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「Sakura Cafe ミニミニライブショウ5」 |
会場:太正浪漫堂
「サクラ大戦」シリーズのキャラクタ専門店「太正浪漫堂」で行なわれている「Sakura Cafe ミニミニライブショウ」も6月12日で、はや5回目。今回は、「~田中真弓『カンナ』を歌う!? 笑う!? 喋る!?~」ということで、桐島カンナ役の田中真弓さんのステージが全4回行なわれた。サブタイトルからもご推察の通り、ただ歌うだけのライブではなく、田中さんのエンターテインメント魂が炸裂する全編ほぼ笑いっぱなしの大盛況ぶりであった。
まず、ステージ向かって右後方から「灼熱ブギ」とともに登場した田中さんは、サブステージをメインにショウをスタートさせた。オレンジのオーバーオールでカンナとイメージカラーを合わせた着こなしの田中さんは、さっそく間奏中からファンへトークを仕掛けてきた。いきなり曲が2番に入っても続けられた客いじりにファンは笑うしかない。
曲が終わると同時に室内は暗転。「休憩」のアラームとともにナレーションが響き渡る。「只今より10分間の休憩を頂きます。桐島カンナと田中真弓の1番のギャップは、身長だとお思いのあなた間違いです。1番のギャップは年齢です。桐島カンナは『灼熱ブギ』と『南風GOGO』を続けざまに10回歌っても屁のカッパでございますが、田中真弓は、息も絶え絶え酸素吸入が必要です。しかも本日は4回まわし、1回目の今は10分間ですみますが、2回目以降はどうなるかわかりません。ご了承下さい。休憩残り8分37秒でございます」芸が細かい。当然冗談なのだが、酸素吸入はある意味本当らしい。田中さんの身長ネタは田中さんファンにはおなじみだし、年齢ネタもある意味定番なのだが、どうしてもおかしい。
Sakura Cafeメニューはカンナにちなんで沖縄の揚菓子サーターアンダギー | 「灼熱ブギ」を冒頭から熱唱する田中さん |
もはやお手のもの? のエプロンシアター |
「おむすびころりん」の筋書きを田中さんの軽妙かつキャラクタを老若男女問わず綺麗に演じ分ける声に聞き入りながら思い出していたが、どうもラスト前後が怪しかった記者は、「おおきなつづらと小さなつづら、どちらにしますか?」までしか覚えていなかったことを確認。そしてとなりのいじわるおじいさんがどちらのつづらを持って帰ったかを忘れていた……と思い出しながら話を聞いていると、気が付くと田中さんがお客さんを幼稚園児扱いしているではないか(笑)。「みんなー!! おじいさんはどっちのつづらを持って帰ったでしょうか~!」、「小さいの~!」、「さすが分別のある大人ですね~」って……。お客さんのサービス精神あふれる協力ぶりと田中さんのテンポよい語りが、一見ここがSakura Cafeであることを忘れてしまいそうになる。
そして、サブステージに戻った田中さんは、「せっかくだから手遊びしましょうよ」と「たこやきくんとたいやきくん」を始めた。たいやきがパー、たこやきがグーで、たいやきとたこやきがかけっこをして、勝ったほうの手を挙げ、負けたほうの手を腰に、というミニゲーム。田中さんの「どっちがどっちが~早いかな♪」という歌にあわせ、旗揚げの要領でだんだんテンポアップしていく。たいやきが勝つときはみんなうまく挙げられていたが、たこやきくんになるとどうも……と童心に返って楽しんでいた。
「ライブってもっと歌を歌うもんですよね。でもまだ歌いません(笑)」とトークを再開した田中さん。「サクラ大戦といえば」と「スーパー歌謡ショウ」での「休憩ショウタイム」で披露したジャグリングの話を切り出した。「最初はおもちゃのバンドをやろうとして、楽器を探しにいった先で見つけてしまったのがジャグリングの道具。それにはまってしまって……」とここで借り物ジャグリングに挑戦することに。財布(小銭入れ)、携帯電話、ライターを観客から借り出した。「これ落としても平気? 落とすよ?」と借主に念を押しながら(笑)挑戦。会場から「おぉ~!」というどよめきとともに見事に成功!! 今回のイベントで協力してくれた観客には、水曜日に実際に田中さんが太正浪漫堂で買い占めたというサイン入りカンナグッズがプレゼントされた。
こちらが「たいやきくん」 | 「ちゃんとできた~?」、「はーい」、「ホントかよ~!」 |
こちらが「たこやきくん」です | ジャグリングに挑戦!? |
これまたかなりいい感じ。そして1番が終わり、サブステージを照らし出していた照明が落ち、2番が流れ出す会場には、田中さんの声とは違う誰かの声が……そして照明がメインステージへと……とそこにはレニ役の伊倉一恵さんが!! 伊倉さんは第2弾「~西原久美子『アイリス』を歌う~」に続いての登場となった。見事なハーモニーを披露する田中さんと伊倉さんの歌声に、会場からは割れんばかりの拍手が起こった。
「2番を歌ったのは久しぶりだったね」と伊倉さんが話を切り出すと、田中さんと伊倉さんの付き合いに話が及んだ。「魔神英雄伝ワタル」のころからの付き合いから広井王子氏を田中さんが認識(笑)したエピソード、PCエンジンDUOで「天外魔境」をプレイしようと田中さんが挑戦した時の話などへと発展。「いまどきこんな話でごめんね(伊倉)」、「セーブがわかんなくて、電源切ったら最初からなのさ。息子と2人でプレイしてたんだけど、あるときすごく進んだのが惜しくて、電源を入れっぱなしにして子供を学校に行かせたりしたのね。それで『だいぶ進んだな、もうすぐクリアかも』と思ったら、岸田今日子さんのナレーションが流れて……今まではオープニングだったんだよ(田中)」と絶妙な駆け引きで会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
そして8月13日から開演する「スーパー歌謡ショウ 第3回公演『新西遊記』」へと話は展開。「今回私は孫悟空です。キャスティングが意外。真宮寺さくらが猪八戒。びっくりです(田中)」、「アイリスなんて河童よ? レニも銀角で初めて悪役なんです。人のよさそうな香蘭も金角ですごい意外ですよね(伊倉)」、「今までいい人役だった人がね……(田中)」、「……悪役で順当なマリアは悪役(笑)。マリアとカンナは順当かな(笑)(伊倉)」。「今レコーディングしているんですけれど、金角と銀角の歌は聴いて驚くよ……私は仮歌を聴いて驚いて……そして笑った。こんなレコーディングは一生に一度だろうなと(伊倉)」とその見所を語ってくれた。
伊倉さんとのデュエット「イカルスの星」 | 絶妙のコンビネーションでトークが展開 |
「島風」の声の張りはまさに“本物”だった |
田中さんのステージは、浪漫堂の構造上、メインとサブステージの間には大きな柱があり、観客が田中さんの姿を常に見ることができないという特性をうまく活かしてうまく演出に使ったり、田中さん自身がタイミングよく会場内を移動することで、シートに座っているお客さんはもちろん、立ち見のお客さんにも最接近するなど、よく練られたプランとサービスぶりがアピールされた内容となっていた(しかもゲストは4回毎回違っているそうだ!!)。6回目となるソレッタ・織姫役の岡本麻弥さんのミニミニライブは7月21日に行なわれる。
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□「サクラ大戦.com」のページ
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□関連情報
【6月10日】セガ、「Sakura Cafe ミニミニライブショウ6」を開催
ソレッタ・織姫役の岡本麻弥さんが登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040610/sakura.htm
【5月31日】サクラカフェライブショウ、4回目は「渕崎ゆり子『紅蘭』を歌う」
Sakura Cafeに置かれた“光武”とコラボレート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040531/sakura.htm
【4月16日】太正浪漫堂で「Sakura Cafe ミニミニライブショウ」開催
第4回は渕崎ゆり子さん、第5回は田中真弓さんが登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040416/sakura.htm
(2004年6月14日)
[Reported by 佐伯憲司/ 写真提供:セガ]
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