|
【Electronic Entertainment Expo 2004現地レポート】設立25周年記念で盛り上がるActivisionブース |
会場:Los Angeles Convention Center
今年で会社設立から25周年を迎えるActivision。昨年から騒がれている「DOOM 3」以外にも、強力なラインナップをがっちりそろえてきた。PC系ソフトのメイン会場であるSouthホールの中心付近にブースを構えたこともあり、1日目から多くの人々が訪れていた。
■ 「DOOM 3」~PC版の展示はなく、Xbox版の発表がメイン
やはり、Activisionといえば気になるのが「DOOM 3」の存在だろう。E3開催前日の11日にPC版「DOOM 3」の完成と今夏発売というアナウンスが行なわれ、今回こそはプレイアブル版が楽しめるだろうと、筆者も期待していた。しかし、「完成した物を見せる必要はない」ということなのかプレイアブル版は展示されておらず、今年のE3ではActivisionブースの一角に設けられた「DOOM 3」シアターとXboxのブースにおいて、Xbox版のみが展示されるという形になっていた。
さて、Xbox版の展示内容だが、2人で操作できるCooperative(協力)モードと、Xbox Live経由でのマルチ対戦モードを遊ぶことができた。「DOOM 3」に関しては、会期中に日を改めてプロデューサーとコンタクトがとれる予定なので、PC版とXbox版の違いなどを含めて別途お伝えしたいと思う。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
■ 「Spider-Man 2」~スパイダーマンとなってニューヨークの街を悪人から守れ!
これまで映画ベースのアクションゲームというと、おざなりな作りのゲームが多かったが、7月10日より日本でも公開される映画「スパイダーマン2」をモチーフにした今作はちょっと毛色が違っている。
今作は、前作のようにストーリーにそったクリア条件をこなしていくパターンのゲームから大きく変わっている。プレーヤーはスパイダーマンとしてニューヨークの街に降り立ち、街で暴れている悪人や怪人を捕らえて倒すことが目的なのだが、捕らえる対象となる敵が固定化されていないのだ。
プレーヤーが降り立つニューヨークの街では、映画に登場するDr.Octopusなどの怪人のほか、ひったくりや強盗などの犯罪が多発している。プレーヤーはニューヨークの街を自由に飛び回り、プレーヤー自身が街中で発見した悪人たちを自主的に取り締まるというシステムになっている。
そして、スパイダーマン特有のワイヤーアクションなどもさらに気軽に楽しめるようになった。前作ではくっつきそうなところをねらって糸を発射しなければならなかったが、本作ではプレーヤーよりも高い位置に何らかのオブジェクトがあれば、ほぼ無条件でワイヤーアクションを楽しめるという。
ただストーリーを追うわけではなく、映画の世界を舞台にプレーヤー自身がスパイダーマンとなって、その世界を120%楽しめる自由度の高い作品だと言えるだろう。
PS2/Xbox/GC/PC/GBAが開発対象となっており、北米での発売は2004年秋、アジアパシフィックでは2004年冬の発売が予定されている。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
■ 「X-Men Legends」~15人のX-Menを駆使してマグニートーの野望を打ち砕け!
昨年も発表されていた、大人気のアメコミ「X-Men」を題材としたアクションRPG。プレーヤーはウルヴァリンやガンビット、サイクロプスといった15人のX-Menたちから4人を選び、ストーリーに沿ったステージをクリアしていく。
敵を倒すごとにプレーヤーが操作している4人のX-Menたちには経験値が入り、成長していく。またコンボシステムなどを実装しており、4人で1人の敵を攻撃するとそれに応じて獲得できる経験値などが増加。新アビリティなどの獲得やステータスが成長していくシステムとなっている。
プレーヤーが一度に操作できるのは、4人のX-Menのうちの1名のみ。他の3人はあらかじめ設定されたAIに従って行動することになる。AIに関しての設定は、通常、攻撃的、防御的の3パターンから選択できるほか、パワーが溜まった時点で使うアビリティの設定などが行なえる。
また、1ステージには何カ所かチームを編成し直すことのできるポイントが設定されている。激しい火災で進めない場面でアイスマンなどを引っ張り出し、火を消火して進むといった具合に、15人のX-Menの中からステージに合わせたメンバーを使っていくことが重要となってくるようだ。
PS2/Xbox/GCが開発対象となっており、発売時期は2004年秋以降となっている。
【スクリーンショット】 | |
---|---|
■ 「Vampire: The Masquerade-Bloodlines」~戦闘から交渉までありとあらゆる技能を使って吸血鬼の世界を生き抜こう
「Half-Life 2」で使われているSourceエンジンが初めてOEM供給されたタイトルとなる、吸血鬼を題材としたアクションRPG。「Vampire the Masquerade」の最新版でもある本作だが、初めて公開された昨年の物からガッチリと作りこまれ、発売目前という雰囲気を漂わせていた。
今回のデモでみられたのは、実際にプレーヤーがどのようにゲームを進め、キャラクタを育てていくかという部分に関してだった。プレーヤーは、まずヴィーナスと呼ばれるヴァンパイア達の顔役から情報を集めることになる。ここで注目できるのが、キャラクタによるヴィーナスの反応の違いだ。
本作で、プレーヤーは7種族のヴァンパイアから自分のキャラクタを作成するのだが、今回のデモで使われたのは優男風の種族。交渉術に長けているという設定で、会話中に登場する選択肢の一部が青い色で表示される。この青い色で表示された選択肢は、会話相手からもっとも適切な返事を聞き出すための選択肢なのだそうだ。
ヴィーナスとの交渉後、技能の1つとして設定されている「ピッキング」を使って警備室へ潜入するのだが、このピッキングによってプレーヤーは経験値を獲得できる。「各種技能を使うことで経験値が得られる」というわけだ。この経験値を使って「ハッキング」技能を獲得したプレーヤーは、見事警備室のパソコンから情報を引き出すことができた。
今度はデブの武器屋から銃を入手することになるのだが、ここでチートコードを使ってキャラクタを魅力的なギャル系キャラにチェンジ。やはり男に対しては色気で落とすのが最適ということで、たやすく武器を入手していた。
説明してくれた担当員の説明によると、選ぶキャラクタによってストーリーや攻略内容はまったく変わってくるほか、1つの障害をクリアするのに複数の選択肢が用意されているので、シングルモードのリプレイ性は高いという。マルチプレイに関しては、まだ情報が公開されておらず、ヴァンパイア対ヴァンパイアハンターの戦いになること以外はわからなかった。しかし、ヴァンパイアとヴァンパイアハンターという組み合わせは、好き者にはたまらない対戦モードとなりそうだ。
PCを対象として開発されており、発売は2004年秋以降となっている。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
■ 「Rome: Total War」~1万人という3Dキャラが入り乱れるローマ時代の戦闘を楽しもう!
2003年のE3で“Best Strategy Game”に輝いたのがこの「Rome: Total War」だ。2004年夏に発売予定ということで、ほぼ完成版に近いレベルの物を見ることができた。
本作は紀元前200年から紀元400年のローマ帝国を舞台にしたストラテジーゲーム。プレーヤーはローマやスパルタ、カルタゴといった11の国の中から自分の国を選び、自分の領土を広げていくことが目的となる。
基本となる3Dキャンペーンマップでは、他国との同盟やスパイによる内部攪乱、暗殺者による重要人物の暗殺などができる。ローマがカルタゴを制圧した際に塩を農地にまいて、土地を使い物にならなくするといった行為もできるそうだ。ちなみにこの3Dキャンペーンマップでは、街の運営や資源の生産といったことの他に、他国との交渉が行なえる。中でも交渉は特に重要視されているそうで、「シヴィライゼーション」シリーズで見られるユーザー同士の交渉のような、高度な交渉戦略を要求されるという。
さて実際の戦闘だが、ポリゴン数の少なさやテクスチャの単純さなど、これまで映像的にいまいちだった3DRTSゲームの3Dモデルに、一石を投じるグラフィックとなっている。スクリーンショットを見ていただければわかるが、このレベルのキャラクタモデルが1回の戦闘で1万人登場するのだという。映画「グラディエーター」の冒頭で見られたような、一糸乱れぬローマ帝国軍の兵士の動きがそのままゲーム上で再現されていると思ってもらっていいだろう。
ちなみに、交渉ごとは苦手だがRTSの戦闘は楽しみたいという人のために、「ヒストリカルバトル」というバトル専門のゲームモードも用意されている。こちらはシーザーやハンニバルといった歴史上の有名武将達が繰り広げた名勝負を、プレーヤー自身の手で行なうモード。あらかじめ兵員や配置などはある程度決められているので、純粋に大規模な戦闘を楽しめる。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
■ 「Call of Duty: United Offensive」&「Call of Duty: Finest Hour」
第2次世界大戦を題材にしたFPS、「Call of Duty」シリーズの最新作。「United Offensive」はPC版の拡張パックにあたり、「Finest Hour」はシリーズ初のコンシューマータイトルとなる。詳しくは本日行なわれる単独インタビューのレポートで別途お伝えしよう。
【Call of Duty: United Offensive】 | |
---|---|
【Call of Duty: Finest Hour】 | ||
---|---|---|
■ 「The Movies」
「奇才」ピーター・モリニュー氏の手によるまったく新しいジャンルのメディアミックス型ゲーム。昨年は「ああ、映画を撮ってその興行成績を競うゲームなのだな」ということしかわからなかったが、俳優の衣装替えやメイキャップ、映画セットの大幅な変更、収録したフィルムの編集、俳優達の健康管理など、今年はゲームの詳細部分が展示されていた。プラットフォームはPC、発売時期は未定だが、是非とも遊んでてみたいと思われる1本である。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
(2004年5月13日)
[Reported by tyokuta]
GAME Watchホームページ |
|