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UKゲームショウ現地レポート

Game Stars Live DreamCatcherブースレポート
「Painkiller」拡張パックをはじめとした
話題作、新作、奇作、珍作が計8タイトル

9月1日~5日 開催(現地時間)

会場:ExCeL London

■ 「Painkiller」拡張パック「Battle Out of Hell」~人気FPSに早くも拡張パックが登場

 世界的ヒットとなった一人称シューティング(FPS)ゲームの傑作「Painkiller」に早くも拡張パックが登場する。

 地獄のヒーロー我らが主人公Daniel Garnerの新たなる敵は堕天使ルシファを崇拝するイヴ、人間の血を欲して止まない死に神あるラスター。

 登場する敵モンスターは一新され、拡張パックでは新しいシナリオ上で展開される10ステージが追加。開発元によれば「前作のテクスチャの使い回しはなし!」と言い切るほどの注力ぶりで事実上の続編……といってもよさそうだ。

 Garnerが使える武器は前作のものに加え、新たに火炎放射器やサブマシンガンなどが追加されている。

 マルチプレーヤーモードには新モード“Hellish Mutation”なる旗取り合戦(Capture the Flag)モードを新たに追加。さらにもう一つ新モードを追加する予定だという。

当然のごとくマルチプレーヤーモード用のマップにも新作が追加。既存のマルチプレーヤーモードでも新作マップはプレイ可能


 PainKillerといえば、その先進のグラフィックス表現にも注目されたタイトルだが、拡張パックでは、このグラフィックスエンジンをさらに進化させており、プログラマブルシェーダ3.0への対応が行なわれた。

 新しいグラフィックス表現の追加、というよりは「パフォーマンスアップのため」のプログラマブルシェーダ3.0への対応のようだが、いずれにしてもプログラマブルシェーダ3.0に唯一対応したNVIDIAの最新グラフィックスプロセッサ(GPU)であるGeForce 6800/6600シリーズのポテンシャルが活かせる数少ないゲームソフトということになりそうだ。

 発売時期は2004年11月を予定。プラットフォームはPC版のみ。

以前から話のあったXbox版も鋭利開発中とのことで、近々こちらも発売される見込み。ただし、Xbox版にも拡張パックが登場するかどうかは未定


□「Painkiller」のページ
http://www.painkillergame.com/



■ 「COLD WAR」~冷戦版「Splinter Cell」?

 ありそうでなかった、アメリカとソ連が冷戦時代にあった'80年代を舞台にしたステルスアクションゲームが登場。

 プレーヤー扮するハンサムな若造エージェントは単独でソビエト連邦軍事基地へ潜入するというむちゃくちゃをやらかす。ハイテクかローテクかの線引きが難しい、“'80年代にとっての”最新秘密道具を駆使してソ連の最新情報を手に入れろ。果たして主人公は君はスペツナズ(ロシア特殊部隊)の追撃をかわして、恐るべき悪の陰謀を打ち砕くことができるのか。

 緊迫した冷戦下の隠密行動がテーマの割には監視カメラを破壊してたり、エレベータを破壊したり……と大胆な行動が取れるのが特徴。

 各ステージのミッションクリア方法は複数パスあり、進んだ進路によっては難易度が高くなったり低くなったりもする。武器は一般的な銃器の他、ゲーム中に手に入れたアイテムを組み合わせて新たな即席武器を作ることも可能で少々アドベンチャーゲーム的な要素も盛り込まれている。

 シングルプレーヤー専用で全23ステージ、総プレイ時間15時間以上を想定。

 プラットフォームはPCとXbox。英国での発売時期はPC版が2004年末、Xbox版はこれにやや遅れて2005年第1四半期の発売予定。

秘密道具はX線カメラにパチンコ! 天井のパイプにたたずんで下の様子をうかがう様はなんとなく「Splinter Cell」のサム・フィッシャーの雰囲気




■ 「Dungeon Lords」~ウィザードリーの作者が放つ戦闘主体のRPG

 リチャード・ギャリオットのウルティマと並び、コンピュータRPGの古典的名作として有名なウィザードリーの作者D.W.Bradleyが制作と開発、シナリオまでを担当したという注目作がこの「Dungeon Lords」だ。ちなみに今作は「ウィザード&ウォーリアーズ」以来の新作ということになる。

 Bradleyが制作するということでゲームジャンルは当然RPG。しかし、意外にもそのゲーム性はアクション戦闘に重きが置かれている点が、これまでの彼の作風と異なるところ。キーボードで移動、マウス操作で視点操作、マウスクリックで剣/魔法攻撃や防御/回避動作を行なうという、まさにアクションゲームの操作系を採用。もちろんゲーム進行はターンベースではなくてリアルタイム。魔法と剣攻撃による連続コンボ攻撃などもあり。

 ゲーム世界はフルリアルタイム3Dグラフィックス三人称視点で描かれ、ダンジョン系の屋内シーンのみならず、森林地帯や湿地帯、山岳地帯などの屋外シーンも登場する。

 RPGなので、キャラクタのパラメータ種類は非常に多く、その数50以上。種族は8種以上、クラスは20以上あり。ゲーム開始時にはこうしたスキルパラメータ配分を念入りに行なってのキャラクタメイキングが可能となっている。冒険に干渉してくる多彩なNPC達はプレーヤーの行動に呼応して敵にも味方にもなる。小クエストやミッションは100以上。こうした物量コンテンツで構成してくるデザインはウィザードリーの系譜を脈々と受け継いでいるという印象だ。

 プラットフォームはPC。英国での発売時期は2004年秋を予定。

秘密道具はX線カメラにパチンコ! 天井のパイプにたたずんで下の様子をうかがう様はなんとなく「Splinter Cell」のサム・フィッシャーの雰囲気


□「Dungeon Lords」のページ
http://www.dcegames.com/DCE/prodpag/ppdung_uk.html



■ 「SUPER POWER2」~大局的な政治シミュレーション

 他に類を見ない地政学シミュレーションゲームの最新作。CIAや米海軍情報局の実際のデータを下にして各国の政局をシミュレート。プレーヤーは米国をはじめとする全193ヶ国の一国の首長としてプレイ可能。

 現代の政局を躊躇することなくキャンペーン化した「イラク問題シナリオ」(イラクの平和を取り戻すキャンペーン)や50%以上の採油権を争うシナリオ、コルシカの独立権の獲得シナリオ等が収録されている。

プラットフォームはPCのみ。英国での発売時期は2004年10月を予定




■ 「Atlantis Evolution」~滅んだはずのアトランティス文明は存在した!

 20世紀初頭、ニューヨークへ航海中の客船が突如海難事故に遭い消息を絶つ。若く美しいハンサムな写真家で冒険家のカーチス・ヒューイットはなんとか救命ボートに乗り込むことに成功、この難を逃れなんとか命を長らえる。

 見渡す限りの水平線。照りつける太陽光。食料も水も途絶え生死の狭間をさまようカーチスを救ったのは一機の空飛ぶ円盤であった。

 このオーバーテクノロジーは一体……? カーチスは有史以前に滅んだはずのアトランティス大陸へ連れ去られたことを自覚する。……が、しかし、彼は理想郷と信じられていたアトランティスは、実は支配層と労働層が2極化した張りぼての見せかけだけの楽園だということを知る。“異世界から来た”カーチスは、このアトランティスからの脱出を試みるのと同時に、支配に苦しむ民衆の解放にも乗り出すのであった。

 プリレンダーベースのグラフィックスに、リアルタイム3Dグラフィックスのエフェクトをミックスした新感覚グラフィックスで構成される生粋のアドベンチャーゲーム。リアルタイム戦闘なし、ハマリ&ゲームオーバーなしのインタラクティブムービー感覚で楽しめる万人向けゲーム。プレイ総時間は約40時間を想定。

プラットフォームはPC。英国での発売時期は2004年11月




■ 「RETURN TO MYSTERIOUS ISLAND」~ノーチラス号艦長のキャプテンネモの幽霊を成仏させよ!

 SF小説の古典、ジュール・ベルヌの名作著書「神秘の島(MYSTERIOUS ISLAND)」のその後をオリジナルシナリオでゲーム化した作品。ウリはジュール・ベルヌの著作物の有名キャラクタゲーム中に登場するという点。日本でも認知度の高い「海底二万里」に登場するノーチラス号もストーリーに絡んでくる。

 プレーヤーが扮するは若く美しき冒険家ミナ。この謎の島に漂着したミナは、人がいた形跡はあるものの今は無人島となっていると思われる神秘の島(MYSTERIOUS ISLAND)にて、サバイバルに挑むことになる。

 プレーヤーは、島に落ちている棒きれ、ロープ、動物の骨などを組み合わせて道具を作って、食料を採ったり、住居の確保していくが、この無人島の生活の中で、怪奇現象に出くわしはじめる。

 この島の地底にはノーチラス号が埋もれており、その船長であるキャプテン・ネモの幽霊がさまよっていたのだ。

 ミナはこの島で生き抜いて脱出を目指すと共に、ネモ船長の幽霊を成仏(?)させることを目指す。サバイバルにまつわる謎解きは前述したようなアイテムの組み合わせパズルがメイン。障害物やトラップの回避に関する謎はタイミングよくキーを押したり、飛んでくる敵を撃ち落としたり……といった感じのシンプルなミニゲーム仕立てになっている。

 グラフィックスはプリレンダーのみを使用しているため、ノートPCでのプレイも可能。ゲームプレイはマウスオンリーのカジュアルインターフェースを採用。

プラットフォームはPCのみ。英国での発売時期は2004年10月を予定




■ 「SENTINEL-Descendants in Time」~女性型AI「SENTINEL」との知力戦

 LithtechのJupiterエンジンを採用したリアルタイム3Dグラフィックスベースの3Dアドベンチャーゲーム。ゲームの舞台は全くの空想世界。女性型AI「SENTINEL(番兵)」がいにしえより守りし“宝”を獲得するためにプレーヤーが挑む。宝とは“なにか”、SENTINELの正体とは?

プラットフォームはPCのみ。英国での発売は2004年11月を予定




■ 「DARK FALL 2-Light Out」~待望のサイコロジカルスリラー・アドベンチャー

 一人称視点のプリレンダーベースの3Dアドベンチャーゲーム「DARK FALL」の続編。プレーヤーは灯台の明かりの消えた人気のない港町をさまようことになる。灯台の下には洞窟が広がっており、主人公は、ここをくぐるとなんと'12年、2004年、未来、有史以前の過去……の4つの時代を行き来できることを発見する。この町はいったいなんなのか、そして絶えずプレーヤーに干渉してくる姿の見えないゴーストの正体は?

 「アイデンティティ」、「メメント」、「バタフラィエフェクト」などのハリウッド映画でも人気の作法になりつつある、雰囲気と音響効果主体で恐怖を演出する、サイコロジカルスリラースタイルのアドベンチャーゲーム。

プラットフォームはPC。英国での発売時期は9月末を予定


□DreamCatcherのホームページ
http://www.dreamcatchergames.com/
□Game Stars Liveのホームページ
http://www.gamestarslive.co.uk/

(2004年9月4日)

[Reported by トライゼット西川善司]

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