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ハドソン、PS2「桃太郎電鉄USA」
TVCM出演タレント発表会を開催

9月10日 開催

右から、さくまあきら氏、土居孝幸氏、大里幸夫氏
 株式会社ハドソンは、11月中旬に発売予定のプレイステーション 2用ボードゲーム「桃太郎電鉄USA」のTVCMに登場するタレントの発表会を開催した。発表会には、取締役執行役員専務の大里幸夫氏、ゲーム監督のさくまあきら氏、キャラクタデザイン担当の土居孝幸氏、お笑いタレントの陣内智則さん、グラビアアイドルの若槻千夏さん、コスプレロックバンドのサイコ・ル・シェイムらが出席した。

 「桃太郎電鉄」は、ハドソンの看板タイトルともいうべきボードゲーム。最新作「桃太郎電鉄USA」は、初代ファミコン版から数えて17作目にあたる。プレーヤーは鉄道会社の社長となり、日本全国を鉄道で巡りながら地方物件などを購入して資産を増やしていく。「桃太郎電鉄USA」は、タイトルに“USA”とあるとおり、ゲームの舞台が日本からアメリカに変更されているのが特徴。

 発表会の冒頭で、大里氏は「今、ゲーム業界は厚化粧をしていて、非常に苦しい。そのなかで、桃太郎シリーズは累計で約1,000万本以上出ている。そのポリシーとしては“厚化粧をやめて智恵を集めよう”というソフト。私たちは“人間らしいソフト”として、その部分を大切にしていきたい。あとは、さくまさんができるまで (笑) 続けていきたい大事なコンテンツです」とコメント。

 シリーズ最新作「桃鉄USA」については「昨日、タレントさんに集まっていただいて“芸能人大会”を開いたら、かつてない盛り上がりを見せた。(舞台が変わったこともあり)地理の勉強も含めて、新しい顧客層にもアピールできるのではないか」と仕上りに自信のほどをうかがわせた。目標販売本数は、前作の42万本を上回る50万本、最終目標としては65万本を目指しているという。

 さくまあきら氏は「 (ゲームの舞台がアメリカになったことについて) 実は5年前くらいから作り始めていた。完全新作というのは非常に大変。ずーっと(平行して)作り続けていて『そろそろいけそうだ』というので、ここ2年くらい力を入れてやっていた。ゲーム的に大きく変わったのは、まずマップ。グランドキャニオンから何から、立体的に作ってあります。さらに月とか……契約で、まだ言ってはイケナイところも出てきます(笑)」と新要素の一部を明らかにしてくれた。

 また「コロラド・スプリングとか、なんにもないところをゲームに入れたばっかりに、最近ニュースが楽しみになった。この間のハリケーンの場所とか“地名”を自然と覚えるので、自分でビックリした。ファンの人は、親に『これは勉強になるから!』とねだってください(笑)」とギャグを交えつつセールスポイントをそつなくアピール。

 土居孝幸氏は、新キャラクタについて「結構あります。たとえば大富豪“ビル(ごにょごにょ)”とか“マッドサイエンティスト”とか。キングボンビーは……また凄い事をしますので。会ってからのお楽しみ」と一端を披露。デザインについては「さくまさんも言っていたけど、5年がかりのアレなんで。その間、描いては捨て……ボツにしたキャラクタも色々あるんです。アメリカにも行きましたし、その成果をぜひ見てもらいたいと思います」と力の入れ具合がうかがえるコメントを披露。

 なお、さくま氏と土居氏によれば「(舞台がアメリカになったことで)怖がっているファンの人がいる」という。だが「やれば、いつもの“桃鉄”と同じように遊べる。すぐ入れる。これは凄いと思います」と、これまでと変わらないプレイアビリティを備えていることを強調。不安を禁じえなかった人がいるとしても、どうやらそれは杞憂に終わりそうだ。

【スクリーンショット】



前列左が陣内さんで右が若槻さん。後列の桃太郎コスプレがサイコ・ル・シェイム
 TVCMそのままの衣装で発表会に出席した陣内さん、若槻さん、サイコ・ル・シェイムは、いずれも桃鉄ファンを自認する面々。桃鉄が“生活の一部”という陣内さんは「こういう衣装を着せていただいて、嬉しいですねぇ。アメリカ編ということで派手&ゴージャスなイメージなんですけど、サイコ・ル・シェイムのせいで一気に地味になってしまいました(笑)」と会場内の笑いを誘う一方で、「(CMでは)憧れの桃太郎役ということで、本当に嬉しく思ってます」と生粋のファンらしい素直な一面をチラリ。

 若槻さんも負けじ(?)と「(衣装で気に入っているところは? ときかれて)この帽子がちょっと重いところですね」とコメント。また、「入院中で一番辛かったのは、桃鉄ができなかったことです(すかさず陣内さんが「ウソつけ!」とつっこむ)」など、陣内さんに負けじと随所で笑いをとりにいく。

 サイコ・ル・シェイムは、桃太郎をモチーフにした衣装コンセプトについて「ちょっと前の話になるんですが“世界各国を回ろう”というコンセプトで、中国とかをライブで回って、日本に戻ってきたんですけど、その時たまたま“桃太郎”で1回作ってみようじゃないかという話があった。そのタイミングで今回のCM話がきたから『運命だなぁ』と思いました」と印象的なエピソードを披露。ツアー中に桃鉄を遊んだことがあり「これがまた深いゲーム。ひとりひとりの“性格”が出るんですよ。メンバーの嫌な部分がいっぱい見られました(笑)」という。このあたり、プレイしたことがある人なら即座に「うんうん」と深くうなづいてしまうことだろう。

 発表会の最後には「桃太郎電鉄USA」が販売目標の50万本以上を達成したときに、TVCMタレントの面々が実行する「公約」が明らかにされた。気になる内容は、陣内さんが、「1カ月分の給料をぜんぶ持って、アメリカ・ラスベガスのカジノで使います」、若槻さんが「今回のCM撮影時のコスチュームと星条旗柄の水着で雑誌のグラビア展開をします」、サイコ・ル・シェイムが「今回のCM撮影時のコスチュームでアメリカにいき、大きいサイコロを振りながら実際の桃鉄ルールで旅をします」というもの。

 昨今の不況を考えると“50万本以上”というのは決して低くないハードルだが、桃鉄ファンの総力を結集すれば“その先にある数字”も決して夢ではなさそうだ。

【公約宣誓】
よくよく公約内容を吟味すると、陣内さんだけ損をしているような気がしてならないのだが……まぁお笑い的にオイシイから、いいのだろうか


(C)2004 HUDSON SOFT

□ハドソンのホームページ
http://www.hudson.co.jp/
□製品情報
http://www.hudson.co.jp/gamenavi/gamedb/softinfo/momo_usa/
□関連情報
【8月10日】ハドソン、「桃鉄」シリーズのキャラクタの石像「貧乏が去る(猿)像」をJR佐世保駅に寄贈
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040810/saru.htm

(2004年9月10日)

[Reported by 豊臣和孝]


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