価格：各700円

　ボーステック株式会社が運営するオンラインサービス「Soft-City.com」は、'80年代のパソコンゲームを販売するプロジェクト「Project EGG」にて、「英雄志願（PC-9801版）」、「ミッドガルツ・デュアルサイド（MSX2+版）」のダウンロード販売を2月17日から開始した。価格は各700円。

　「英雄志願」は、'94年にマイクロキャビンからリリースされたRPG。英雄を目指し、冒険者養成学校に入学した3人の女の子が主人公。冒険者のタマゴとして2年半の基礎講習を受け、残りの半年間は街で実際に仕事をこなす。本作は自由度の高さが売りで、斡旋所で仕事を受けてダンジョンに出かける、街なかを歩き回る、闘技場に出かけるなど、場当たり的な行動もOK。プレーヤーの行動やキャラクタの成長により、10種類以上が用意されたエンディングのいずれかひとつに到達する。難易度が低く総プレイ時間も短めで、手軽に楽しめる一作。

【英雄志願】
(C)1994 MICRO CABIN CORP./(C)ProjectEGG

　「ミッドガルツ・デュアルサイド」は、'89年にウルフチームからリリースされたアクションアドベンチャーゲーム。青年カインと親友のドラゴン・サークンが、禁断の南の地で「ルーン・ブレード」を発見する。古代語が刻まれた剣を手にしたその瞬間から、彼らは神が定めた運命に翻弄されていく。本作は、同社が展開していた世界観「セイクリッド・ファンタジー・シリーズ（SFS）」の第1弾タイトル。当時発表された年表では、「ガウディ」、「ファイナルゾーン」、「アークス」よりも後の年代に位置する作品とされていた。

　ゲームは、横スクロールタイプのシューティングが楽しめるアクションパートをクリアすると、アドベンチャーパートでストーリーが進展する。MSX2+版「DUAL SIDE」は、MSX2版としてリリースされた「SIDE A（前編）」と「SIDE B（後編）」のストーリーを1パッケージにおさめてシステムをMSX2+専用にしたもの。記者はMSX版をプレイしたことはないが、他機種版をプレイした経験から言わせていただくと、かなり難易度が高い作品だったように記憶している。非常に歯ごたえのあるゲームだけに、アクションやシューティングが苦手な人には不向きかもしれない。

【ミッドガルツ・デュアルサイド】
(C)TELENET/(C)ProjectEGG

□Soft-City.comのホームページ
http://www.soft-city.com/
□「Project EGG」のページ
http://www.soft-city.com/egg/
□製品情報
http://www.soft-city.com/egg/catalog/list.cgi?mode=data&no=286（英雄志願）
http://www.soft-city.com/egg/catalog/list.cgi?mode=data&no=287（ミッドガルツ・デュアルサイド）
□関連情報
【2月23日】Project EGG、X68K「グラナダ」など5タイトルを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040223/egg.htm

(2004年3月1日)

[Reported by 北村孝和]

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