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SCEJ、仮想空間で幸せ100人を目指すPS2「幸福操作官」価格:5,800円 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントはプレイステーション 2用の新機軸タイトル「幸福操作官」を4月15日に発売する。価格は5,800円。 このタイトルは、仮想世界に生活している100人ものキャラクタの1日を覗き見しつつ、その中で起こる喜劇、悲劇を、人々の機嫌を操ることで幸せなほうに導いてあげるという内容。
21XX年、シアワセ不足に陥った日本で開発された「寝ているだけで幸せにしてくれる夢の装置」=幸せ増幅器CLOVER。その中に存在する21世紀初頭を模した仮想世界に100人の意識を抜き出して住まわせ、その人々の暮らしから生まれる幸不幸を調整・分配することで装置内の100人すべてが幸せになるという。人々はCLOVERに殺到したが、ある日、大事故が発生。中に100人の意識が固まった状態で閉じ込められてしまう。しかも、100人しか入らないはずのCLOVERのカウンターには101人目を示す表示が。プレーヤーはCLOVERのオペレータ「幸福操作官」となり、人々を救うため、CLOVERに向かう……というストーリー。
感情を示すマークが出現すると、一定時間でキャラクタのタンク(画面右端)に吸い込まれていく。その途中で○ボタンを少し押しっぱなしにすることでスナッチし、プレーヤーの持ち分となるオペレータタンク(画面左端)に蓄積する。ハートはタンクに蓄積されるが、ドクロはタンクから幸せを奪っていくようになっている。キャラクタのタンクにハートを貯め、ドクロはプレーヤーのタンクに吸収する、というのが基本だが、忘れてはいけないのは「固まっている人をすべて復活させる」というもう1つの使命。復活させるには、覗き見対象となっているキャラクタが固まっている人に接触した(コネクト)ときがチャンス。コネクトしたら、プレーヤータンクから幸せを○ボタンを連打しておすそ分けしてあげることで、固まった人は復活を果たすという仕組みになっている。
つまり、幸せすぎる人からハートをおすそ分けしてもらって備蓄しておき、固まっている人をコネクトすることで復活させていくことで、より多くの幸せをおすそ分けしてもらっていくという基本的な流れが形成されるわけだ。
とまあ、長々とシステム面の話をしてきたが、なんといってもこのゲームの主役は100人の登場人物。社長にフリーター、キャバクラのママから靴磨きで生計を立てる4歳の子供……それぞれの生き様は個性満点。復活させてあげれば、人々はそれぞれ自分の生活サイクルの中で多数の他人と接触していく。その悲喜こもごもを眺めているだけでも十分楽しいし、さらにそこに介入することにより、その人物、ひいては周りの人物の運命を変化させていく楽しみが待ち受けている。
実際に試遊してみたが、登場人物のアクションは非常に芸が細かい。観察している人はもちろん、同じ職場で働く人、家では家族などのほかの人物からも目が離せない。単純に全員を幸せにするもよし、リアクション見たさに不幸に陥れてもそれはそれでよし、箱庭的シミュレーション的側面と、人の生活をのぞき見るピーピング要素が混ぜ合わさった不思議なタイトルといえそうだ。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ (2004年2月4日) [Reported by 佐伯憲司] また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
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