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サミー、AC新作内見会を開催
「THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE」を今夏に稼動

5月21日 開催

 サミー株式会社は、今夏以降に稼動を予定している新作アミューズメントマシンの内見会を開催した。

 出展された新作アミューズメントマシンは、「THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE」、「ネットセレクト サラリーマン金太郎」、「フォースファイブ」、「ウィナーズクラブ」、「レボリューションII」。新作プライズマシン「ひっパレード」、「ミラクルぴったん」や景品なども展示されていた。

 ほぼ全タイトルがプレイアブル出展されるなか、「ネットセレクト サラリーマン金太郎」と同じネットセレクト筐体を利用する競走馬育成ゲームのみ映像出展となっていた。本作はAW-NETに対応しており、全国のプレーヤーとオンラインでレースが楽しめるというもの。同じ筐体を使用するため、広報氏に「『サラリーマン金太郎』のメニュー内から選択するゲームか?」と質問したところ、そうではなくネットセレクト筐体を占有する単体のコンテンツになるという。

 参考出展につき多くを語ることはできないが、映像を見る限りグラフィックのクオリティは上々で、メニューまわりもタッチパネルという直感的なインターフェイスとの相性は良さそうだ。ネット対応のテーブルゲームでは他社に先行されているが、競馬ゲームに関してはマスメダルほぼ一択という現状につき、正式稼動の際には相当な注目を集めるのではないだろうか。


■ THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE

 多くのファンを擁する人気対戦格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」シリーズの最新作。開発元はSNKプレイモアで、今夏に稼動予定。2月の「AOU2004 アミューズメント・エキスポ」の同社ブースにて発表されたとおり、SNKプレイモアのアーケードタイトルは、本作をもって「ネオジオ」から「ATOMISWAVE」に移行する。

 グラフィックや操作感覚は、前作や前々作とほぼ同一。デフォルトで使用可能なキャラクタは36人。一見すると新鮮さに欠けるが、それを補うのが3種類ある“モード”の存在。チームを構成するキャラクタの決めた後、プレーヤーは「スーパーキャンセルモード」、「ガードブレイクモード」、「MAX2モード」のいずれかひとつを選択する。

 「スーパーキャンセルモード」は、特定の必殺技(または超必殺技)をキャンセルして必殺技や超必殺技につなげられるというもの。「ガードブレイクモード」は、ガード硬直が軽減されるジャストディフェンスとガード不能攻撃が使用可能。「MAX2モード」は、自動回復タイプのパワーゲージを持ち、超必殺技のさらに上をいくMAX2が繰り出せる。

 従来の4ボタンから、“ヒート”と呼ばれるボタンを追加した5ボタンに変更されている点も特徴のひとつ。ヒートボタンは、押した直後にキャラクタが赤く点滅。発動中はキャラクタの体力が少しずつ減っていくが、かわりに攻撃力が大幅にアップする。ヒート状態は一定時間が経過するか、相手の攻撃がヒットすると効力を失う。再びボタンを押せば発動するが、体力ゲージが一定以下だと使えなくなる。

 同じキャラクタでも、あるモードで有効だった戦法が別のモードではイマイチだったりと、モードによって戦い方が微妙(もしくは大幅に)異なってくる。キャラクタが多いだけに、シリーズをやりこんだ人でも完全に把握するのは相当な努力が必要とされそう。

 本作はサミーが運営するAC用ネットワークサービス「AW-NET」に対応しており、AWポイントを貯めることでさまざまな特典が受けられるという。詳細は明らかにされていないが、少なくとも「ギルティギア イスカ」で提供されているサービスと同等かそれ以上の内容は期待できそうだ。


(C)Sammy (C)SNK PLAYMORE
※「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
※記事中の画面写真は開発中のものです。


■ フォースファイブ

 2002年9月のAMショーで初公開された3D対戦格闘ゲーム。当初は1回のコンボで瞬殺できる破天荒な攻撃力と5本先取という尖ったシステムが話題を呼んだが、後に開催されたプライベートショーでは、一般的な3D対戦格闘ゲームと同様にジックリと攻防を楽しむタイプに再調整されていた。

 筆者は、某月に都内近郊で行なわれていたロケテストに偶然遭遇。そのときは「プレイ感覚はプライベートショーのバージョンと大差ないし、このまま発売されるのかな」と思っていたが、今回出展されたバージョンは、AMショーほどではないが攻撃力が高めに設定されていたのが印象的。クリティカルヒットなどもあるようで、一撃で「えっ!?」と目を疑うような減りが確認できた。

 ただし……これまでの紆余曲折が物語るように、本作はバランス調整などを含めた“落としどころ”がなかなか定まらないようだ。このままお蔵入りということはないだろうが、最終形がどのようになるか、注目しておいて損はないだろう。稼働日は未定。

(C)Sammy


■ その他の出展機種

【ネットセレクト サラリーマン金太郎】【レボリューションII】【ウィナーズクラブ ワイルドローゼス】
本宮ひろ志氏の人気コミックを題材にしたオンラインテーブルゲーム。「三人麻雀」、「リバーシ」、「大富豪」がプレイ可能。今夏稼動予定 パチンコ、パチスロ用の筐体。出展筐体には「CR マーメイドザブーン」と「ガメラ(パチスロ)」がセットされていた マイティ8ライナーシリーズ最新作。パープルを基調としたデザインが印象的

【ひっパレード】【ミラクルぴったん】【プライズ景品】
トレイの手前にある輪っかにアームをひっかけて景品を獲得する。トレイサイズを変更すれば大型の景品にも対応 ハンドルを回してアーム先端の円形プレートを回転させ、景品の手前にある突起にひっかからないよう景品を押し出す 「ギルティギア イスカ」背景付きフィギュア、「兎-野生の闘牌-」グッズなどを展示

(C)Sammy

□サミーのホームページ
http://www.sammy.co.jp/
□関連情報
【5月18日】サミーとセガ、10月に経営統合し共同持ち株会社セガサミーホールディングス設立
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040518/sammy.htm
【2月20日】サミーブースレポート。SNKプレイモアと業務提携! ~NEOGEOのDNAをATOMISWAVEに継承~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040220/sammy.htm
【1月16日】サミー、AC新作内見会を開催。「ザ・ランブルフィッシュ」、「フォースファイブ」を参考出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040116/sammy.htm

(2004年5月21日)

[Reported by 豊臣和孝]


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