価格：月額315円、中畑版は月額525円

　スポーツジェイ株式会社は、実際のプロ野球選手の活躍がゲームに反映される携帯端末用ゲーム「完全制覇! プロ野球」を7月16日から配信開始すると発表した。対応機種はiモード、EZweb、Vodafon Live!の一部を除くインターネット接続携帯端末。
　料金は通常版が月額315円。中畑清氏の監修したチームなどと戦うことも可能なサービスを含む各種追加コンテンツが楽しめる「中畑版」の価格は、月額525円となっている。

　「完全制覇! プロ野球」は、米国などでは'80年代からPCなどで広く普及しているファンタジーゲームと呼ばれるデータ連動シミュレーションゲームがベースとなっている。プレーヤーはまず最初に、決められた資金内で投手・野手各9人、計18名の選手でチームを作成する。試合当日の12時までに選手のトレードなど各種設定を行ないチームメンバーを決定。すると、その夜行なわれたプロ野球の実際の試合での選手の活躍データがゲームに反映され、自分のチームにポイントが加算されていく仕組みとなる。

　打者はヒットを打てば15ポイント、本塁打を打てば60ポイント、三振すると-10ポイント……といった具合に元のポイントから増減されていく。投手も投球回数 (1/3回) で12ポイント、勝利で100ポイント、奪三振で3ポイントといった形で加算。またノーヒットノーランやサイクルヒットなどボーナスポイントも用意されている。さらに、チームでひとりだけラッキーボーイを決定することができ、ラッキーボーイの活躍は通常選手のポイントの2倍換算で加算される。

　アクション要素はない完全なシミュレーションだが、実際の選手の成績と密接な関わり合いを持つゲームなだけに、プロ野球に興味を持つ人にとっては実に興味深いゲームシステムといえるだろう。

　都内ホテルで行なわれた発表会に出席したヤクルトスワローズの古田敦也選手は「プロ野球に興味を持ってもらうこと、ファン層のすそ野を広げ新たなファンを獲得することを考えると、ゲームは不可欠だと思う。携帯ということで、このゲームは手軽だし、見込みのある選手、思い入れのある選手に注目してもらって、みんなでゲームを通じてプロ野球を話題にして欲しい」とコメント。「これまでのゲームを考えると、操作しなくちゃとかあって、 (アクションの苦手な人は) 難しかったかもしれないが、このゲームではそういったところがないので誰でも楽しめると思う」とアピール。

　逆に、データ連動型ということで詳しい野球知識が必要な気もするが、あまり詳しくない人でも楽しめるように、コンピュータにチームの作成を任せることも可能だという。ちなみに後半戦の開始に合わせてのサービス開始となるが、ペナントレース終了後の冬の間のサービスについては現在決まっていないという。ただしディレクターの富永氏によれば「シーズン中とは違う楽しみ方を提供し、なんとか1年を通してサービスをしていきたい」としている。

【アクセス方法】
http://www.ifgame.jp (携帯端末からアクセス)

ゲームの基本は、決められたポイント内で選手を集めチームを作成し、参戦する。試合当日の午前中のデータが反映され、その日行なわれる試合で選手の活躍に応じてポイントが振り分けられる。その他にも選手をトレードすると、その後1週間はトレードすることができなくなったりする細かいルールもある
記者会見に参加したジャイアンツの高橋由伸選手、ヤクルトの古田敦也選手、ファイターズの小笠原道大選手	古田選手の考えるベストな布陣。小笠原選手が入っていないことについては「いや、今日来るとは知らなかったので……」としどろもどろ	最後にミスマガジンの小阪由佳さんをプレーヤー代表として迎えて記念撮影

□スポーツジェイのホームページ
http://www.sports-j.net/
□「完全制覇! プロ野球」のページ
http://pc.ifgame.jp/

(2004年7月15日)

[Reported by 船津稔]

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