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エキサイト、「ショットオンライン」kabu.comカップ開催
優勝は2人娘を連れて上京したお父さん

8月15日開催

会場:恵比寿ガーデンプレイスタワー

 エキサイト株式会社は8月15日、恵比寿ガーデンプレイスタワーにて、同社が提供するオンラインゲーム「ショットオンライン」を使用したゲーム大会kabu.comカップを開催した。証券会社カブドットコムの協賛を受けたこの大会は、優勝者50万円、準優勝者20万円、決勝ラウンド参加者には3万円が贈られる。国内のゲーム大会ではあまり例を見ない、大きな賞金のかかった大会である。

会場となったのは、エキサイトブロードバンドステーション。無料のインターネットカフェで、隣のコンビニエンスストアで食品を購入して、飲食をしながら利用できる。そのため、隣からはひっきりなしに「いらっしゃいませ」という声が聞こえていた。集中力を高めようと、ヘッドホンをしてプレイをする競技者も

 「ショットオンライン」は、韓国OnNetが開発したオンラインゴルフゲーム。ゴルフゲームとしては珍しく経験を積んでレベルアップできるのが特徴で、プレーヤーはホールでプレイすることで経験値やポイントをゲット。レベルを上げてステータスを上昇させ、ポイントでアイテムを購入する。ビギナーキャラクタは、プレーヤーの力量にかかわらず安定したショットを撃つのが難しく、レベルが上がってもタイミングを取らなければショットは成功しない。他のゴルフゲームと比べて、難易度の高いタイトルである。

 難易度は、コースの設定にも影響している。予選・決勝に使用される「フェンサリル」コースは、“初級者向け”という設定だが、グリーンの中にバンカーがあったり、グリーンの起伏が非常に激しかったりと、他のゴルフゲームでの中級者以上の難易度となっている。そのためうまい人でもバーディーを取るのも難しく、規定打数を上回らない安定した戦略が求められる。

 今後の日本での展開は、8月下旬には一部のコースを有料化し、さらに実在のコースを取り入れていくという。本作は実際のプロゴルファーのモーションをキャプチャしたキャラクタの動きがウリであるが、このモーションに日本の有名プロゴルファーが参加するとのこと。さらに、9月にも大会を開催する予定があるとのことだ。

 大きな賞金がかかったということもあって、予選参加者は3,000人近くいたという。この予選を勝ち進み、会場に集まったのは下表の8名。当日会場に来られるという条件のもと、26名の予選通過者の中から選抜された。大阪や仙台から来たプレーヤーもいるという。

 決勝参加者のレベルは30前後。「ショットオンライン」がサービスを開始してから1カ月余り。40にも届くキャラクタも出始めているとのことだが、参加者たちは相当本作をやりこんでいる。ステータスやアイテムで飛距離やショットの安定が変わるため、ただ強くするだけではダメで、自分なりのバランスも追求しなくてはならないのである。

 使用キャラクタとしてはベルゼブブが多かったが、各キャラクタの違いは初期ステータスのみで、成長させれば違いはない。プレーヤー達の好みが似通った、という結果とのことだ。

【グループA】
競技者名
予選スコア
予選時レベル
使用キャラクター
サークルK -4 33 ボウトン
jes 0 25 ベルゼブブ
けみかる 0 27 ベルゼブブ
クラッシャー剛 0 29 ボウトン

【グループB】
競技者名
予選スコア
予選時レベル
使用キャラクター
トカゲライダー -5 29 ベルゼブブ
アキオ -3 30 ベルゼブブ
ONE 1 28 ベルゼブブ
瞬炎 1 27 ベルゼブブ

■一打のミスが命取りになる戦い

一打のミスが大きく影響してしまう決勝ラウンド。安定したプレイが求められる
 決勝ラウンドでは、8人のプレーヤーは2チームに別れて9ホールのスコアを争う。そしてチームの上位者各1名が6ホールのマッチプレイを行ない、優勝の座をあらそうこととなる。

 チームでの対戦風景はまったく違うものになった。グループAはこちらにまで緊張が伝わるほどの非常に緊迫した雰囲気でホールが進み、グループBはプレーヤー達が積極的にチャットを行ない、相手のプレイを褒め称えたり、失敗をフォローしたり和気あいあいとした雰囲気だった。

 ゲームの進行は、さすが上級者といったところ。キャラクタのステータス、アイテムに裏打ちされた豪快なドライバーショットはもちろんとして、的確にピンそばにボールを運ぶアプローチショット。複雑な起伏を持つグリーンを読み切ったパター。たとえバンカーにはまってしまってもあせらず外に出し、見事に挽回するそのプレイは驚かされる。

 ギャラリーは決して多くはなかったが、一番興奮していたのがスタッフというのがちょっとユニークだった。ゲームを提供している運営側の人達だからこそ、上級者のプレイのすごさをより一層リアルに感じることができるのだという。「こんなプレイ、見たことないですよ!」と楽しげに語ってくれたのが印象的だった。

 プレイの途中、グループBのプレーヤーの1人にマシントラブルが発生し、マシンを代えて3ホールをやり直すというアクシデントが起きてしまうなどで、予定を大幅に超える時間を経て終了。グループAはサークルK氏、グループBはアキオ氏が勝利した。

優勝者決定戦では、3ラウンド目からはまさに白熱のデッドヒートが繰り広げられた
 優勝を競う戦いはマッチプレイとなる。スコアではなく、ホールで打数が少ない方がポイントを取り、6ホールでどちらが多くのポイントを取るかを競うのだ。

 試合展開はまさにデッドヒートという言葉がふさわしいものになった。両者ともパーを取り続け、相手のミスを待つような展開が続いていたが、サークルK氏がバーディーを取ってポイント先取、しかし次のホールでアキオ氏がポイントを取り返す。

 二人のプレイの雰囲気は先ほどの試合を受け継ぐ形で、グループBだったアキオ氏はサークルK氏のプレイに対し、賞賛のチャットなどを送るのだが、サークルK氏は、ただひたすらプレイに没頭、こちらの胃が痛くなるような緊張感で、一言もチャットを行なわずプレイを続けていた。結局、規程の6ホールでは勝負がつかず、サドンデスに。8ホール目、サークルK氏がついに勝利を得た。

 表彰式、カメラを向けると、サークルK氏は「ちょっとこっちに来い」と、ギャラリーに向かって手招き。大阪から一緒に上京してきた娘さんとともにカメラに笑いかけてくれた。エキサイトは9月以降にも大会を予定しているとのこと。頻繁にこうしたイベントを行なうことで、ゲームの人気にどういった影響が現われるかは、注目したい要素である。    

【スクリーンショット】
緊張感たっぷりだったAグループ戦。プレーヤーは誰も言葉を発さず、モニターをにらむように真剣な表情で試合が進んだ 対照的なBグループ。画面の左には常にチャットの文字があり、和気あいあいと言った雰囲気だった 白いTシャツを着たスタッフ。プレーヤー達のテクニックに非常に興奮していた様子だった
選手達の後ろ姿。Bグループのプレーヤーは、ひっきりなしにチャットをしていた 優勝者決定戦に進んだサークルK氏。こちらにも伝わってくるような緊張感を持ってプレイ リラックスした雰囲気で戦うアキオ氏。サークルK氏のショットに賞賛のチャットも
見事優勝したサークルK氏。一緒に大阪から来た2人の娘さんと記念写真 準優勝のアキオ氏。写真はNGということで、顔を隠しながらもVサイン 参加者全員で。顔を隠しているのは、写真がNGというプレーヤー


□エキサイトのホームページ
http://www.excite.co.jp/
□「ショットオンライン」のホームページ
http://www.shotonline.excite.co.jp/

(2004年8月18日)

[Reported by 勝田哲也]


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