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ガンホー、「ラグナロクオンライン Episode 4.0」の新要素を公開
Episode 4.0の核心部分が遂に今年夏に明らかに!?

6月27日開催

会場:東京ビッグサイト

 ガンホー・オンライン・エンターテインメントは、「ラグナロクオンライン ドリームスタジアム(ラグスタ)」のステージイベント「ドリームステージ」において、現在展開中の「Episode4.0」の次期アップデート内容を公開した。アップデート時期は今年夏を予定している。

ガンホー制作プロデューサーの廣瀬氏(右)と、宣伝プロデューサーの伏見氏(左)。今後のイベントにおける2人の掛け合いにも要注目だ
現在中国で企画が進められている洛陽のマップ。太極拳を習うNPCやチャイナドレス等、我々が抱いている中国のイメージにとても近い
 「ラグナロクオンライン」は定期的に導入されるアップデート内容を、「Episode」と題した大きなテーマに分類している。現在は「Episode 4.0 Ordeal of the Fear(恐れという名の試練)」で、キャラクタ同士が結婚できる「マリッジシステム」や、職業に就かずにある程度育てることで資格を得られる「スーパーノービス」、またウータン族が住まう樹上の村ウンバラ等といった要素が導入済である。今回公開されたアップデート内容は、このEpisode4.0に属する新要素というわけだ。

 今回のプレゼンテーションは、ガンホーの制作プロデューサー廣瀬氏と宣伝プロデューサーの伏見氏による2名司会によって進行した。2人の役どころとしては、廣瀬氏が主な進行役を務めながらも時折ボケを絡め、それに対して伏見氏がつっこみを入れるといった案配。前任のプレゼンテーション担当の堀氏(本当はもっと偉い人)とは別の意味で味があり、会場からは時折笑い声が聞こえてくる発表会となった。

 次期アップデート内容でまず注目すべきは、新たに登場する街「ニブルヘイム」である。ニブルヘイムはただの街ではない。そこに住まう者は命を持たない死者なのだ。樹上の街ウンバラの奥にある「世界樹の幹」から、さらに進んだ場所にニブルヘイムはある。しかし、ニブルヘイムから戻る冒険者は誰一人としておらず、本格的な捜索隊を編成するも結果はほぼ同じであった。試しに廣瀬氏のキャラクタがプレゼンテーション用の画面写真を撮影するためにニブルヘイムを訪れたら、一見かわいいモンスターに瀕死の目にあわされたとのこと。

 どうやらニブルヘイムは、キャラクタが利用可能な施設を含む街ではなくダンジョンで、しかもかなりの高レベルキャラクタ向けエリアのようだ。また、Episode名にもなった“恐れという名の試練”は、きっとこのニブルヘイムを指すものなのだろう。Episode4.0の核心となるニブルヘイムにて冒険者を待ち受ける試練とは一体何なのだろうか? 今から気になるところだ。しかしシリアスさを漂わせながらも、不気味な街のイメージそのまんまの巨大ピアノをどんと置いてしまうあたり、ラグナならではの確信犯的な子供っぽさの演出も忘れてはいない。

 他に導入されるエリアは、グローバルプロジェクト第三弾として「洛陽」が予定されている。グローバルプロジェクトとは、ラグナの開発国である韓国以外の文化を積極的にゲームシステムに取り込むことで、それらの国のユーザーに親密感を与えることを狙いとする構想だ。グローバルプロジェクト第1弾として古代日本をモチーフとした「天津」、第2弾は台湾の「コンロン」が既に導入されている。このたび導入される洛陽とは、もちろん中国をモチーフとした街のことだ。

 グローバルプロジェクトが面白いのは、これらの街を全世界のラグナユーザーがプレイできる点にある。現在は「ラグナロク」の人気が特に高い3カ国を街として取り入れているが、このまま順調に進めばもっと多くの国々が導入されることだろう。世界観の統一面を考えると奇想天外極まりないが、そのような狭い視野でラグナを見てはならない。面白そうな要素は文化や国境に関係なく何でも取り込んでしまうしたたかさがラグナの本質であり、おもちゃ箱のような魅力を生み出しているのだ。

【ニブルヘイム】
カプラの新バージョンらしきキャラクタも見える。彼女はニブルヘイムにてサービスを行なってくれるのだろうか。また“ロード・オブ・デス”とは一体?

頭装備も新たに30種前後が次期アップデートにて追加される。お面、載せモノ、被り物が目立つ。いずれも高い人気を得そうだ
 キャラクタに直接関わる要素としては、「転生システム」を経た後の新ジョブ用グラフィックスが公開された。この転生システムとは、以前「Korea Amuse World Game Expo 2003」(KAMEX)にて伝承システムと伝えられたもの。要約するとキャラクタレベルが99プラス何らかの条件をクリアすることで、再度レベル1から育てた上で特別な上位ジョブへと就ける壮大なシステムだ。

 「ラグナロク」はどちらかというとまったり派のユーザーが多いが、キャラクタの外見面で個性を追求することは意外と難しい。基本的には男女のジョブ別にグラフィックが定められており、これに頭装備が反映される。そのため、キャラクタをある程度育ててから外見を変えるには頭装備に頼らざるを得ないわけで、実際にこれらのアイテムは性能を抜きにしても非常に人気が高い。今回発表になった上位ジョブの新グラフィックが、いかに来場者の注目を集めていたかおわかり頂けるだろう。

 ただし、転生システムや上位ジョブの詳細な能力等は明らかにされなかったため、これが次期アップデートに組み込まれることはないと思われる。そもそも、もし転生システムが導入されれば、それだけでEpisodeが丸々一本出来上がってしまう位のボリュームとなるだろう。下に掲載した上位ジョブのプレイ画面を見ると、既存のジョブとはまったく異なるスキルがこれでもかという位に盛り込まれている。ラグナの世界はまだまだ広がりそうだ。

【転生前と後】
2次職キャラクタの転生前と転生後のグラフィックスの違い。身につけている装備品のひとつひとつがより豪奢になる感じだ

イベント当日ではこれらの写真は目まぐるしく切り替わっていたので、じっくりと見れなかった来場者も多いだろう。すべての職業に対して、新しいスキルが用意されている模様。エフェクトからどのような効果があるのか想像してみてはいかがだろうか

(C) 2004 Gravity Corp. & Lee Myoungjin (studio DTDS), All Rights Reserved.
(C) 2004 GungHo Online Entertainment, Inc All Rights Reserved.

□ガンホー・オンライン・エンターテインメントのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□関連情報
【6月1日】ガンホー、「ラグスタ」を6月27日に東京ビッグサイトにて開催
過去最大級の「ラグナロクオンライン」オフイベント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040601/ragsta.htm

(2004年6月28日)

[Reported by 川崎政一郎]


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