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【Electronic Entertainment Expo 2004現地レポート】

「ニンテンドー・ディーエス」対応タイトル詳報

会期:5月12日~14日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 E3における任天堂株式会社のブースは、やはりニンテンドー・ディーエスがメイン。本稿ではNDS対応タイトル一覧と、会場で実際に試遊できたタイトルのインプレッションをお届けする。

■ NDSシアターでは「テックデモ」とサードパーティタイトルも展示

「Pac-Pix」はスタイラスで書いたパックマンが動き出し、モンスターを食べるというゲーム。行動制限は線を引いて行なう
 ここで、NDS対応ソフトで現在発表されているもの、そしてNDSシアター内で遊べるものをまとめてみた。記者が遊んでみて感じをざっくりとまとめてみると、タッチスクリーンを触るという触感、そしてパネル上で円を描いたり、タップしたりする感覚がとても新鮮であった。

 今回NDSシアターに出展されているものの中には、タイトルとして発売が予定されているもののほかに、NDSでのインタラクティブなデモもかねた「テックデモ」がいくつか制作されている。特に「Carving」ではろくろに載せた粘土を削っていくように果物などを削って形を作る。削りたいところにタッチしている間だけ対象が削れて行くのだが、「鉛筆削りが気持ちいい」という方にはぜひ触ってもらいたい感覚だった。

 また、サードパーティタイトルとしては、「Pac-Pix」、「Pac'n Roll」の2本は題材が同じパックマンなのに、「Pac-Pix」は手早くパックマンを書いて動かすという今までになかった動作、「Pac'n Roll」はパックマンをトラックボールのようになでて転がすという、タッチパネルを使ったアクションとしてはこれまた新しい感覚という、同じテーマでいろんなハードウェアの使い方の組み合わせや発想の転換でNDSの可能性を予感させるものになっていたことは間違いない。さらに言えば、このハードの面白みは実際にソフトを触ってみない限りは伝わりにくいし、人にも伝えにくい類のものだ。日本でもプレーヤーに早く試遊するチャンスが訪れることを切に願う。

●任天堂タイトル

・「WarioWare, Inc DS」
 「メイドインワリオ」のNDS版。おなじみの独特の味付けのミニゲーム集なのだが、落書きを消してみたり、新たなタッチパネルを効果的に使うゲームになっている。短時間でのプレイに向いている。ガラス拭きのようにスタイラスを急いで動かしてみたり、よりミニゲームのジャンルの幅が広がった印象。

・「Metroid Prime: Hunters」
 「メトロイドプライム」のNDS版。タッチパネルで円を描くように入力すると、サムスの向きが変わる。マウスのように早く動かせば早く、遅く動かせば遅く動くので、慣れればマウスでのFPSに近い操作が可能となる。射撃はターゲットに向けて画面をつつけばOK。4人同時対戦で、色の違う4人のサムスが登場するのは新鮮。

・「PictoChat」
 タッチパネルにキーボードと、フリーで絵や文字を書くスペースがあるコミュニケーションユーティリティー。そこに文字を打ち込んだり絵を書いてみたりしたものを、ネットワーク上の相手に送信することができるだけでなく、相手は絵をさらに加工して送り返すこともできる。ただし、そのログが保存できるかどうかなどは不明。

・「Super Mario 64x4」
 マリオ64をベースに、最大4人まで同時に参加するアクション。星を奪い合うというルールで、タッチパネルは使用していない。1カートリッジで最大4人まで対戦が可能になっているという。次の星をとりに行くか、フィールドにあるコインをとるかなどの駆け引きが楽しめる。

「WarioWare, Inc DS」 「PictoChat」

●任天堂テックデモ

・「Balloon Trix」
 赤ちゃんマリオが空から落ちてくるところを、雲をスタイラスで配置してうまくアイテムをゲットできるように、敵を避けるように誘導してあげるというもの。

・「Carving」
 4つの円柱形オブジェクトの中から1つをえらんでスタイラスを使って回転するオブジェクトを削っていく。まるでろくろを回しているような気分が味わえる。出来上がったものが上画面に表示される。

・「Pikachu」
 ピカチューの顔を引っ張ったりでき、楽器を鳴らしたりしてコミュニケーションをとることも可能になっている。最後にはスクラッチカードが表示され、タッチパネルで削ることも可能。

・「Special Effects」
 画面入力に対応して綺麗なエフェクトが次々に表示されていく。それにあわせてサウンドが流れるというもの。どんどん入力していくことでサウンドも画面効果も変わっていく。

・「Submarine」
 タッチパネルがコンソールになっており、潜水艦を操縦する。目的地までたどり着けるように的確な操艦が求められる。上画面には潜水艦が常時表示されている。

・「Table Hockey」
 エアホッケーのようなタイトル。上画面が相手コート、下画面が自分のコート。パックはスタイラスで移動させることができる。自分のコートのゴール周辺にも壁があるので、自爆覚悟でいろんな軌道を作ることができる。パックへのアタックのタイミングやスピードでいろんなフェイントも仕掛けられるようだ。

「Balloon Trix」 「Carving」 「Pikachu」 「Special Effects」
「Submarine」 「Table Hockey」

●映像出展

「Nintendogs」
 ビデオ映像にて出展されていた。

・「Mario Kart DS(マリオカート DS)」
コース画面と現在の順位が下画面に表示されていた。

・「Nintendogs」
 声に反応して犬が吼えるというアクションをシアターで見せてくれた。

●サードパーティタイトル(太字はNDSシアター内に出展)

バンダイ
「機動戦士ガンダムSEED」、「ONE PIECE」シリーズ、「DRAGONBALL Z」シリーズ
 「ガンダムSEED」は、ストライクガンダムで出撃。随時兵装を変更することができる。敵が現れたらパネルで指定することでロックオン、攻撃ができる。最後は強制デモで終わるようだ。

ハドソン
「ボンバーマン」
 スタートすると同時にタイヤの空気入れが出てくる。うまくエアを溜めるとパネルがプレゼントされる。そこからゲームスタート。基本的に通常の「ボンバーマン」だが、途中で下画面にボンバーマンが表示されたときは、そこでスタイラスでゆさぶって起こしてあげないと操作できなくなってしまう。

コナミ
「遊戯王:Nightmare Troubadour」、「FROGGER 2005」
 デッキ展開画面がタッチパネルで操作できるようになったのが新鮮。カードをきちんとタップして置く、という動作がすべてタッチパネルで再現されている。

ナムコ
「Pac-Pix」、「Pac'n Roll」、「新ミスタードリラー」
 「Pac-Pix」のすばらしいところは、自分が描いたパックマンがその場で実体化し、モンスターを食べにいくというアクションが非常にスムーズなところ。「Pac'n Roll」は「パックマニア」のように3Dフィールドを下画面のパックマンを“なでる”ことで操作する。トラックボールでの操作をタッチパネルに応用したような感覚だ。

セガ
「ソニック E3 Demo」、「Project Rub」
 ソニックを走らせるという動作をタッチパネルをこすることで実現。早くこすればどんどんスピードアップしていく。リングを取るためにジャンプするときは、スタイラスで上方向にこすればいい。左右のこすりと上入力を組み合わせることで、加速しながらジャンプも可能。

スクウェア・エニックス
「半熟英雄」シリーズ、「新ファイナルファンタジー:クリスタルクロニクル」、「新ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズ
 展示されていたのは「半熟英雄」。攻撃対象をタッチパネルで指定して攻撃するという操作が加わっている。ボスキャラとの戦闘では攻撃部位を指定する操作がタッチパネル式になっていた。

カプコン
・「ロックマンエグゼ」シリーズ、「ビューティフルジョー」シリーズ、「逆転裁判」シリーズ

Erectric Arts
・「Need For Speed」

アクティビジョン
・「Spider-Man2」

コーエー
・「真・三国無双」シリーズ

テクモ
・「モンスターファーム」、Team Ninja制作タイトル

THQ
・「SongeBob SquarePants」

Ubisoft
・「レイマン」シリーズ


(C) Nintendo

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□関連情報
【5月11日】Electronic Entertainment Expo 2004 記事リンク集
http://watch.impress.co.jp/docs/20040511/e3link.htm

(2004年5月14日)

[Reported by 佐伯憲司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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