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バンプレストとフロム・ソフトウェアが共同開発
PS2用ロボットアクション「Another Century's Episode」

2005年1月 発売予定

価格:未定

 株式会社バンプレストと株式会社フロム・ソフトウェアは、両社が共同で開発を行なうプレイステーション 2用ロボットアクション「Another Century's Episode(A.C.E.)」のプロジェクト発表会を実施した。

 「A.C.E.」は、「スーパーロボット大戦」シリーズを持つバンプレストと、「アーマード・コア」シリーズを開発するフロム・ソフトウェアの2社による共同開発作品。「聖戦士ダンバイン」、「蒼き流星SPTレイズナー」、「機動戦士Zガンダム」など9作品のロボットアニメから、100種類を超えるロボットが登場し、空中戦を多用したハイスピードなアクションが繰り広げられる。2005年1月にバンプレストから発売予定で、価格は未定。開発状況は35%としている。

バンプレスト取締役の灘俊宏氏
フロム・ソフトウェア取締役の中島英一氏
 発表会では、まずバンプレスト取締役の灘俊宏氏と、フロム・ソフトウェア取締役の中島英一氏が登壇。「A.C.E」の企画の発端は、食事の席で灘氏が出した提案によるものだという。「ロボットアクションはスピードを速くすると、その重量感が失われて、軽く、小さく見えてしまうことが多い。この難しい表現を実現できるのはフロム・ソフトウェアさんだけだと思い、声をかけた」のだそうだ。

 その話から今回の発表までに、既に約2年もの時間を費やしているという。中島氏は、「ようやく発表まで来た、という印象。『スーパーロボット大戦』と『アーマード・コア』には、どちらも“熱い”ユーザーが多いだけに、両方のユーザーに満足してもらえるような作品に仕上げたい」と意気込みを語った。

バンプレストの「A.C.E.」プロデューサー小菅寛史氏
フロム・ソフトウェアの「A.C.E.」プロデューサー後藤広幸氏
 次に壇上にのぼったのは、今回のプロジェクトの現場指揮を取るプロデューサー、バンプレストの小菅寛史氏と、フロム・ソフトウェアの後藤広幸氏。両氏からは、「A.C.E.」のコンセプトや詳しいゲーム内容についての紹介が行なわれた。

 まず「A.C.E.」のメインコンセプトは、エースパイロットへの憧れを3D空間で具現化することにあるとしている。「アーマード・コア」シリーズはどちらかというとシミュレータ寄りのつくりで、細かい操作が可能な反面、多くのボタンを使用するという一面を持つ。「A.C.E.」では、間口の広さやとっつきやすさを重視し、簡単な操作を可能にする操作方法を用意しているという。

 アクションの舞台は、地上から水中、宇宙など、多彩に用意されており、劇中に登場した施設やシチュエーションも多数登場するという。プレーヤーが使用できるロボットは、9作品に登場する約40機の主役級機体。戦闘の結果によって「エースポイント」が獲得でき、これで機体や部隊の強化を行なう、という流れでゲームが進行していく。

 「A.C.E.」のこだわりを垣間見られる点が、ロボットの大きさだ。原作の設定に忠実なサイズでゲームに登場するため、20mを超える大型ロボットと、7~8mくらいの小さなロボットが、そのままのサイズで戦うことになる。もちろん小さいから不利などということはなく、そのサイズだからこそ有利に戦えるような仕組みも考えているという。

 会場では、プレイ画面を含むダイジェストムービーも流された。「A.C.E.」では空中での動きを重視したつくりになっており、ムービーでもほとんど全てが空中や宇宙空間での戦闘シーンだった。スピード感もかなりのもので、連続攻撃や1撃で大ダメージを与えそうな大技なども数多く見られ、爽快感のある機動戦闘が楽しめそうだ。このほかにも、味方機と連携して3機同時に攻撃を仕掛けるという派手なシーンも見られた。

 ロボットの挙動は、全体的にムダのないロボットらしい動きで、「アーマード・コア」のテイストが感じられる。画面がセルシェーディングなどを用いないリアルな3D描画ということもあり、アニメらしさはやや薄く感じられたが、ポイントとなる攻撃シーンなどでは原作の動きがきちんと再現されていた。

 ムービーで使われていたBGMも、「アーマード・コア」と似たテクノ調のもの。ただ、この音楽が実際にゲームで使われるものかどうか、あるいは原作の音楽やアレンジしたものも使われるかどうかは現時点ではわからない。

 また会場では、島谷ひとみさんとのタイアップが決定したことも発表された。「A.C.E.」のゲームでイメージソングやエンディングテーマとして島谷ひとみさんの曲が使われるほか、テレビコマーシャルなどでも使われるという。

 今回はタイトルの発表のみということで、残念ながらゲーム画面はまだ公開できない。また質疑応答の時間も取られなかったため、オンラインに対応するのかなど、突っ込んだ部分については確認できなかった。しかし会場で公開されたムービーを見る限りでは、「共同開発ならではの、究極のクオリティを持ったロボットアクションゲームを目指す」という言葉も納得できるだけのものであったことは確かだ。今後の続報にも期待していただきたい。

 最後に、「A.C.E.」に登場する9作品のリストを掲載しておく。多数の作品を取り込んだ「A.C.E.」だが、舞台背景をしっかりと整えた、重厚な物語が用意されるという。スピーディーなアクションと同様、こちらも今後注目していきたい。

【登場作品】
・蒼き流星SPTレイズナー
・機甲戦記ドラグナー
・機動戦艦ナデシコ The prince of darkness
・機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
・機動戦士Zガンダム
・重戦機エルガイム
・新機動戦記ガンダムW
・聖騎士ダンバイン
・ブレンパワード

(C)サンライズ
(C)ジーベック/1998 NADESICO製作委員会
(C)創通エージェンシー・サンライズ
(C)2005 FromSoftware,Inc.
(C)BANPRESTO 2005

□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/
□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.co.jp/
□「Another Century's Episode」のページ
http://www.ace-game.jp/

(2004年9月1日)

[Reported by 石田賀津男]

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