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映画「ケイナ」3月6日よりロードショー! ゲームもおさらい

【映画「ケイナ」】
3月6日 公開
新宿K's cinemaほか 全国順次公開

【PS2用ゲーム「ケイナ」】
4月15日 発売

価格:6,800円

 ギャガ・コミュニケーションズの配給によるフランス製フルCG映画「ケイナ」が、3月6日から新宿K's cinemaを皮切りに全国順次公開される。この「ケイナ」は、株式会社ナムコとのコラボレーションにより、映画とゲームの同時期リリースが行なわれることでも話題を呼んでいる作品だ。ゲームは4月15日に発売となる。

 目に見えない糸で結ばれた2つの星、アストリアとタレスIV。星には樹液があふれ、セレナイト人の生活を支えていた。そう、ヴェカリア人を乗せた宇宙船が遭難し、アストリアで爆発する事件が起こるまでは。

 爆発の後、宇宙船の頭脳である「ヴェカノイ」はアストリアとの間で不思議な魔力を生み出した。やがて、その魔力により「アクシス(いくつもの大枝からなる巨大集合体)」が創造され、その力強い植生は惑星アストリアの生態系を根本から変えていくことになった。樹液は新しい生態系を創り出す力に費やされ、セレナイト人の生活は徐々に圧迫されていった。

 一方、爆発した宇宙船の乗組員ヴェカリア人はほぼ全滅してしまったが、数名が生き延びアクシスの中で避難生活を送っていた。

 爆発から600年後、アストリアで生まれたアクシスは巨大な植物体系へと成長し、今や隣の星タレスIVまで伸びようとしていた。また、その間、星は獰猛な略奪者によって支配されるようになり、敵意に満ちた無慈悲な世界へと変貌を遂げていた。そして樹液の枯渇はますますひどくなり、人々の生活をいっそう困難なものにしていた。

 アクシスの村に住む少女「ケイナ」は、毎夜見る謎の夢に導かれるように、村を抜け出し、自分の知らない世界を求めて出かけることが好きだった。村人たちの生活は樹液の枯渇によって窮乏をきわめていた。ある日、村のカリスマである大司祭との間に生じた事件をきっかけに、ケイナは樹液が溢れ出す場所が実在すると信じ、村を飛び出すことを決意する……。

■ 独特の色彩感覚が特徴の映画「ケイナ」

 では、まずは映画のほうから紹介していこう。プロデューサーはXilam Filmsのマーク・デュ・ポンタヴィス氏。監督、原案、脚本はクリス・デラポート氏が手がける。この作品の特徴は、その独特の色彩感覚あふれる映像だ。アクシスは巨大な樹木であり、その中で起こる数々の出来事を描く際、樹の幹をメインとした映像が流れる。そのほか、大量の樹液を村人たちが神(と呼ぶ存在)にささげるシーンなどでは、飴色に輝く樹液がこれでもかといわんばかりに画面を満たしていくことになる。

 平たく言えば映像のメインとなる色合いが茶系統のカラーとなっており、渋い光を放つ樹木、そしてギラギラと輝く樹液と、決して派手ではないが、独特の存在感を持つ映像となっている。ハリウッド映画にありがちな記号化されたわかりやすさを作り出すための極彩色のものではなく、どちらかといえばモノトーンなイメージが序盤のカラー基調といえるだろう。さらに、中世ファンタジー+南アジア風の民族的ラフな衣装で登場するケイナをはじめとした人々のイメージカラーも、どちらかといえば地味。だが、キャラクタや木々の重々しさや存在感、そういったものを演出するには十分効果を発揮しているといえるだろう。

好奇心旺盛な少女・ケイナ。彼女の夢が大きな物語へつながっていく

 そして、600年前にこのアクシスに衝突したヴェカリア人の1人、「ヴェカノイ」の存在が明らかになったあたりから、カラー感覚が一変する。ヴェカリアのテクノロジはかなり進んだものになっており、一気にSF的メタルカラーが画面を埋め尽くすことになる。この対比は自然と科学の対比を映し出しているといえるし、また、暖色中心のアクシスに比べ、どこか冷たいイメージを与えるヴェカリアのメカは、色彩的にも好対照になっている。すべてがCGで制作されている「ケイナ」だが、そこに違和感は感じない。

 ストーリー的にも、「ケイナが世界を救う」という根本的命題はあるにせよ、単純な勧善懲悪といった定番ものからやや趣を異にする、ハリウッド映画とはやはり違う余韻の残る物語になっている。限られた予算での制作であり、全体の尺はやや短いかも? と思わせつつも、しっかりとストーリーラインと、話の展開とともに色どりをどんどん変えていくビジュアルの力によって、この映画は描ききられている。ぜひ一度、ごらんになってはいかがだろうか?

アクシスの内と外、その対比も見所のひとつといえる


(C)2000 Chaman Productions, StudioCanal, TVA International IV

□ギャガ・コミュニケーションズのホームページ
http://www.gaga.ne.jp/
□映画「ケイナ」公式サイト
http://www.kaena.jp/
□関連情報
【2003年11月5日】第2回東京国際CG映画祭「TIGRAF」開催
映画「ケイナ」初公開
映画とゲーム両クリエイターのプレゼンテーションに注目が
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031105/tigraf.htm


■ 映画の隙間を埋めるゲームのストーリー

 さて、ゲームの「ケイナ」だが、映画と同じストーリーラインではあるものの、オリジナルシーンも満載。とくにリアルタイム映像シーンにも注目したい。基本的にはレンダリングした2Dの背景に、3Dキャラクタを組み合わせたアクションゲームだが、その合間合間にムービーやリアルタイム映像が織り込まれている。

 映画と同時にゲームを制作し、同じスタッフが手がけるだけあって、テクスチャなど共用化されたリソースは、手間を省くと同時に、両者のイメージの統一に役立っている。また、都合上、オリジナルのクリーチャーが多く登場するのもゲーム版のメリットと言えるだろう。日本語吹き替えかつ日本語字幕が採用されているのは面白い試みだ。

 ケイナは連続技を使えるほか、刀からボウガン、ブラスターと多彩な武器の持ち替えが可能。武器は成長要素を持っており、その使い分けが攻略の鍵を握る。さらに、攻撃をヒットさせ続けることで、攻撃ゲージをフルにためると、周囲の敵に一気にダメージを与える「バーサーク攻撃」が使用可能となる。

【スクリーンショット】
イメージの統一と開発の効率化が図られたゲーム


(c)2003 Namco/Xilam Multimedia,All rights reserved.


「ぐんぐん育つアクシスの種」をプレゼント!

 ギャガ・コミュニケーションズ様より、「ぐんぐん育つアクシスの種」をご提供いただきました。といっても、実は手軽なハーブの栽培セットです(笑)。巨大にはなりませんのでご安心を。コップ1杯の水で栽培できるそうなので、ぜひチャレンジしてみてください。10名の方にプレゼントさせていただきます。たくさんのご応募お待ちしております。

【応募方法】

応募締切  :3月12日 12:00(正午)まで
当選発表  :発送を持って代えさせていただきます
応募方法  :下記のフォームに入力して、送信してください

※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。

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□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□製品情報
http://www.namco-ch.net/kaena/
□関連情報
【2003年9月19日】ナムコ、CG映画と同時期リリースのフランス製アクションアドベンチャー
「Kaena(ケイナ)」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030919/kaena.htm

(2004年3月5日)

[Reported by 佐伯憲司]


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