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UKゲームショウ現地レポートGame Stars Live 1Cブースレポート |
海上表現は数ある海洋ゲームの中でもトップクラス。マルチパスレンダリングされた周囲の情景はフレネル項を配慮して映り込む。デモではサメや鯨などの海洋生物までもが動いている様を見せてくれた |
地上に上陸したあとの地上シーンでは三人称視点の3Dアクションゲーム風にゲームスタイルが一変する。イギリス軍やスペイン軍の要塞へ攻め込むシーンでは、キャプテンブラッド、その手下達、敵兵とが入り乱れて剣を突き交わす合戦スペクタクルが展開される。
戦闘を重ねて経験していくことで、キャプテン・ブラッド自身がパワーアップする。攻撃力が上昇したり、新能力を獲得したり……といった要素はかなりRPG的だといえる。
プラットフォームはPCのみ。ヨーロッパでの発売時期は2005年内を予定。開発はロシアで最も技術力の高いデベロッパとして知られるAKELLA。
地上戦の三人称視点の3Dアクションシーンの雰囲気は、カプコンの「鬼武者3」や「デビルメイクライ」に近いイメージになる。後方三人称視点ではなく、カメラアングルがシーンによって固定される方式を採用する |
映画にもなった、H.G.ウェルズ原作のSF古典小説「ドクター・モローの島」のその後をゲーム化した作品。
時は1878年。マッドサイエンティスト、ドクターモローは、島の労働力を生み出すために人間と動物を融合させて生み出したハイブリッド生物を創造する。ところが、これらモンスター達は自身の本能を満たすためだけに人間の知性を活用することを覚え、“正真正銘のモンスター”へと変貌する。自らが生み出したものに命を絶たれるドクターモロー。
時が流れ、島の生態調査に訪れた特殊部隊は、ドクターモローの生み出したモンスター達と遭遇する。プレーヤー扮する主人公、スパイダーが率いる部隊は、モンスター達からの攻撃を退けつつ、島でなにが行なわれてきたのかを突きとめなくてはならない。
ゲームに登場するモンスター達はどれもが実在動物ベースのモンスター……ということもあって、モンスター達のグラフィックスにはファーシェーダーを全面使用。“ふさふさ感”溢れるモンスターが群れをなして迫ってくる様は、これまでのFPSゲームにはなかった独特のインパクトを与えてくれる。
ファーシェーダーはフィン系(毛を描いたポリゴンを植え込んで表現するファーシェーダー)とシェル系(バンプマッピングをマルチレイヤーで重ねて実現する方式のファーシェーダー)を併用する本格派。もう、ふっさふさ |
ナイフ攻撃で生皮剥いじゃったりできます。うひ~ |
プラットフォームはPCのみ。ヨーロッパでの発売時期は2005年内を予定。
ゲームエンジンにはATMOSPHEREエンジンという名前が付けられている。プログラマブルシェーダ2.0に対応 | ||
屋内シーンだけでなく屋外シーンもあり |
第二次世界大戦における海戦の主役といえば?
「戦艦!」と答える者もいれば、「航空機!」と答える者もいるだろう。確かに威風堂々として存在感のあったのは戦艦だし、戦力として圧倒的だったのは航空機だった。
しかし、もし、この問いに対して「快速哨戒魚雷艇(以下、PT Boats)!」と即答した人がいたとしたら、それは相当のマニアだろう。そんな人には是非ともこの作品をお薦めしたい。「PT Boats: Knights of the Sea」は、快速哨戒魚雷艇のシミュレータなのである。
PT Boatsの優位点は速度と機動性。強大な砲撃力を持った戦艦の前に風のように現れ、戦艦が主砲の砲身を回転させる間にはもう別の場所にいる。艦上に巨大な艦橋が立っていないため、高速連射が可能なマシンガンの射撃範囲は360°全天全周。PT Boatsは海上から航空機を撃墜するのに最も適した攻撃船なのだ。
今作は、そんなPT Boatsを忠実に再現し、プレーヤーの意のままに操れるシミュレータ。プレーヤーは砲撃手から司令官にまでなることができ、艦隊の護衛任務や最前線の防衛任務、揚陸任務などの様々なミッションに挑戦できる。
前出の「Captain Blood」同様の、練り込まれた船舶物理エンジンを搭載。登場する船舶にはこの物理エンジンが使われ、リアリティ溢れる海上における臨場感を味わうことができる。
プレーヤーは連合軍、ドイツ軍、ロシア軍のいずれかにてプレイが可能。最大16人までが同時プレイ可能なマルチプレイモードも搭載。プラットフォームはPCのみ。ヨーロッパでの発売時期は2005年第2四半期を予定。
本作に敵機として登場する航空機モデルや各種データは、1Cが自ら開発した第二次世界大戦を題材にしたフライトコンバットゲーム「IL-2」シリーズのものをそのままポーティングする形で利用。したがって艦船だけでなく、航空機のリアリティ度も高い。なお、航空機には乗れないそうだ |
第二次世界大戦終了後の'50年代。ソビエト連邦は輝かしい共産主義の次世代世界を築き上げるために新世代の共産国人類の開発に乗り出すのだった。狂気の科学者は成功を確信して実験に望むも、その結果が成功だったのか失敗だったのか、それを見極める人間までもがその実験で消滅した。
プレーヤー扮する主人公は廃墟と化した研究所の小部屋にてそっと目覚めた謎の人物。「You are Empty」というゲームのタイトルが示すように、記憶を失ってしまっている主人公は、この街で行なわれた“実験の真実”を突きとめ、自分を取り戻すために動き出す。
ゲームシステムは一人称視点を採用した、いわゆるFPSタイプを採用。ストーリーはプレーヤーの行動によって進み方が変化するノンリニア・シナリオ方式を採用。最終的には数個用意されているマルチエンディングへと行き着くことになる。
ウリは「Half-Life 2」等を意識して作られたと思われるグラフィックスエンジンと物理エンジン、そしてAIシステム。グラフィックスはピクセルシェーダを活用したポストエフェクト処理によるハイダイナミックレンジレンダリングを多用しており、非常にフォトリアリスティックなのが特徴だ。なお、特に力を入れているのが「当時のロシアの街を再現すること」だそうだ。
オブジェクト同士が相互に干渉し合う挙動を見せる物理エンジン、プレーヤーの動きに呼応するAIシステムも、最終的にどうゲームに活用されてくるのかが期待される。
現在はまだエンジンの作り込みも行なっているようで発売時期は2005年というおおざっぱな設定。プラットフォームはPCのみ |
RPGといえば足が地に着いた「剣と魔法のファンタジー地上世界」が主流だ。逆に宇宙ゲームといえばシューティングゲームかリアルタイムストラテジーゲームが多い。「Star Wolves」は宇宙RPG……それも宇宙空間主体のRPGだ。
時代は21世紀から22世紀ごろの宇宙大航海時代。堕落しきった地上を見限った者達は皆、宇宙へ夢と自由を求めて飛び出していくのであった。ところが、いいことばかりではない。この宇宙では宇宙海賊、人間を敵と判断したAIやロボット、悪徳宇宙警察が好き放題をやらかしている無法地帯でもあるのだった。
プレーヤー扮するは中年のバウンティハンター。バウンティハンターをはじめるには年を取りすぎている彼だが、なにやらそうしなければならない理由があるらしい。
基本画面はマイ・スターシップを外から見た三人称視点を採用。画面外枠にパーティメンバーのキャラクタ顔が表示されるという仕組み。移動はマウスで宇宙空間をクリックするだけでOKの簡単操作。画面は3Dスペースシューティングゲームチックだが、操作系は一般的なRPGとコンパチなのだ。
戦闘はリアルタイムで進行するが、シューティングゲームのように敵を狙う必要はなし。攻撃したい敵機をマウスでクリックするだけで閃光ほとばしるド派手な宇宙戦が展開する。
ストーリーはノンリニア方式でプレーヤーの取った行動にゲーム世界が呼応して、物語の展開が変わっていく方式。ミッションはステルス行動、輸送船団等の護衛、特定の敵を撃破するものなどがあり、全部で40以上。登場するスターシップは25種類以上。パーティは最大6人まで。パーティ編成時は編隊を組んでの飛行となる。パーティメンバーとなるNPC達は個性があり、また所有している宇宙戦も一長一短の特殊な装備が搭載されている。味方となる彼らを上手く活用することがミッションクリアへの早道となる。
プラットフォームはPCのみ。発売時期はヨーロッパでは2004年末を予定。シングルプレイ主体のゲームだが、マルチプレイモードも搭載予定 |
(2004年9月6日)
[Reported by トライゼット西川善司]
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