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コナミ、「Get Ride! アムドライバー」でTVアニメ参入
GBAソフトも開発中

4月5日 18時 放送開始 (放送地区により異なる)

【ゲームソフト】
2004年夏 発売予定

価格:未定

「Get Ride! アムドライバー」の記者発表会に出席した、テレビ東京の岩田圭介氏、コナミの永田昭彦氏、日本アドシステムズの松下洋子氏
 コナミ株式会社はテレビオリジナルアニメーションの企画開発に参入することを表明。今回制作されるアニメのタイトルは「Get Ride! アムドライバー」で主に男児を対象としたロボットアニメ。4月からテレビ東京を中心とした全国24局で放映される (テレビ東京では4月5日の18時から放送開始)。

 「Get Ride! アムドライバー」は“ハードアクションメカアニメ”と銘打たれたヒーローアニメ。ただ破壊だけを繰り返し人間は襲わない“バグシーン”と呼ばれる兵器たちの襲撃を受けた人類は、唯一それらに対抗できる最新工学として開発された“アムテクノロジー”を使った「アムドライバー」を使い対抗する。アムドライバーはバグシーンを撃退し、新ヒーローが誕生したかに見えた……。主人公は新人アムドライバーとして部隊に配属されるところから物語はスタートする。

 「Get Ride! アムドライバー」は、原作のない完全オリジナル作品。この点について「遊戯王」シリーズ、「テニスの王子様」のアニメ制作で2度手を組んできた日本アドシステムズの松下洋子氏は「コナミさんから『オリジナルのロボットものをやりたい』と言われたときは緊張した。それは、オリジナルは一からすべて作り上げなければならず、大変だからです。色々と話してみて、最近の作品は視聴者と等身大のキャラクタが描かれることが多いが、それが行き詰まっているように感じる。では、古くからある (熱血) ヒーロー物に懐古すればいいかというと今の子供は受け付けない。『アムドライバー』では新しいヒーローを描こうと思う。これまでもヒット作品が生まれるときは新しいヒーロー像が生まれてきたので、この作品でそれを狙いたい」とアニメ化への経緯を説明した。

 「アムドライバー」は、戦隊ヒーローものを想像するとわかりやすいかもしれない。というのも、主人公は“アムジャケット”と呼ばれるスーツを着て登場。メカものは巨大ロボットというありがちなスタイルではなく、各種メカを装着して戦闘に参加するのがポイントになるという。

 コナミのトイ&ホビー事業を統括する執行役員専務の永田昭彦氏は「コナミはゲームメーカーとして発展してきたが、エンターテインメントの総合企業に邁進する中でどのカテゴリーをこれから手掛けなければならないのか? ということで、玩具は避けて通れない。その中でも男児玩具は市場規模が大きい。一昨年に本格参入を果たし、『グランセイザー』で昨年末商戦に挑んだ。少子化などもあり男児玩具市場がかならずしも堅調というわけではないが、それでも男児玩具市場は伸びていく。『グランセイザー』で、コナミは玩具に対して本気でやっているんだということを認知してもらえたとおもう」と参入への経緯を語った。

 永田氏は続けて「アニメをベースに玩具を同時にリリース。アニメと連動して展開していく。放映されている多くのアニメに埋もれることなく光るアニメを作り、玩具、ゲームなどとコラボレーションを図り、シナジーを発揮してビジネスに繋げていきたい」と意気込みを語った。

会場にも展示された発売予定の男児玩具。とにかく造形も細かく作られており、クオリティは高い。コナミとしてはアクションフィギュアとして番組とともにヒットを狙いたいところ

 テレビ東京の岩田圭介氏によればテレビアニメはたくさん放送されているが、視聴率的には苦戦しているという。理由としては「ゲーム、パソコン、携帯電話、マンガなど他のメディアに時間を奪われている。しかし、どのメディアにも同じキャラクタが登場している。昔の言葉で言えばメディアミックスと言うことだが、最近のヒットテレビアニメのパターンはひとつのキャラクタを多くのメディアで展開するメディアミックスの進化形だ」と説明した。

 しかし、今回の「アムドライバー」では、連動する“多くのメディア”をコナミが一手に手掛けるという点に注目が集まる。会場でも開発中であることが明かされたゲームだが、2004年夏にゲームボーイアドバンスで発売される予定となっている。また、DVD-VideoやCDの発売は株式会社コナミメディアエンタテインメントが行なう。

 アニメの放送開始と同時に発売が開始される関連玩具だが、6歳以下のヒーロー物にはない本格ホビーを目指すという。このターゲットとなる7歳から9歳までの男児は他者との個別化を求め“少し背伸びした”ものを求めるという。こういった点から造形の細かいしっかりとした本格ホビーを提供。本格派ホビーを提供することにより「10歳以上……成人も含めた市場をカバーする (コナミ)」とより大きな市場への期待感を示した。会場に展示されていたアクションフィギュアなどの造形は細かく、かなりのクオリティのようだ。アニメ作品次第でかなりのヒットが見込めるかもしれない。

 発表会には出演声優も出席。初めての出演作にして初主演という初めてづくしの鯨井康介さんをはじめ、松風雅也さん、水野理紗さん、遊佐浩二さんらが駆けつけた。松風さんは「メガレンジャー」のメガブルーを演じたこともあって「経験を生かして演じたい。一大旋風を巻き起こします」と語った。またビデオレターで挨拶を行なった主題歌を歌う貴水博之さんは「ヒーローものということでワクワクしている。新しいヒーロー像を描くということで、それを僕なりに表現したのが主題歌」とこちらでも“新しいヒーロー登場”の期待感をアピールした。

主演声優陣も発表会に出席し抱負を語った 主役を演じる鯨井康介さん。「子供達のヒーローになりたい」と緊張気味に語った 松風雅也さん。「戦隊ものを演じたことがあるので、その経験を生かしたい」とコメント
水野理紗さん。「役を演じていくうちに自分も成長していきたい」と答えた 遊佐浩二さん。時にはライバルとして登場するという少し難しい役を演じる 主題歌を歌う貴水博之さん。ビデオコメントで「ヒーロー物の主題歌ということでワクワクしている。新しいヒーロー像ということで、それを自分なりに表現した」
会場でプレゼンテーションに使われたスライド。番組概要に始まり、コナミの各部署にまたがる1大プロジェクトであることがわかる。ゲームもDVD-Videoや音楽出版もコナミの各部署が行なうことになる


(C)NAS/テレビ東京

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.konami.co.jp/press/2004/02/007/r.16.02.26.html

(2004年2月26日)

[Reported by 船津稔]


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