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闘龍門JAPAN、スポンサー合同会見を開催 |
闘龍門JAPAN代表取締役の岡村隆志氏は、会見の冒頭で「昨年夏に開催した神戸ワールドホール記念大会より“選手による選手のための団体”をスローガンに突っ走ってまいりました。言葉だけではなく、行動で選手たちに示していただきました。選手は、1枚1枚のチケットを売るという基本的な作業から、興行に関するすべての運営に協力し、業界最高峰の180試合を達成することができました。本当に、選手は良くやってくれた」と、選手たちの自主的な努力で、団体がここまで成長してきたことを強調。
さらには、「我が団体は、選手もスタッフも素人です。手作りの学校から始めて、本当に(ここまで)よくきたな、と。そして、第1章、第2章が終わり、第3章に入りました。入ったけど“何の形ができたのか”を、この会見で発表したいと思います。ここにお集まりいただきました各企業の皆様と協力し、第3章に向かって“何ができるだろう”という可能性に賭ける『宿題』を作りました。これもまた、フロントが運営するのではなく“選手”がやります。きっと彼らは、やり遂げるだろうと信じております」とコメントした。
闘龍門JAPANの統括責任者であるマグナムTOKYO選手は、「堅苦しい雰囲気は、非常に自分は苦手ですので。ざっくばらんに行きたいと思います(笑)」と会見場の雰囲気をなごませつつ、「個人的には、つい先月に長期休養宣言をしたなかで、早速こういう宿題を出されますと、ボクの性格上“まぁ、やらなきゃいけないな”と。これは選手一同が団結して、やってもまだ(困難)で、ボクとしては宿題というか、もうハッキリいって自分ら選手たちに対して会社が『挑戦状』を叩きつけたとか、そういう気分なんで。これに関しては背中を向けず、逃げずにやっていくしかない」と力強く宣言した。
マグナムTOKYO選手(中央) |
これは、闘龍門のファン層が他団体とあまりクロスオーバーしておらず、さらには後発であることを考えると、彼らが新規に開拓してきた“純然たるファン”であることを示す。闘龍門は、マグナムTOKYO選手やCIMA選手に代表される“見栄え”がする(いわゆるイケメン)選手が多いが、もちろんそれだけでファンを惹きつけているのではない。地方興行でも手を抜かず、毎回趣向を凝らしたエンターテインメントを提供し続けているからこそ、リピーターが増えていく。
今回出席したスポンサー3社も、当然こうした闘龍門の特徴に着目している。高尾は、パチンコ業界では名前が通っているが一般層にはほとんど浸透していない点を改善すべく、今後タイアップを行なうことでさらなる飛躍を目指すという。具体的なコラボレート内容は明らかにされなかったが、高尾は「CR巨人の星」、「CRブルース・リー」などキャラクタを生かした遊戯機をリリースしており、将来的には同団体をモチーフにした新製品をリリースするものと予測される。
ゲオは、ビデオやCDのレンタルショップ、ゲームショップを全国展開していることもあり、映像コンテンツの提供や地方興行などに協力していく予定。具体的には、地方で興行が行なわれる際は、その地域に存在するチェーン店で優先的にチケットを販売したり、サイン会など選手が登場するイベントを企画して闘龍門を盛り上げていきたいとしている。
バンプレストは、2月に開催した同社の内見会にも出展していたとおり、すでにいくつかの闘龍門グッズを制作し、興行会場で販売している。同社は、闘龍門グッズのブランド「DRAGON GATE」を立ち上げ、今後はスポーツグッズ専門店、アイテムショップ、おもちゃ屋などで一般販売を開始する予定。定番グッズはもとより、女性客に焦点をあてたグッズなども積極的に開発し販売していくという。
記者との質疑応答では「闘龍門のゲームは発売されないのか」という質問が出たが、ユニファイブ事業部広報の松田氏は「世界的な団体に成長したら(笑)」と冗談めかしながら回答。これに関しては、マグナムTOKYO選手とバンプレスト側でほぼ共通の見解が成り立っているという。それは「2万本」という数字で、それだけ売れる見込みがあれば(=人気団体になれば)検討してもいい、ということになるようだ。
「これくらいだったら、いけるんじゃないか」として弾き出した数字がほぼ同一というあたり、統括責任者であるマグナムTOKYO選手とバンプレスト側は、ビジネス関係において非常に良好であることが伺える。「単なる一例じゃないか」といわれればそれまでだが、単に勢いに便乗するだけのビジネスパートナーなら、もっと曖昧な表現になるか、あるいは数字さえ出てこないだろう。
ゲーム化うんぬんはさておき、ユニファイブ事業部では、4月頃からグッズ販売にともなうイベントを企画しているという。興味がある人は、こまめにチェックしておくといいだろう。
株式会社ジオ | 株式会社バンプレスト | 株式会社高尾 |
(2004年3月10日)
[Reported by 北村孝和]
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