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トミー、2004年夏期商戦の商談会を開催 |
株式会社トミーは、四半期毎に開催している商談会を15日に開催した。今回は夏商戦をターゲットとした「2004 夏 トミーグループ商談会」。夏に公開となるポケットモンスターの最新劇場アニメ「ポケットモンスター 裂空の訪問者」に登場する新ポケモン“デオキシス”と“レックウザ”に関連する商品がズラリと並んだ。
同会場で開催された方針演説会では、代表取締役社長の富山幹太郎氏が「トミカ マグナムパトレーラー」の商品回収について「子供から夢を取り上げることになり、ご両親からお叱りの電話を多数頂いた。連日6,000件にも及ぶ電話が2週間続いた。品質のトミーと言われてきたが、今発売されている製品はもとより、今後発売される商品についても品質チェックをしており、今後このようなことのないようにしたい」とコメントした。
プラレール、トミカ、ZOIDSといった手堅いシリーズ商品の拡販、そして昨年は「NARUTO」のヒットによって好調だったゲーム事業に関して今年も継続して力を入れていくことが明らかにされた。特にゲーム「NARUTO」に関しては「ゲームを扱った販売店さんと扱ってこなかった販売店さんとでは昨年はずいぶん差が付いた」という。今年は夏に映画が公開されることもあって、好調を持続させたい意向だ。
■ 新登場ポケモンフィギュア同梱された
「データキャリアポケモン DXバトルスタジアム」
前述のように、夏に公開される映画「ポケットモンスター 裂空の訪問者」の関連商品がズラリと並んだ。そのなかでも面白そうなのが「データキャリアポケモン DXバトルスタジアム」。データキャリアポケモンに関してはすでに発売されてからずいぶん立つが、ポケモンフィギュアにデータチップが埋め込まれており、このデータに基づいたゲームが楽しめる製品となっている。
今回登場したのは「データキャリアポケモン DXバトルスタジアム」。これまで発売されてきたデータキャリアポケモンのフィギュアを使って遊ぶことができる。1体のフィギュアには3つの技が記録されており、「DXバトルスタジアム」にある対応した3つのボタンのうち、いずれかをゲームがスタートするのと同時に連打するシステム。負けた方は一段階後ろに下がり、2度負けると台から落ちてしまう仕組みとなっている。
単純にボタンの連打によって雌雄が決するのかと言えばそうではなく、もちろんポケモンの相性によっても威力が変わってくる。例えばピカチュウ (でんきタイプ) とミズゴロウ (みずタイプ) の戦いであればでんきタイプの方が強いので、ミズゴロウを選んだユーザーが10連打したときの技の威力と、ピカチュウを選んだユーザーが5回連打した時の威力が同じであるなど、威力に差が出てくる。ここら辺は世界観を反映したシステムになっているわけだ。
さらにこの商品のセールスポイントのひとつが、映画「ポケットモンスター 裂空の訪問者」に登場する新ポケモン“デオキシス”と“レックウザ”のデータフィギュアポケモンが同梱されてくるところ。トミーは「この所の新ポケモンはカワイイ系が多かったが、今回は男児に人気のカッコイイタイプのポケモンなので、期待している」とコメントしている。
「データキャリアポケモン DXバトルスタジアム」の発売は6月を予定しており、価格は5,460円。
データが組み込まれたフィギュア「データキャリアポケモン」の「DXバトルスタジアム」。これまで発売されたデータキャリアポケモンも当然使える。「DXバトルスタジアム」にはこの夏公開予定の「ポケットモンスター 裂空の訪問者」に登場する新ポケモン“デオキシス”と“レックウザ”のフィギュアが付属する点もポイント |
■ 今後も続々XaviXシステムのゲーム
注目は「日本一周 僕はプラレール運転士」
テレビの映像入力と接続するだけですぐに遊ぶことができるXaviXシステムのゲームが相変わらず人気が高い。今回、発表されていたもので注目だったのは「日本一周 僕はプラレール運転士」。低年齢層をターゲットとした、車を操作する「トミカ カーナビドライブ」に続き、その電車版的な位置づけの作品だが、なかなか本格的な作りで楽しめる。
筐体はマスコンを模したものだが、マイクまで付いている。基本的なゲームは「電車でGO!」シリーズと同じで、運転士として電車を定位置に止めるというもの。発車前にはマイクをにぎり「出発進行」とアナウンス (もちろん子供がメインターゲットであるため音声認識まではしていない。つまり『あー』とか『うー』など、声が出る赤ちゃんでもOK) 。電車が停車する前にもアナウンスすることが要求される。
タイトルにあるとおり“日本一周”できるよう路線は用意されている。電車を走らせていると、例えば大阪付近では大阪城が画面に大写しになるなどの演出が用意されている。その他にも鉄橋では警笛を鳴らしたり、雨が降ればワイパーを作動させる。キチンとイベントが配置されているわけだ。
ホームにはいると横から見た画面になり停車位置に止めることになる。別に止められないかったからといってゲームオーバーにはならない。ドアの開閉も運転士の仕事だ。かなり細かく要求されるので、電車マニアなお子さんには手頃なおもちゃではないだろうか。ちなみに収録されている車両は、新幹線から貨物車両までバラエティに富んだ20車種、プラス隠し車両が収録される予定となっている。もちろん、車両によって運行している場所が違うので、運転する車両を選択することで運転できる地域も決まってくる。
これら電車をテーマにした玩具は、やはり身近な車両を運転したいと思うものらしく、たとえば新幹線だけを収録していても、北海道のお子さんには直に新幹線を見る機会が少なく、それよりは地元を走っている電車の方が人気があるのだという。そういった意味からも“日本一周”できる企画となったわけだが、その甲斐あってか、なかなか本格的なおもちゃに仕上がってように感じた。発売は7月を予定しており、価格は7,329円。
テレビに繋ぐだけで遊べるXaviXシステムのゲーム「日本一周 僕はプラレール運転士」。「トミカ カーナビドライブ」に続くシリーズとなるが、子供向けとはいえなかなか侮れない出来となっている。マイクが付いていて出発するときはキチンと「出発進行」と言わなければならないなど本格派 |
女児玩具は低迷していると言われているが、手堅いディズニー戦略でどこまで伸ばすことができるのだろうか。発売はもうまもなくで、価格は7,329円を予定。
こちらもXaviXシステムをつかったおもちゃ。こちらはスティックの位置情報を読んでキャラクタを操作するゲームやお絵かきを楽しむことができる。昨年、ディズニーの「プリンセス」ものがヒットしたとことを受けて開発されたもの |
■ その他の注目商品
昨年、ついに復活した光線銃「サバイバーショットリボルブ」。今年はパワーアップしての登場となる。まず基本性能が強化され、射程距離が15m程度から20mから30mへと大幅にパワーアップしている。さらに面白いのがロックオン機能。これはターゲットを狙うと狙われた側の着弾装置の「サイココンバーター」がピーピーと警告音を発する。これによってサラならドキドキ感が得られるという。
このほかにも、これまでは同士討ちが発生し、手当たり次第に被弾するデスマッチ状態だったが、チーム分け機能を搭載したことで、見方に当たっても被弾しないシステムとなった (チームを設定できる) 。
「サバイバーショットリボルブ」のほかに、ユーザーの要望が高かったという連射機能を搭載した「サイバーショット SUPER」も8月に発売される。こちらは連射だけでなく、1発当てることで2発の威力……つまりハイパー弾の設定が可能となっているという。この威力は驚異となり戦い方も変わってくることだろう。発売はすべて8月で、「サバイバーショットリボルブ」単品が3,129円で、V.S.セットが6,090円。「サイバーショット SUPER」の単品が4,179円で、V.S.セットが8,190円
新世代の光線銃として昨年発売された「サバイバーショットリボルブ」。今年は、ロックオン機能やチーム分け機能の搭載、射程距離のアップなど各種強化されている。連射機能の付いた「SUPER」も発売される |
ゾイドについては、「ZOIDS 三匹の虎伝説」として虎型ゾイドを大プッシュしていく。CGアニメなどを収録したDVD-Videoを同梱し、これらの映像を見ることで世界観をよりしっかりとアピールしていきたいという。左写真は「075レイズタイガー」で右写真は「076ブラストルタイガー」 |
□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
□関連情報
【1月22日】トミー、春からゴールデンウィークに向けての新商品を発表
テレビがなくても楽しめる「太鼓の達人 どこでもドンドン」など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040122/tomy.htm
(2004年4月15日)
[Reported by 船津稔]
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