboxビデオチャットは、マイクロソフトXbox事業本部マーケティング本部長のマイク・フィッシャー氏によって行なわれた | 既に発表されているとおり、世界に先駆け11月25日に日本で発売となる。またXbox Liveユーザー向けにモニターキットが1,890円という低価格で提供される |
とはいえ、マイクロソフトブースには、日本初となる「Halo 2」のプレイアブル出展をはじめ、多数のサードパーティ製タイトルが数多くひしめいており、かなり見所の多いブースとなっている。既に紹介したタイトルは全てプレイアブル出展されており、特に期待のタイトルはブース外周部に豊富な試遊台を用意して展示されている。ブース内部に展示されているタイトルには、試遊台が1~2台ほどしか確保されていないものもあるが、その中にも、スター・ウォーズシリーズの2タイトル「スター・ウォーズ バトルフロント」と「スター・ウォーズ リパブリックコマンド」、人気2D格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS 2002」や「ストリートファイター アニバーサリーコレクション(3rd strikeおよびHyper)」、「SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS」など、見逃せないタイトルも数多く存在している。
もちろん、目玉と言えるのは「Halo 2」であることは間違いないのだが、それ以外のタイトルもかなり良作が多いので、見逃さないようにブース内部までしっかりとチェックしてもらいたい。
□東京ゲームショウ2004のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/ja-jp/
□東京ゲームショウ Xbox情報のページ
http://xboxplaytogether.net/tgs2004/
(2004年9月24日)
[Reported by 平澤寿康]
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