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「東京ゲームショウ2004」、幕張メッセで9月24日開幕 |
CESA会長の辻本憲三氏 |
【東京ゲームショウ2004】
開催期間:9月24日~26日 (24日は終日ビジネスデイ)
会場:幕張メッセ
入場料:1,200円 (一般、前売は1,000円) 、小学生以下無料
共催の日経BP社代表取締役社長の河村有弘氏は「東京ゲームショウを総合的に情報を発信する場とする」と抱負を語った |
開催概要発表会では、CESA会長を務める辻本憲三カプコン代表取締役社長が「ゲーム業界は、政府で育成させるべき産業として取り上げられるなど、にわかに注目を集めている」と挨拶。出展者数を増やし、より大きなイベントに育てたい意向を表明した。
株式会社日経BP社の河村有弘代表取締役社長は「『東京ゲームショウ』は単なるフェスティバルではなく、総合的に情報を発信する場。そういった意味でイベントは重要だ」と出版社がイベントを運営する意義を強調。「日経BP社が手掛ける以上、ビジネスに繋がるのは必要だが、それだけではなく“楽しい”要素とのバランスが重要だ」と語った。
さらには海外との連携についても話を広げ、「中国から『中国でもゲームショウをやって欲しい』と言われた。著作権の問題を引き合いに出すと『オンラインゲームからやってはどうか?』と提案を受けた。非常に活況な市場なので検討しなければならないが、日本の成長産業としてコンピュータエンターテインメントの分野で日本は負けるわけにはいかない」と力説した。
今回は出展各社に向けてのプレゼンテーションであるため、「東京ゲームショウ2003」の分析結果の発表と今年の開催概要の説明が行なわれた。東京ゲームショウ事務局長の船本泰弘氏によれば、ここのところ減少傾向にあった入場者数が2003年に回復。2002年の134,042人から150,089人へと増加しているという。ここで一般来場者のアンケート結果を披露し、全体の40%が新規来場者であることを明かした。また女性比率が2002年の17%から24%へと7%増加している点や、12歳未満と30歳以上の来場者が増えた点から年齢層が広がったとしている。
「東京ゲームショウ2003」を取材した印象としては、確かに来場者が増加した印象だった。しかし、ゲームショウ後に発表された開催日別の入場者数を見ると、一般公開日の来場者数の増加は3,000人程度に留まっている。そういった意味では新規ユーザーの取り込みがキーポイントのひとつと思われるが、プレゼンテーションでもコアゲーマー層ではなくライトユーザー層へのアピールを今年は強化していくとする施策が発表された。
その一環とも思えるのがキッズコーナーの強化で、企画を一新するという。その中には「なつかしのTVゲーム体感コーナー」や、ゲーム以外へも企画対象を広げた「おもちゃ体験コーナー」、「フードコート&縁日」も予定されている。
来年度の成功事例としては、海外出展社の強化、海外来場者数の増加、ビジネスデイの充実などが挙げられるが、今年も継続して行なわれる予定となっている。出展社数120社 (2003年は111社) を達成するべくゲームに関する企業……グラフィックスチップメーカー、インターネットプロバイダなども含む多数の企業に出展を呼びかけていくという。
なお、余談だが、来場者が他のイベントに比べ若年層が多いこともあってか物販ブースにおける販売商品の上限金額は20,000円、キッズコーナーにおける取扱商品の上限金額は5,000円となっている。何はともあれ、新しいゲームソフトと出会える場として今年も成功してもらいたい。
(2004年2月25日)
[Reported by 船津稔]
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