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マイクロソフト、Xbox Live期待のMMORPG「トゥルーファンタジー ライブオンライン」の開発中止を表明マイクロソフト株式会社は、Xbox Live用MMORPGとして開発中の「トゥルーファンタジー ライブオンライン(TFLO)」の開発中止を発表した。中止の理由は、「斬新なオンラインゲーム体験を皆さまにご提供できる状態への進捗がいまだ見込めず、遺憾ながら今回の開発中止を決定いたしました」としている。開発を担当していたのは株式会社レベルファイブ。 「TFLO」はRPGのラインナップに乏しいXboxにおいて、期待を一身に集めていたMMORPG。2002年9月にマイクロソフト・ジャパンのLive対応ソフトの1本として発表された。Xbox Liveのキラータイトルとして注目を集め、一度はβテストプレーヤーの募集も開始。今年の初頭に丸山嘉浩Xbox事業本部長にお話を伺った時も、「HALO2」とともに今年期待のタイトルの1本として名前が挙げられていた。しかしその後、βテストの度重なる延期、さらには発売時期も今冬に延期するなど迷走していた。 トゥーンシェイドで描かれた日本人好みのかわいらしいグラフィック、ふんわりしたファンタジックな色調など、公開されたスクリーンショットだけでも期待感を煽ったが、2003年9月に開催された東京ゲームショウ2003でプレイアブル版が公開され、ボイスチャットの実装、多彩なキャラクタを作成できるキャラクタメイキング、ほうきに乗って飛び回る魔法使いなどシステム的にも注目点が多く、楽しみにしていたファンは多いはずだ。事実、「GAME AWARDS FUTURE」にも選ばれている。 レベルファイブも日野晃博代表取締役社長名で開発中止についてリリースを発表。「TFLO」について「世界はすでに完成しており、その中である程度の仮想生活を送ることは可能」であったとしているが、「斬新な試みを数多く含んだゲーム内容と格闘しながらも、ユーザーの皆さまからの応援に励まされ、私たち自身がプレイしてみたいネットワークゲームを目指し開発を続けてまいりました。しかし、予想以上の開発期間を要してしまい、みなさんに遊んでいただける時期が大幅にずれこんでしまう結果となってしまいました。現状のさまざまな要因を踏まえて熟考した結果、このたび『TFLO』は、発売を見送るという判断にいたりました」と経緯を説明。最後にユーザーに対して“お詫びする”という形で「このことを教訓に、自分たちの技術をさらに磨き、新たな挑戦を続けていきたいと思います」と締めくくっている。
テクモが開発中の「DEAD OR ALIVE Ultimate」、そして「HALO2」というビッグタイトルがLive対戦で大きく盛り上がる事は間違いないが、「TFLO」はよりライトなゲーマー層をも巻き込めるのではと期待されていただけに、今回の発表は残念だ。
□Xboxのページ (2004年6月3日) [Reported by 船津稔]
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