価格：未定

　株式会社カプコンはプレイステーション 2用ソフトとして「SHADOW OF ROME」を発売する。発売日、価格は未定。

　「ブルータスお前もか!」という有名な最期の言葉を残した古代ローマの英雄シーザー。彼の死は、未だ議論され続ける謎のひとつであり、ヨーロッパでは人気のテーマである。本作、「SHADOW OF ROME」はその謎の解明に一石を投じる作品。あの日、何が行なわれたのか? 隠された陰謀とは何なのか? 作品はこの事件により混沌としていく古代ローマが、“PAX ROMANA(ローマの平和)”を迎えるまでの史実をテーマに描かれていく。

　陰謀渦巻く政治、巨大なアリーナ(闘技場)、元老院など、時代風景を含めたさまざまなアプローチで古代ローマを再現。さまざまなステージをフル3Ｄで描き出し、プレーヤーに圧倒的な臨場感をもたらす。ゲームには歴史上の人物が多数登場。「歴史」にもグッと興味を惹かれる内容になっている。

主人公アグリッパ。激しい戦いが彼を待っている

もう1人の主人公、オクタビアヌス。初代ローマ皇帝となる運命である

　本作にはふたりの主人公が登場する。1人目は「アグリッパ」。彼は当時の執政官シーザーに剣術や軍事面での才能を見いだされ、シーザーの甥であるオクタビアヌスの右腕に抜擢される。しかしシーザー暗殺の容疑が彼の父ウェスニウスにかかり、アグリッパもローマから追われてしまうことに。彼は父の無実を信じ1人戦うことを決意する。

　アグリッパは生き残るために戦うこととなる。さまざまな武器を使いこなし、群がる敵を切り伏せていく。状況によっては素手での戦いを強いられることも。敵の武器を奪ったり、地形を利用したり、戦略や戦術が必要となる。画面では闘技場で戦うシーンも。観客達の前で勝利をアピールすることは、自身と父の潔白を示すことになるのだろうか？

　もう1人の主人公は「オクタビアヌス」。彼は後にローマの初代皇帝となる若者である。人を惹きつける強烈なカリスマと、素晴らしい人心操作術は、未来の片鱗を見せるが、今はまだ無名の青年にすぎない。叔父であるシーザーの暗殺事件に陰謀の匂いを感じた彼は行動を開始する。

　オクタビアヌスのパートでは、潜入アドベンチャーとなる。目的の人物を尾行し、秘密を暴き立てたり、衛兵達が守る場所に忍び込んだり、時には変装をすることも。フィールドを見回し、さまざまなものを利用しながら、情報を集めていくのである。

　歴史ロマンとふたつの異なるアクションゲームが融合した「SHADOW OF ROME」。続報に期待して欲しい。 　

【スクリーンショット】
アグリッパのパートでは、迫力のバトルが展開される。蛮族達の鎧や、武器の表現などにも注目して欲しい
オクタビアヌスは潜入アクションで陰謀を暴く。古代ローマ時代の建物などの描写は必見である
ゲームの合間に流れるイベントシーン。さまざまな表情を見せるキャラクタにも注目
ムービーでは蛮族の戦いやシーザーの死などが描かれる

(C)CAPCOM CO., LTD.
※画面は開発中のものです。

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/

(2004年9月16日)

[Reported by 勝田哲也]

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