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会場:ExCeL London
■ 「Prince of Persia:Warrior Within」~今作のペルシャの王子様は小汚いがとっても強い!
世界的ヒットとなった3Dリバイバル版「プリンス・オブ・ペルシャ」の続編が今年11月に早くも登場する。
今作のペルシャの王子様は、シリーズ通しての伝統となっている「リズミカルに跳んで跳ねて突き進んでいく」地形パズルゲーム的要素に加え、かなりハードボイルドな味付けのアクションゲームへと変貌した。
今作の王子は、服はボロボロ、顔は泥まみれで髭ボーボーという、ダークヒーロー的な面持ち。アクションも乱暴さが増強されており、力任せの甲割り縦切り攻撃で敵を頭から股先までを真っ二つに切り裂くなんてのは序の口。敵の肩に乗り上がりつつ背後に滑り周り敵の首を直に切り落としたり、二刀流剣術で敵の首を挟み切る……なんていう残虐アクションまでを披露してくれる。敵は人型ながらもモンスターなので流血表現はないものの、血に見えなくもない粒子状のオーラを飛び散らして死滅していく。そんな表現のきわどさが響いてか、英国では「16歳以上限定タイトル」となった。
前作で流麗なアクションで魅せていた王子だが、今作では泥臭くてえげつない戦い方をする。その秘密はストーリーにある。ストーリーについてはE3レポートの方を参照あれ |
2D時代から王子を散々と苦しめてきた、あの、近寄ると「ズギャン」と無数の巨大針が飛び出してくる剣山トラップ。今作でももちろん登場するのだが、なんとこれを攻撃に転用できるのも面白い。無数の雑魚敵軍勢がこちらに走りよってきたら、剣山トラップの方まで誘導し、スイッチとなるタイルをタイミングを合わせて踏み込んでやる。上手くすれば「ズギャン」と一度に複数の敵を串刺しにして倒すことができる!
張り巡らされた地形トラップの数々は“敵”にもなるし、使い方によっては味方にもなる。このゲーム世界との独特なインタラクティビティは本作特有のプレイ感を醸し出している。
エリアの最後には狡猾でセクシーな美女怪人から、醜悪な外見の巨人ボスまでが待ちかまえている。素晴らしいのが、洋物アクションアドベンチャーゲームにありがちなごり押しで勝てるボスではないという点。弱点を見極めてそのボス固有の戦略を見つけ出して挑まなくてはならないのである。
たとえば、体積比10倍はあるような巨人ボスに対しては正面から挑んでも蹴り飛ばされるだけ。弱点は鎧に覆われていない「ふくらはぎ」と「首もと」。こいつに対しては、股下をスライディングですり抜け、後ろに回ってその起きあがりざまにふくらはぎを切りつけてやり、痛がっているボスの背中を駆け上がっていき頭にかぶりついて頭部攻撃……この連携が有効になる。一見しただけではその大きさから無敵に見える強大なボスも、このように基本操作系を組み合わせたアクションで華麗に倒せるのだ。
むやみにでかいボス。無敵に見えるこいつにも弱点はある! |
英国での発売は2004年11月を予定。プラットフォームはPS2、ゲームキューブ、Xbox、PC。
強い敵を倒すには、ガード、掴み、攻撃をタイミングよく使い分ける必要があり、前作にも増してテクニカルプレイが要求される。ただし、アクションの多くは半自動のアシストが入るので遊びやすい |
■ 「Playboy:The Mansion」~恋愛シミュレーションゲーム? いえグラビア王を目指します
タイトル画面。中央のモテモテ男性がプレーヤー |
優秀な人材を自分の配下にするための人材発掘イベントとして開くのが社交パーティ。ハンサムで愛想のよい主人公は、コマンド選択で適切な話題で来客と接すれば好感度がアップ。
ブース内にはベッドの上で薄着の美女達に挟まれながら一緒にこのゲームが楽しめる特設体験コーナーが設置されていた |
グラビア誌のカバーガールの写真を見てにやける黒人男性 |
美女モデルの一瞬のセクシーポーズをカメラに捉えろ |
プラットフォームはPS2、Xbox、PC。英国での発売は2004年11月を予定。
パーティを催して業界人達との親睦を深めているところ | パーティ会場にDJ機器を設置。パーティ開催時にはDJが本当に音楽をかけてくれる | |
真ん中にいる赤いガウンを着ているのがプレーヤー扮する主人公。もう何もしなくても美女に囲まれてしまう。それぞれに上手にバランスよく接していかないと女の子達の信頼関係に支障を来す。キスやハグ(抱きつき)だけではだめ。ジョークも織り交ぜろ |
お風呂に美女を配置して来客をおもてなし |
■ 「Tom Clancy's Ghost Recon2」~あの名作リアル系コンバットシムの“2”登場
近未来、北朝鮮は最悪の飢饉を迎え、国内が混沌とするのに乗じて、将軍は北朝鮮の国策を軍事増強に差し向ける。そんな折、中国は北朝鮮への兵器の売買を停止することを決断。しかし、その報復として北朝鮮は、ロシアとの同盟締結に向けて動き出す。緊張が高まる中、北朝鮮は中国との国境に向けてロシアの軍事サポートを受けつつ進軍。これに呼応して、多国籍軍からなる平和維持軍はこの国境防衛にあたることとなり、世界情勢はかつてない一触即発の事態にまで陥ることとなる。
この緊迫した状況に非公式に降り立ったのは、我らがゴーストリーコン。彼らに与えられた任務は「この脅威を取り除く」こと。今作も、ちょっとリアルな仮想未来世界情勢を基軸にしたストーリーが展開する。基本的なゲームシステムは過去作品をほぼ踏襲した感じで、手振り等で部隊メンバーに命令を出していき、小隊メンバーを移動させて進軍していくことになる。
プラットフォームはPS2、ゲームキューブ、Xbox、PCの全てに対応。発売時期はPS2版とXbox版が2004年11月、ゲームキューブ版とPC版が2005年第一四半期を予定している。
今作における最大のトピックはなんといっても動的なリアルタイム光源処理を全面に採用した新グラフィックエンジン、HAVOK2を組み込んだ物理エンジンにある。拡張シナリオパックとしてでなく、“2”として登場した主な理由はこの部分にあると見ていい |
■ 「Brothers in Arms」~もう一つのノルマンディ上陸作戦物語
本作ではプレーヤーはノルマンディ上陸作戦のパラシュート部隊の1小隊の小隊長となり、自分の部隊をなるべく死なせずに前線を生き抜いて行かなくてはならない。本作の特徴は専用ボタンを押しながらのジョイパッド操作(マウス操作)をするだけでリアルタイムかつゲームの進行を止めることなく自軍の進路を見いだしていくことができるところにある。地形的に優位な位置から攻撃を仕掛けてくる敵に対し夾撃を挑んだり、陽動作戦を試みたり……とただ狙い撃ちで撃破するだけでなく、戦術的な行動で敵を撃破していけるところに独特のプレイアビリティが感じられる。実際の戦闘記録に基づいたマップの構成、そして史実に基づいた数々のイベントがゲーム中に発生し、「MEDAL OF HONOR」とはひと味違ったノルマンディ上陸参戦が体験できる。
プラットフォームはPS2、Xbox、PC。発売時期は2005年第一四半期を予定。
本作には独特の性格と外見付けがされた20人以上の主要キャラクタが登場し、戦場を部隊にドラマチックなストーリーを展開させる。敵兵も有機的に動くAIが仕込まれており、敵側も陽動作戦や夾撃を仕掛けてくる |
■ 「Rockey Legends」君はロッキーに「エイドリア~ン」と叫ばせることができるか
対応プラットフォームはXbox、PS2。発売時期は2004年11月を予定。
グラフィックスの質がかなり向上。ゲーム中のキャラクタ達は映画中の俳優の外見にかなり似せられている |
(2004年9月2日)
[Reported by トライゼット西川善司]
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