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SCEJ、プレーヤーの意思で世界が変わるSLG
PS2「絢爛舞踏祭」

2004年 発売予定

価格:未定

海中での戦闘を目的に開発された人型機動兵器「ラウンドバックラー(RB)」。これはプレーヤーが搭乗するRB「希望号」
 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、2004年発売予定のプレイステーション 2用「絢爛舞踏祭(けんらんぶとうさい)」のゲーム内容を公開した。価格は未定。

 「絢爛舞踏祭」は、SCEJとバンダイ、バンダイビジュアルの3社によるプロジェクトの一環として開発されているシミュレーションゲームで、人が住めるように開拓された火星を中心とした宇宙が舞台となっている。本作に先駆けて、テレビアニメ「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」がテレビ東京系で放映されている。

 企画は、「ガンパレードマーチ」や「新世紀エヴァンゲリオン2」を制作したアルファ・システム。

火星の歴史
物語の舞台となる「火星」
 21世紀中頃から人類は火星地下に存在する大量の氷を溶かし、かつてあったとされる海を再生して、火星を水の惑星へ変え、人類を移民させようとする試みが続けられていた。

 2059年。火星上空に40時間だけ出現した巨大な重力レンズによって、収束された膨大な太陽光が氷を溶かし、惑星の94%を占める広大な海が形成された。

 2100年代に入り、本格的な火星への移民と共に大気を生成するため重力の弱い火星から水や空気が逃げないようにガードする空の壁「ワールドドーム」の建設をはじめる。移民者達は寒暖の差が激しく暮らしにくい地表をさけ、海の中に“都市船”と呼ばれる巨大な潜水艦を沈め、その中で生活を始めた。
 この世界では、水から精製される重水素を原料とする“対消滅エネルギー”を動力源とする事が主流である。火星の経済は、その潤沢な水資源を供給することが唯一で最大の産業であり、移民当時に行なわれていた戦争によって需要が急増。経済は発展していた。
 しかし、その戦争の終結と共に経済は停滞し、火星は貧困にあえぎ人心は荒廃していく。この終わりの見えない戦後不況に対し、なんら対策を取らない地球政府に対する反感が各地で反乱を呼ぶ。

 2252年。“夜明けの船”の出現により、反乱は火星独立闘争へと発展する。この事態を重くみた地球政府は反乱の鎮圧のために火星に部隊を送り込むのであった。こうした戦闘が激化するなか物語は始まるのである。



主人公がクルーを務めることになる「夜明けの船」。火星独立軍のフラッグシップ
 ゲームは、主人公(プレーヤー)が“夜明けの船”に助けられて、船内の一室で目覚めるところからスタートする。ところが、彼(彼女)はすべての記憶を失っていたため、そのまま船の一員として、火星独立闘争に参加することになる。

 主人公が艦内で時間をすごし、他のクルーとコミュニケーションをとったり、仕事や情報閲覧などのさまざまなアクションをすることで進行していく。活動に対してはパラメータが設定されており、動くことによって疲労がたまることもある。また、睡眠や食事といったごく日常的な行動をとることもできる。

 クルーの一員である主人公は、割り振られている業務をこなさなければならない。スタート時はラウンドバックラー(RB)のパイロットとして、平時は機体の整備や訓練をし、戦闘の際には出撃することになる。さまざまな訓練をこなしていくことで、主人公の能力が成長し、それが戦闘の結果にも大きく影響を及ぼすことになる。また、プレーヤーの行動によっては、ほかの工事につくこともできる。

 艦内の各クルーたちも、プレーヤーと同様に業務をこなしており、主人公から話しかけることもできるし、逆にほかのクルーから話しかけられることもある。会話は選択式となっており、会話の進め方によっては、好かれることもあれば嫌われることもある。各キャラクタはこれらの記憶を持ち(記録される)、それに基づいて行動するため、友人や恋人になりたいと思うようになり、そのための行動をとったりするなど、その後の行動も変化していく。

 そして、本作のもっとも大きな特徴は、プレーヤーと宇宙全体がリアルタイムにリンクする“ワールドシミュレーター”にある。これは、たとえばプレーヤーがRBパイロットとして、敵艦隊との戦闘で連勝していると、敵艦隊は増援や補強をし、より激しい攻撃を仕掛けてくるようになったり、逆に「夜明けの船」が敗れてしまうと、地球から火星への圧力が強くなるなど、プレーヤーや「夜明けの船」の行動によってリアルタイムに世界情勢が変化し、新たなストーリーが展開していくことになる。

 プレーヤーは、自身の活躍によって火星独立を果たしてもいいし、能力を上げて艦長を目指したり、また世界情勢おかまいなしに身近な恋愛に生きるなど自分なりの目的でプレイすることもできる。その結果がどうなるか楽しみなシステムといえるだろう。

【登場キャラクタ】
エリザベス・リアティ。「夜明けの船」艦長。元太陽系総軍、宇宙戦艦の艦長。指揮能力、操鑑技術、度胸に優れる。愛称「ビッグママ」 メイ・カイロン。「夜明けの船」副長。大学で法学を学び、条約や法律に詳しい理論家で、艦の風紀係のような人物。実は言い寄られると弱い面も持つ ソーイチロー・ヤガミ。RB「士翼号」パイロット。物静かな好青年を装っているが、実は謎の多い人物
ミズキ・ミズヤ。乱暴されているところを助けられて「夜明けの船」に保護されている一般人。他の人よりもちょっと変わった感性を持つ ポイポイダー。「夜明けの船」航海長。バンドウイルカ知類。絶大な空間把握能力と計算能力を持つ。つまらないギャグを言うのが好き アキリーズ・ポーランドウッド。「夜明けの船」陸戦部隊の隊長。潜入破壊活動から部隊指揮までこなせる有能な人物。血の気の多い性格だが、計算高い面も持つ。ヤガミを親友だと信じている
グランパ。「夜明けの船」のBALLSを率いる掌帆長。最初に作られたBALLSの1つで、すべてのBALLSに“BALLSの神様”と尊敬されている。旧式なため性能は貧弱だが、200年の戦闘経験によって最強をほこる

【スクリーンショット】
「夜明けの船の一室で目覚め、ヤガミが話しかけてくるところから始まる。記憶喪失の主人公は、地球軍の制服を着ているが、詳細は不明
日常は艦内を自由に歩き回り、さまざまな行動をすることができる。食事をとることもできるし、ときには浮上した船外に出られることもある
当初はRBパイロットとして、日常から機体の整備や訓練をして、戦闘に備えることが仕事となる
ほかのクルーたちも、艦内のあらゆる場所で、それぞれの業務をこなしている。艦内を歩き回りコミュニケーションをとることで、クルーたちの行動にも変化が現れる
戦闘態勢に入ると、艦内の照明が赤に切り替わる RBに乗り込み、コクピット視点で敵と戦う 攻撃を受けると、艦内に被害が及ぶことも

(C) Sony Computer Entertainment Inc./ KenRan Project

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□「絢爛舞踏祭」の公式ページ
http://www.kenran.net/
□関連情報
【5月18日】SCEJ、「絢爛舞踏祭」アニメ公式サイトを開設
エンディングテーマ曲のCDが発売決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040518/ken.htm
【4月20日】SCEJ、SCEJが原案を担当した
アニメ「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」のOPがCDに
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040420/scei.htm
【3月26日】SCEJ、PS2「絢爛舞踏祭」を2004年に発売予定
ゲームに先駆けてTVアニメを4月から放映
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040326/kenran.htm

(2004年6月30日)

[Reported by 滝沢修]

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