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ゲームオン、「ミュー」正式サービス開始記念イベントを開催
2月27日スタート、500円から遊べる複数の課金プランを用意

2月10日開催

会場:青山ラピュタアネックス

 株式会社ゲームオンは、現在オープンβテストを実施しているMMORPG「ミュー ~奇蹟の大地~」の正式サービス開始を記念したプレスカンファレンスを、都内において開催した。会場にはゲームオン代表取締役社長キム・ジョンシン氏のほか、開発元WebzenのCFO William Kim氏、同作プロデューサーの椎名忠志氏などが出席し、同作の正式サービス開始を祝した。

 カンファレンスは、現在行なわれているオープンβテストに関する結果報告からスタートし、次いで正式サービスに関する情報、キャンペーン情報が発表された。運営者が参加者に対して、オープンβテストに関する報告義務は必ずしもないのだが、今回、有料化に踏み切るスプリングボードとなった会員数30万人の内訳が克明に紹介された。これは有料化に対する同社の自信の表れであると同時に、今後正規ユーザーとなるβテスターに対する同社なりのけじめの付け方なのだろう。

 示された資料によれば、現在の会員数は30万人以上。最大同時接続者数は25,000人で、全サーバーを合わせた最大のキャパシティは32,000人。総キャラクタ数は約60万で、最高レベルは289、延べのギルド数は11,268にも登る。これらの膨大なデータと設備がそのまま有料サービスに引き継がれることになる。


■ 正式サービスと同時に大規模アップデートを実施

左から順にゲームオン広報チーム山本純子氏、代表取締役社長キム・ジョンシン氏、Webzen CFO William Kim氏、「ミュー」プロデューサー椎葉忠志氏
質疑応答に応じる椎葉氏。正式サービス直前で同作プロデューサーに抜擢されたことに関して「マイペースでやらせてもらっています」とコメント
決闘システム。経験値ロストなしでPvPが楽しめるのはありがたい
新しい騎乗動物ディノラント。ほどよく目立って格好いい。ナイトの人気が上がりそうだ
 さて、気になる正式サービス開始日は2月27日20時とした。オープンβテストは2月25日24時をもって終了とし、サーバーメンテナンスを経たあと2日後の27日よりスタートとなる。クライアントはオープンβテストのものを引き続き使用。ただし、正式サービスに合わせて大規模アップデートを実施する。「これを気に辞めようかなぁ」と思っていたユーザーを根こそぎつなぎ止めるなかなかうまいやり方だ。

 アップデート内容は4つの要素から成っている。ひとつは「ロレンシア」、「ノリア」、「デビアス」、「ダンジョン」、「ロストタワー」、「アトランス」に続く、7つ目の新エリア「タルカン」の導入。死の砂漠と呼ばれるタルカンは、凶悪な新モンスターがうごめく乾燥地帯で、現状最強のモンスター「ヒドラ」を凌駕する高レベルモンスターも多数棲息している。入場条件はレベル130以上となっており、まさにβテスターに向けた追加要素といえる。

 2つ目は、「チェンジアップ」システムの導入。簡単に言うと2次職のことで、ナイトは「ブレードナイト」、ウィザードは「ソウルマスター」、エルフは「ミューズエルフ」にそれぞれクラスチェンジが可能になる。転職ではなく、あくまでチェンジアップで、既存の能力を有しつつ、さらに新たなスキルや専用武器が使用可能になる。チェンジアップのためには2つのクエストの達成と総額300万ゼンが必要になる。クエスト受領の条件はレベル150以上であること。βテスターの最初の目的はこのクエストの達成になりそうだ。

 3つ目は、「決闘システム」の実装。これはギルド戦以外で、死亡時のリスクを抜きにして手軽にPvPが楽しめるというもの。勝つことで決闘システム内のポイントが加算され、ランキングされるシステムなどもあるようだ。

 4つ目は、新しい騎乗動物「ディノラント」の導入。ディノラントは、レベル110から騎乗可能な動物で、大きな翼を使って飛行することが可能になっている。ディノラントに乗ることで、移動速度に加え、回避率もアップする。さらにナイト・ブレードナイトの場合は、専用スキル「レイドショット」が使用可能になる。レイドショットは、ディノラントがブレスを使って攻撃防御の両面でサポートしてくれるというパッシブスキルで、これを利用することでナイトはレベル以上の能力が発揮できるようになる。ナイトユーザーは是非ともほしい騎乗動物だ。

 以上の4つは、いずれも高レベルのβテスターを意識したもので、ライトユーザーあるいは新規ユーザーに対するサポートがややおざなりになっているのが気に掛かる。一応、既存種族にも新規スキルや装備品が追加されるので、βサーバーとは若干違ったゲームプレイが堪能できるようだ。

 また発表会ではその後のプランも明らかにされた。まず3月25日ときっちり実装日時を明示されたのは「フレンドリスト」と「クイックメニュー」の機能。フレンドリストは、文字通り友人を登録できる機能であると同時に、迷惑ユーザーのフィルタ機能、プライベートチャット機能を持つ。クイックメニューは、相手キャラクタを右クリックすることで利用できるコミュニケーションツールで、「取引」、「パーティー」、「ギルド加入」、「ささやき」、「追っかけ」、「友達追加」などの機能が利用できる。3月25日を持ってようやくMMORPGとしての体裁が整う感じだ。

 次いで4月28日には「ブラッドキャッスル」が実装される。ブラッドキャッスルはモンスターを相手にした攻城戦が楽しめるというもので、パーティー単位で挑戦できる大型クエストとなっている。ネットカフェ等での利用も検討しているようだ。5月以降に新エリア「イカロス」の実装となる。その後も、攻城戦システムや新クラス、新マップなどのアップデートを検討しているようだ。

【アップデートプラン】
正式サービス後のアップデートプラン。中でも大きいのは正式サービスと同時に導入される4つの要素からなる大規模アップデート。続く3月25日のシステムアップデートも楽しみだ

【タルカン】
発表そのものはずいぶん前だったが、正式サービスに合わせてようやく実装される運びとなった「タルカン」。上級プレーヤー向けのハイレベルエリアだ


■ しっかりしたユーザーサポートと豊富な課金体型

「ミュー」のサポート体制。マナー行為とアイテム消失補償について明確な規定を撃ち出している
 今回の発表会で感心したのは、正式サービス後のサポート体制に関して、不慮の事故や問題によって消失したユーザーのアイテムを補償すると明言したことだ。正式サービス時点では、その補償対象は「カオス合成中の事故」に限定するということだが、多くのメーカーが腫れ物に触るような扱いで明言を避けるアイテムロストの問題に一定の筋道を立てたことは評価できる。

 また、課金体型もユニークだ。標準となる1カ月コースは1,500円と設定し、ユーザーニーズに応じて、500円(7日)、1,200円(20日)、2,000円(40日)、4,800円(100日)の4タイプを用意している。実は割安ではないのだが、これは受験や仕事で不定期なアクセスに成らざるを得ないユーザーに対応したもので、キャラクタデータは最終アクセス日より半年間の保存を補償している。なお、課金登録者全員に3日間の無料アクセス権が付与される。

 最後に紹介されたキャンペーンは、WebMoney2,000円分が当たるクイズ、ギルド単位で入会すると無料期間が増える「ギル得キャンペーン」、入会するとさまざまな特典が得られる「ミュープレミアム会員」の3つ。中でも「ギル得キャンペーン」はユニーク。課金者が5人以上のギルドが対象で、同一チケットを購入することで無料期間が最大25日追加される。キム社長の話によれば、日本では継続の決め手となる要素が、ギルドや友人の継続意志が筆頭にあげられることから、独自のキャンペーンを考案したということだ。

【スクリーンショット】
正式サービス後もさまざまなアップデートが行なわれる「ミュー ~奇蹟の大地~」。まだオープンβテストは実施されているのでいまのうちに試してみるといいだろう

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□ゲームオンのホームページ
http://www.gameon.co.jp/
□「ミュー ~奇蹟の大地~」の公式ページ
http://www.muonline.jp/
□関連情報
【6月10日】ゲームオン、「ミュー ~奇蹟の大地~」プレス発表会を開催
オープンβテスト以降のアップデート予定を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030610/gameon.htm

(2004年2月10日)

[Reported by 中村聖司]


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